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【初学者向け】z/OS PARMLIBメンバーをちょっとずつ知るシリーズ - IEFSSNxx

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Last updated at Posted at 2026-02-19

 
当シリーズを始めた経緯や、検証環境の情報についてはこちらのindexページをご覧ください。

IEFSSNxxとは

IEFSSNxxは、z/OSで使用するサブシステムを定義するためのPARMLIBメンバーです。
サブシステムとは、JES2のようにジョブを管理したり、SMSなどのストレージ機能を提供するシステムサービスの構成単位です。このメンバーで、どのサブシステムをどのような順序で、どのような条件で初期化するかを指定します。

役割

項目 内容
サブシステムの定義  SUBSYSステートメントで各サブシステム(JES、SMSなど)を登録
初期化ルーチンの指定 INITRTNで呼び出すプログラムを指定し、INITPARMで初期化
パラメータを渡す
1次サブシステム設定 PRIMARY(YES)でJES2/JES3などの1次サブシステムを指定可能
並列初期化の指定 BEGINPARALLELを使うと複数のサブシステムを同時に初期化してIPL時間を短縮
初期化順序の制御 並列実行できないサブシステム(例:SMS)を順序通りに初期化するよう制御
動的操作の補助 一部サブシステムはSETSSIコマンドで動的に追加・停止・削除が可能(対応している場合)

想定される注意点/考慮点

初期化順序に関する注意

  • SMSを使用しない場合 → 最初にJESを定義

  • SMSを使用する場合 → JESより前にSMSを定義(順序を誤ると依存関係のエラーが発生)

並列初期化(BEGINPARALLEL)の制約

  • 並列初期化をサポートしないサブシステム(例:SMS)はBEGINPARALLELの前に定義する必要あり

  • BEGINPARALLELは1つのみ有効(複数指定しても最初だけが使用される)

1次サブシステムに関する制約

  • PRIMARY(YES)は1つだけ(通常JES2)

  • 複数定義すると、2つ目以降は無視されIEFJ008Iメッセージが出力される

  • 1次サブシステムはSETSSI ADDでは動的に追加できない

STARTコマンド使用時の注意

STARTサブシステム名をSUB=JES2を指定せずに実行すると、STARTコマンドの解決順に従って処理される
→ マスター・スケジューラー下で処理された場合はMSTJCLxxのライブラリのみが参照されるため、PROC00が存在しない場合はIEFC612Iエラーが発生

IEFJ008I
このメッセージは、指定された最初の基本サブシステム名は受け入れられるが、後続の基本サブシステム名はすべて無視されることを示します。
「MVS システム・メッセージ」IEFJ メッセージ IEFJ008I

IEFC612I
このメッセージは、指定されたプロシージャーが、JCLLIBまたはシステム・プロシージャー・ライブラリ内に存在しないため検出できなかったことを示します。
[「MVS システム・メッセージ」IEFC メッセージ IEFC612I ]https://www.ibm.com/docs/ja/zos/3.2.0?topic=messages-iefc612i)

実機検証

静的変更(IPL)

IEASYS99でIEFSSN99と指定してIPLをしました。
image.png

IPL時のメッセージ
IEE252I MEMBER IEFSSN99 FOUND IN ...

IEE252I
このメッセージは、システム初期設定中で、メンバーがPARMLIBデータ・セットで検出されたときに出てきます。
[「MVS システム・メッセージ」IEA メッセージ IEA252I ]https://www.ibm.com/docs/ja/zos/2.5.0?topic=iee399i-iee252i)

動的変更

SETSSIコマンドで動的変更を行うことができます。
動的変更を行う前に、DISPLAYコマンドでACTIVATE状態になっているサブシステムを調べます。

D SSI,STATUS=ACT

このコマンドを打つと以下のようにACTIVATE状態になっているサブシステムが表されます。
image.png
SETSSIコマンドは動的サブシステムで、かつSETSSIの利用を許可している場合のみ可能です。
image.png
失敗例として、WTR3COMMANDS=REJECTとなっております。この設定では、SETSSIコマンドのうちACTIVATE およびDEACTIVATEは許可されていないため、DEACTIVATEへ変更することはできません。ただし、DELETEは実行可能です。
実際にSETSSIコマンドで実行してみました。
image.png
実行後の結果は以下のように、WTR3はSETSSIコマンドの利用が不可能というメッセージが返されました。
image.png

SETSSIコマンド利用が許可されているN64Jというサブシステムに対して試してみました。
image.png
実行例として次のようです。
image.png

注意点として、SETSSI ACTIVATEコマンドはNetViewサブシステムでサポートされていないため、DEACTIVATEした状態からACTIVATEに戻ることはできません。そのため、対処方法としては、STARTマンドでNetView SSIをを再起動してN64JをACTIVATEの状態に戻すことが可能です。
image.png
S N64JSSIコマンドで再起動した後に、DISPLAYコマンドでNetView SSIが立ち上がったことが確認できました。
image.png

終わりに

ここまでお読みいただきありがとうございました。他のPARMLIBメンバーの記事についてもぜひご覧ください。

PARMLIBメンバー記事indexページはこちら

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