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ステータスコードチートシート[ステータスコードは開発者の共通言語!]

Last updated at Posted at 2024-09-23

ステータスコードって知っていますか?私は開発者として知っている1つの共通言語だと思う.知っておくことは必須級であると思う.本記事ではステータスコードについての説明から,対処法まで説明する.

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HTTPステータスコードとは

HTTPステータスコードは,Webサーバーからクライアントへのレスポンスの状態を示す3桁の数字である.これらのコードは,HTTPリクエストの結果を簡潔に表現し,クライアントに対してサーバーの応答状態を伝える重要な役割を果たす.

主な特徴

1. 3桁の数字で構成

  • 1桁目がクラスを示し,2桁目と3桁目が詳細な状態を示す.

2. 5つの主要クラス

  • 1xx: 情報
  • 2xx: 成功
  • 3xx: リダイレクト
  • 4xx: クライアントエラー
  • 5xx: サーバーエラー

3. 標準化

  • Internet Engineering Task Force (IETF) によって標準化されている.
  • HTTP/1.1 の仕様に定義されている.

4. 拡張性

  • 新しいステータスコードを追加することができる.

5. テキスト説明

  • 各ステータスコードには短いテキスト説明(リーズンフレーズ)が付随する.

ステータスコードの役割

1. 通信状態の明確化

  • リクエストの成功や失敗,追加のアクションの必要性を示す.

2. エラー診断

  • 問題が発生した場合,その原因を特定するのに役立つ.

3. プログラムの制御

  • クライアントアプリケーションがステータスコードに基づいて動作を変更できる.

4. ブラウザの動作制御

  • ブラウザはステータスコードに基づいて特定のアクションを実行する.

5. SEOへの影響

  • 検索エンジンはステータスコードを利用してウェブページの状態を理解する.

6. キャッシュ制御

  • 特定のステータスコード(例:304 Not Modified)はキャッシュの動作に影響を与える.

  • 200 OK: リクエストが成功した.
  • 404 Not Found: リクエストされたリソースが見つからない.
  • 500 Internal Server Error: サーバー内部でエラーが発生した.

これは後で説明する.

HTTPステータスコードを学ぶ意義

ステータスコードを学ぶ意義は多岐にわたるが一旦まとめてみる

1. 効率的なトラブルシューティング

  • 問題の迅速な特定: ステータスコードを理解することで,ウェブアプリケーションやAPIの問題を素早く特定できる.
  • 的確な対応: 各コードの意味を知ることで,適切な対処方法を迅速に選択できる.

2. ユーザー体験の向上

  • エラーメッセージの改善: 適切なステータスコードに基づいて,ユーザーにわかりやすいエラーメッセージを提供できる.
  • リダイレクトの適切な処理: 3xxコードを正しく扱うことで,スムーズなナビゲーションを実現できる.

3. セキュリティの強化

  • 脆弱性の把握: 特定のステータスコード(例:401,403)を適切に使用することで,セキュリティ上の問題を明確に示せる.
  • 情報漏洩の防止: ステータスコードを適切に設定することで,不要な情報の露出を防ぐことができる.

4. APIの設計と開発

  • RESTful API設計: 適切なステータスコードを使用することで,直感的で標準的なAPIを設計できる.
  • クライアント側の処理の最適化: クライアントアプリケーションがステータスコードに基づいて適切に動作するよう設計できる.

5. パフォーマンスの最適化

  • キャッシュの適切な利用: 304 Not Modifiedなどのコードを活用し,ネットワークトラフィックを削減できる.
  • リソース利用の効率化: 適切なステータスコードを返すことで,不要な再試行や処理を防ぐことができる.

6. コミュニケーションの円滑化

  • 開発者間の共通言語: ステータスコードは開発者間で広く理解されている共通言語であり,コミュニケーションを容易にする.
  • クライアント-サーバー間の明確な情報交換: ステータスコードにより,クライアントとサーバー間で状況を明確に伝達できる.

7. 標準規格への準拠

  • 互換性の確保: HTTPの標準に準拠することで,異なるシステム間の互換性を高めることができる.
  • 将来の拡張性: 新しいステータスコードが追加された際にも,スムーズに対応できる.

8. モニタリングと分析の改善

  • システムの健全性評価: ステータスコードの分布を分析することで,システムの全体的な健全性を評価できる.
  • ユーザー行動の理解: 特定のステータスコードの頻度を監視することで,ユーザーの行動パターンや問題を把握できる.

HTTPステータスコード一覧と対処例

1xx 情報

100 Continue

  • 説明: リクエストの継続を示す.

101 Switching Protocols

  • 説明: プロトコルの切り替えを要求する.

102 Processing

  • 説明: サーバーがリクエストを処理中であることを示す.

103 Early Hints

  • 説明: レスポンスのヘッダーを先行して送信する.

2xx 成功

200 OK

  • 説明: リクエストが成功した.
  • 対処例: 正常に処理されたため,特別な対処は不要である.

201 Created

  • 説明: リクエストが成功し,新しいリソースが作成された.
  • 対処例: 新しく作成されたリソースのURIを確認し,必要に応じて利用する.

202 Accepted

  • 説明: リクエストは受け入れられたが,処理はまだ完了していない.
  • 対処例: 処理の完了を待つ,または後で結果を確認する.

203 Non-Authoritative Information

  • 説明: 返された情報は元のサーバーからのものではない.
  • 対処例: 情報の信頼性を考慮し,必要に応じて元のソースを確認する.

204 No Content

  • 説明: リクエストに対するボディを含まないレスポンス.
  • 対処例: クライアントの状態を更新せず,現在のビューを維持する.

205 Reset Content

  • 説明: ブラウザのビューをリセットするよう指示する.
  • 対処例: フォームの入力欄をクリアするなど,ビューをリセットする.

206 Partial Content

  • 説明: 部分的なGETリクエストが成功した.
  • 対処例: 受信したコンテンツの範囲を確認し,必要に応じて残りの部分をリクエストする.

207 Multi-Status

  • 説明: 複数のステータスを含む.
  • 対処例: 各リソースのステータスを個別に確認し,適切に処理する.

208 Already Reported

  • 説明: DAV binding memberが既に列挙されている.
  • 対処例: 重複を避けるため,既に報告された情報を無視する.

226 IM Used

  • 説明: GETリクエストに対する応答が1つ以上の操作の結果である.
  • 対処例: サーバーが適用した変換を考慮してコンテンツを処理する.

3xx リダイレクト

300 Multiple Choices

  • 説明: リクエストに対して複数の選択肢がある.
  • 対処例: ユーザーに選択肢を提示するか,デフォルトの選択肢を自動的に選ぶ.

301 Moved Permanently

  • 説明: リソースが恒久的に移動した.
  • 対処例: 新しいURLを使用するようにリンクを更新する.

302 Found

  • 説明: リソースが一時的に移動した.
  • 対処例: 提供された新しいURLにリクエストを再送信する.

303 See Other

  • 説明: 別のURLにGETリクエストを送るよう指示する.
  • 対処例: 指定されたURLに新しいGETリクエストを送信する.

304 Not Modified

  • 説明: リソースは変更されていない.
  • 対処例: キャッシュされたバージョンを使用する.

305 Use Proxy

  • 説明: プロキシを使用してリソースにアクセスする必要がある.
  • 対処例: 指定されたプロキシを通じてリソースにアクセスする.

307 Temporary Redirect

  • 説明: 一時的なリダイレクト.
  • 対処例: 元のリクエストメソッドを維持したまま,新しいURLにリクエストを再送信する.

308 Permanent Redirect

  • 説明: 恒久的なリダイレクト.
  • 対処例: 元のリクエストメソッドを維持したまま,新しいURLにリクエストを再送信し,リンクを更新する.

4xx クライアントエラー

400 Bad Request

  • 説明: サーバーがリクエストを理解できない.
  • 対処例: リクエストの構文を確認し,修正する.

401 Unauthorized

  • 説明: 認証が必要である.
  • 対処例: 適切な認証情報を提供してリクエストを再試行する.

402 Payment Required

  • 説明: 将来の使用のために予約されている.
  • 対処例: 現在は一般的に使用されていないが,支払いが必要な場合は指示に従う.

403 Forbidden

  • 説明: アクセスが禁止されている.
  • 対処例: アクセス権限を確認し,必要に応じて権限を取得する.

404 Not Found

  • 説明: リソースが見つからない.
  • 対処例: URLが正しいか確認し,存在しないリソースへのリンクを修正する.

405 Method Not Allowed

  • 説明: 許可されていないHTTPメソッドである.
  • 対処例: 適切なHTTPメソッドを使用してリクエストを再送信する.

406 Not Acceptable

  • 説明: 受け入れ可能なレスポンスがない.
  • 対処例: クライアントの受け入れ条件を緩和するか,サーバーの設定を変更する.

407 Proxy Authentication Required

  • 説明: プロキシでの認証が必要である.
  • 対処例: プロキシサーバーに適切な認証情報を提供する.

408 Request Timeout

  • 説明: リクエストがタイムアウトした.
  • 対処例: ネットワーク接続を確認し,リクエストを再試行する.

409 Conflict

  • 説明: リクエストが現在のリソースの状態と競合している.
  • 対処例: リソースの現在の状態を確認し,競合を解決してからリクエストを再試行する.

410 Gone

  • 説明: リソースが永久に利用不可能になった.
  • 対処例: リソースへの参照を削除し,代替リソースがあればそれを使用する.

411 Length Required

  • 説明: Content-Lengthヘッダーが必要である.
  • 対処例: リクエストにContent-Lengthヘッダーを追加する.

412 Precondition Failed

  • 説明: 前提条件が満たされていない.
  • 対処例: リクエストの前提条件を確認し,必要に応じて修正する.

413 Payload Too Large

  • 説明: リクエストエンティティが大きすぎる.
  • 対処例: リクエストのペイロードサイズを削減する.

414 URI Too Long

  • 説明: リクエストURIが長すぎる.
  • 対処例: URIを短縮するか,POSTメソッドを使用してデータを送信する.

415 Unsupported Media Type

  • 説明: サポートされていないメディアタイプである.
  • 対処例: サーバーがサポートするメディアタイプを使用する.

416 Range Not Satisfiable

  • 説明: リクエストされた範囲が満たせない.
  • 対処例: 有効な範囲を指定してリクエストを再試行する.

417 Expectation Failed

  • 説明: Expectヘッダーの要求を満たせない.
  • 対処例: Expectヘッダーを削除するか,サーバーの能力に合わせて修正する.

418 I'm a teapot

  • 説明: エイプリルフールのジョーク
  • 対処例: 通常は対処不要.ユーモアを楽しむ

421 Misdirected Request

  • 説明: サーバーがリクエストを処理できない.
  • 対処例: 正しいサーバーにリクエストを送信する.

422 Unprocessable Entity

  • 説明: リクエストは理解できるが,処理できない.
  • 対処例: リクエストのセマンティクスを確認し,修正する.

423 Locked

  • 説明: リソースがロックされている.
  • 対処例: リソースのロックが解除されるのを待つか,ロック解除をリクエストする.

424 Failed Dependency

  • 説明: 前のリクエストの失敗により,このリクエストも失敗した.
  • 対処例: 依存関係にあるリクエストを修正し,再試行する.

425 Too Early

  • 説明: リプレイ攻撃を防ぐためにリクエストを拒否した.
  • 対処例: 適切なタイミングでリクエストを再試行する.

426 Upgrade Required

  • 説明: クライアントはプロトコルをアップグレードする必要がある.
  • 対処例: 指定されたプロトコルにアップグレードしてリクエストを再試行する.

428 Precondition Required

  • 説明: 前提条件が必要である.
  • 対処例: 必要な前提条件を追加してリクエストを再試行する.

429 Too Many Requests

  • 説明: クライアントが短時間に多すぎるリクエストを送信した.
  • 対処例: レートリミットを遵守し,適切な間隔を空けてリクエストを送信する.

431 Request Header Fields Too Large

  • 説明: ヘッダーフィールドが大きすぎる.
  • 対処例: ヘッダーフィールドのサイズを削減する.

451 Unavailable For Legal Reasons

  • 説明: 法的理由により利用できない.
  • 対処例: 法的制限を確認し,必要に応じて適切な権限を取得する.

5xx サーバーエラー

500 Internal Server Error

  • 説明: サーバー内部でエラーが発生した.
  • 対処例: サーバー管理者に連絡し,エラーログを確認して問題を修正する.

501 Not Implemented

  • 説明: サーバーがリクエストを実行する機能を持っていない.
  • 対処例: サーバーの機能を拡張するか,サポートされている機能のみを使用する.

502 Bad Gateway

  • 説明: ゲートウェイサーバーが無効な応答を受け取った.
  • 対処例: バックエンドサーバーの状態を確認し,必要に応じて修正する.

503 Service Unavailable

  • 説明: サーバーが一時的に利用できない.
  • 対処例: サーバーの負荷を軽減し,後でリクエストを再試行する.

504 Gateway Timeout

  • 説明: ゲートウェイがタイムアウトした.
  • 対処例: バックエンドサーバーの応答時間を改善し,必要に応じてタイムアウト設定を調整する.

505 HTTP Version Not Supported

  • 説明: サポートされていないHTTPバージョンである.
  • 対処例: サポートされているHTTPバージョンを使用する.

506 Variant Also Negotiates

  • 説明: 内部構成エラーがある.
  • 対処例: サーバーの設定を見直し,コンテンツネゴシエーションの循環を解消する.

507 Insufficient Storage

  • 説明: サーバーに十分な空き容量がない.
  • 対処例: サーバーのストレージ容量を増やすか,不要なデータを削除する.

508 Loop Detected

  • 説明: 無限ループを検出した.
  • 対処例: サーバーの設定や処理ロジックを見直し,ループを解消する.

510 Not Extended

  • 説明: サーバーへの拡張が必要である.
  • 対処例: 必要な拡張をサーバーに実装する.

511 Network Authentication Required

  • 説明: ネットワークアクセスに認証が必要である.
  • 対処例: ネットワークの認証ページにアクセスし,必要な認証を行う.
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