ステム数の選び方メモ:2 / 4 / 6 / 10 を映像用途で切り替える
個人開発の紹介動画や短いデモで、完成ミックスから「ボーカルだけ外したい」「ドラムだけ差し替えたい」がよく出ます。ここでステム数を感覚で最大にすると、ファイル整理だけで夜が終わります。逆に常に2分割だと、邪魔なのがボーカル以外のときに詰みます。本メモは 用途→ステム数 の短い対応表です。
作業は Doremi 上の AIステム分離 で行いました(アップロードまたはライブラリ選択 → トラック数指定 → ソロ/ミュート確認 → 個別DL)。
背景:分離は「ボタン1つ」ではなくパラメータ
音源分離は研究・OSSでも長く扱われており、Deezer の Spleeter は vocals/drums/bass/other などのレシピを実務に近づけた例です。UIが異なっても採否基準は同じで、「次の編集に必要なパートを単独で扱えるか」です。
対応表(短尺コンテンツ向け)
| 症状 / 次の作業 | まず試す数 | 避けること |
|---|---|---|
| VO下で歌が邪魔、伴奏は活かしたい | 2 | いきなり10トラック |
| ドラムだけ差し替え / ビート差し | 4 | 2のまま無理にEQだけで消す |
| ギターやピアノを耳コピしたい | 6〜10 | 全トラックを無目的に保存 |
| 2曲をあとで1本にまとめたい | 両曲を先に分離 | フルミックス同士で即マッシュアップ |
2曲を新しい1曲にするマッシュアップ自体は古くからある手法です(Mashup (music))。入力をきれいにしてから AIマッシュアップメーカー に渡すと、「両方の不要な帯域まで混ざる」失敗が減ります。マッシュアップが不要なら、分離書き出しで止めてDAWに進みます。
チケット風の指示・チェック
目的: 20秒UIツアーの下で喋る
stems: 2 → ダメなら 4
不変: パルスは残す / 高域のキラキラは落とす対象
出力: instrumental だけ採用、vocal は保管のみ
通し聴きはナレーションONで。ソロ再生だけだと「きれいに聞こえるが映像下では主張しすぎ」が起きやすいです。
まとめ
- ステム数は最大値ではなく、次工程をアンロックする最小値。
- 分離とマッシュアップは別パス。同時に欲張らない。
- 採用した数と一文メモをリポジトリ横に残す。
DSPの精度比較記事ではなく、レビュー提出前に迷わないための運用メモです。同じ対応表を使っている人がいたら、票を増やしたいです。