FirefoxNewVersion/MozillaBuilds - Community Help Wiki
の日本語訳。
このページでは Ubuntu で Mozilla build の Firefox を動かす方法を説明する。
これは配信されているバージョンの Firefox や Mozilla の公式リリースが
バグを含んでいないかどうか確認したい場合に便利である。
Note:
特別な理由が無い限り Mozilla build を使用するよりも、
公式 Ubuntu リポジトリのパッケージを使用することをお勧めする。
Firefox の 推奨入手手順 はこちらを参照。
#Ubuntuzilla repository
Mozilla build の簡単なインストール方法の一つは
Ubuntuzilla プロジェクトのリポジトリを使用することだ。
最新の Mozilla build を既定のブラウザとして使用したいユーザは
一般的に Ubuntuzilla を利用している。
Ubuntuzilla プロジェクトのリポジトリでは公式 Mozilla build の
Firefox, Thunderbird, SeaMonkey を .deb パッケージに変換して配布している。
ユーザのソースへリポジトリを追加するだけでパッケージマネージャを通じて
最新の Mozilla リリースを入手することができる。
詳細と使い方の説明は Ubuntuzilla website を参照。
#手動インストール
Firefox をユーザのホームディレクトリへインストールし、
Mozilla build と Ubuntu build の双方で
異なるプロファイルを使い分ける方法を説明する。
- Firefox ダウンロードページを開く
- Linux 版 Firefox をダウンロードする
- ダウンロードしたファイルを ~/firefox へ解凍する
(例: tar jxf firefox*.tar.bz2 -C $HOME) - ~/.mozilla ディレクトリのバックアップを作成する
(例: tar zcPf ~/mozilla-backup-$(date +%s).tar.gz ~/.mozilla)
初めて Mozilla build のインストールを行う場合 は下記を実行する:
- 開いている Firefox のインスタンスを全て閉じる。
- ~/firefox/firefox -ProfileManager を実行し、
Firefox プロファイルマネージャを起動する - mozilla-build という名前のプロファイルを作成する
- default プロファイルが選択されていることを確認する
- 終了をクリックし、プロファイルマネージャを閉じる
(Firefox を起動してはならない) - 下記の shell スクリプトを実行する:
mkdir ~/bin
cat > ~/bin/firefox <<END
#!/bin/bash
exec "\$HOME/firefox/firefox" -P mozilla-build "\$@"
END
chmod 755 ~/bin/firefox
~/bin/firefox コマンドは mozilla-build プロファイルを使用して
Firefox を起動する。
#アンインストール
- ~/firefox ディレクトリと ~/bin/firefox ファイルを削除する。
- firefox -ProfileManager を実行し、 mozilla-build プロファイルを削除する
Mozilla build Firefox のアンインストールは上記の手順で完了する。再度 Mozilla build をインストールする場合は先述の手順を再度実行する。
#プロファイルの復元
プロファイルのバックアップの復元は下記の手順を実行する:
- 開いている Firefox ウィンドウを全て閉じる
- ~/.mozilla の名前を変更する(例: mv ~/.mozilla ~/.mozilla-broken)
- アーカイブを解凍する(例: tar zxPf ~/mozilla^backup-DATE.tar.gz)
バックアップを取った時点の Firefox プロファイルの復元は上記の手順で完了する。
#利点と欠点の検証
Ubuntu build と併存して Mozilla build を使用する方法は多く存在し、
ユーザのニーズによってさまざまである。
本章では先述の手順で得られる利点と欠点について検証する。
先述の手引きでは Mozilla プロファイルのバックアップを推奨する。
バックアップは常に取っておくことを推奨するが、
特にメジャーアップグレード前のバックアップは重要だ。
新バージョンの Firefox は後方互換の効かないプロファイルの変更を行うことがある。
例えば Firefox 3.51 で使用していたプロファイルは Firefox 3 では使用できない。
先述の手引きでは Firefox をユーザのホームディレクトリへ解凍することを推奨する。
他の場所(例えば /usr/local)では特権ユーザのパーミッションが
必要になることがあり、特権ユーザを除いて何の利益も無いからである。
複数のユーザで使用するシステムにおいて
新しいバージョンの Firefox を全ユーザへ提供したい場合は、
推奨手順 を採用するべきだ。
複数ユーザで使用するシステムへ Ubuntu に由来しない
ソフトウェアをインストールすることは、システム管理者の負担増加へ繋がる。
例えばプログラムの更新が発生した場合に毎回手動で更新しなければならなくなる。
先述の手引きではダウンロードしたバージョンの Firefox 用に
mozilla-build プロファイルを作成することを推奨する。
新バージョンのプロファイルは後方互換性を持たず、
新しいプロファイルを用意することで Firefox のデバッグは容易になる。