はじめに
ある処理(処理A)を実行しているLPARのシステム・リソースの使用状況をnmon analyserにより確認した際の作業メモです。
nmonとnmon analyserとは
nmon
nmonとは、CPU、メモリー、ディスクI/O、ネットワークなどのシステム・リソースの使用状況をリアルタイムで表示したり、ファイルに出力することができるパフォーマンス分析ツールです。
システム・リソースの使用率、ピーク特性やシステムのボトルネックの特定に役立ちます。
AIX V6.1 TL02 / AIX V5.3 TL09以降ではOSが標準で提供するツールとしてAIXに組み込まれています。
nmon analyser
nmon analyserとは、nmonコマンドによって出力したシステム・リソースの使用状況に関する情報をMicrosoft Excelのマクロを用いてグラフに出力するツールです。
nmon analyserは製品として提供するツールではありませんが、以下のサイトからダウンロードして使用することができます。
nmon analyserのダウンロード(US)
実施環境
LPAR
- OS:AIX 7.3 TL2 SP2
- IPアドレス:x.x.x.x
ローカルPC
- OS:MacOS
- nmon_analyser_v66
実施内容
- nmonによりシステム・リソースの使用状況を出力
- 処理Aを実行
- システム・リソースの使用状況を出力したnmonファイルをローカルPCに転送
- ローカルPC上でnmon analyserの実行して、グラフ形式でExcelに出力
nmonによりシステム・リソースの使用状況を出力
まず、LPAR上でnmonを実行してシステム・リソースの使用状況をファイルに出力しました。
#pwd
/nmon_data
#nmon -f -s 1 -c 600
上記のコマンドを実行では、実行した時点から1秒間隔で600回のスナップショットをスプレッドシート形式で出力します。
つまり、システム・リソースの使用状況を10分間、1秒間隔で記録しました。
出力ファイルの名前は「ホスト名_日付_時間.nmon」となります。
処理Aを実行
今回はshellファイルを用いて処理Aを実行しました。
. shell.sh
システム・リソースの使用状況を出力したnmonファイルをローカルPCに転送
nmonファイルは、nmonを実行した際にいたディレクトリーに出力されます。
#pwd
/nmon_data
#ls
lpar_250701_2115.nmon
こちらのnmonファイルをローカルPCへ転送しました。
今回は、ローカルPC側からsftpコマンドを使用して、nmonファイルをローカルPCのデスクトップへ転送しました。
% pwd
/Users/junsaito/Desktop
% sftp root@x.x.x.x
sftp> cd nmon_data
sftp> pwd
Remote working directory: /nmon_data
sftp> ls
lpar_250701_2115.nmon
sftp> get lpar_250701_2115.nmon
lpar_250701_2115.nmon 100% 1784KB 15.9MB/s 00:00
sftp> bye
ローカルPC上でnmon analyserの実行して、グラフ形式でExcelに出力
ダウンロードしたnmon analyserのzipファイルに含まれる、nmon analyser v66.xlsmを開いて、「Analyze nmon data」をクリックしました。
nmonファイルを選択しました。
MacOSを利用しているため、文字コードの関係から「¥」が「\」となっていました。
そのため、コンパイル・エラーが発生しました。
「\」を「¥」に修正しました。
「¥」に変更後、画面左上の実行ボタンをクリックすると他のコンパイル・エラーの箇所に移動するので、エラーがなくなるまで繰り返しました。(今回は2箇所修正しました。)
コンパイルが成功したので、Excelファイルの出力場所を選択しました。
出力されたExcelファイルには、システム・リソースの使用状況の時間変化などがグラフ形式で出力されていました。
メモリーの空き状況について見ると処理Aの開始・終了のタイミングが一目でわかりました。
加えて、十分な空き容量がある(常に約30MBは存在している)ため、少なくともメモリーはボトルネックになっていなそうなことも確認できました。
最後に
nmon analyserを使用すると、nmonから得られるシステム・リソースの使用状況を見やすいグラフ形式で出力することができました。
メモリーに関してだけでなく、CPUやディスクI/Oなどの様々なシステム・リソースの使用状況を確認することができるため、色々な場面で役立つと思いました。
以上