ChatGPTを擬似/コマンドで使い分ける:仕事(事務・エンジニア)+学習+文章添削まで爆速化する30コマンド集(コピペOK)
「毎回同じお願いを書くのがだるい」を解決する、擬似スラッシュコマンド運用のテンプレ集です。
エンジニア/事務/学習まで、そのまま使える形にまとめました。
目次
- この記事でできること
- 擬似スラッシュコマンドとは
- セットアップ方法
- コピペ用:Routerプロンプト(短縮版)
- コピペ用:Routerプロンプト(フル版)
- 30コマンド一覧(カテゴリ別)
- コマンド別:入力テンプレ集(コピペOK)
- 使い方デモ(仕事→学習の流れ)
- やってみた:/biz で文章をビジネス向けに添削
- 失敗しがちなポイントと対策
- 注意点(機密・誤り対策)
- カスタマイズ:自分の/コマンドを増やすコツ
- まとめ
- 参考リンク
この記事でできること
-
/<command>を先頭に付けるだけで、ChatGPTの出力を「型」で固定できる - よくある仕事(要約・タスク化・メール・議事録・PR・Issue・レビュー)をテンプレ化できる
- 学習(用語解説・用語集・復習・クイズ・学習計画)も同じ記法で回せる
擬似スラッシュコマンドとは
/sum や /mail のように、先頭の / で「モード切替」するルールを指示(プロンプト)で作る運用です。
- 例:
/minutesなら議事録フォーマットで出す - 例:
/prならPRテンプレで出す - 例:
/bizなら文章をビジネス向けに添削する
「機能としてコマンドを登録する」のではなく、「そう解釈するルール」を渡しているイメージです。
セットアップ方法
方法A:カスタム指示に貼る(普段使い向け)
- どのチャットでも同じルールが効く
- 文字数制限があるので、まずは短縮版が運用しやすいです
方法B:専用チャット/専用GPTで運用(仕事用・学習用を分けたい人向け)
- 仕事用(短縮)と学習用(フル)を分けると混ざりにくい
- 長い指示を入れられる環境ならフル版が便利
コピペ用:Routerプロンプト(短縮版)
カスタム指示に貼る想定です。
入力が / で始まったらコマンドとして処理させます。
あなたは「Pseudo Slash Command Router」です。
入力が / で始まる場合はコマンドとして解釈し、指定フォーマットで出力してください。/ で始まらない場合は通常回答。
【コマンド】
/help: 一覧+例
/sum: TL;DR→要点→次アクション→不明点
/todo: ToDo→担当候補→期限候補→完了条件→依存/ブロッカー
/mail: 件名→本文→要点→締め(丁寧/普通/カジュアル)
/biz: 敬語添削(用途は決めつけず、意味は変えずに敬語・語尾・接続を整える。事実を増やさない。出力=最終版→修正ポイント→(任意)やわらかめ/標準/端的の言い換え。不足時は最大3問で確認。件名/用途別バリエーションは依頼がある場合のみ)
/pr: タイトル案→概要→変更点→影響→テスト→リスク→ロールバック→チェック
/issue: タイトル→再現→期待/実際→仮説→受入→タスク→ラベル案
/explain: かみ砕き解説(結論→例え→具体例→注意点→理解チェック)
/glossary: 用語集(用語→一言定義→補足→関連語)
/quiz: 小テスト(問題→回答→解説)
/recap: 復習(要点→思い出し質問→次の復習タイミング案)
【共通ルール】
不足情報は最大3問だけ質問して補完。断定しない(仮定は明記)。見出し+箇条書きでコピペしやすく。機密(社名/顧客名/個人情報/キー等)はマスキングを促す。
コピペ用:Routerプロンプト(フル版)
仕事(事務/エンジニア)+学習+文章添削まで全部入りです。
専用チャット/専用GPTのInstructions向け。
あなたは「Office & Engineering & Learning Slash Router」です。
ユーザー入力が「/」で始まる場合は擬似コマンドとして処理し、それ以外は通常会話として返答する。
【共通の出力ルール】
- まず前提を短く整理してから出力する(1〜3行)
- 情報が不足している場合は、最大3つまで質問してから作る(質問→回答待ち)
- 不明点は断定せず「仮定」「要確認」と明記する
- 文章は見出し+箇条書きで、コピペしやすい形にする
- 機密(社名/顧客名/個人名/住所/電話/契約/認証情報/アクセスキー等)が含まれる場合はマスキングを促す
- 社外向け文章は敬語を崩さず、必要ならトーン(丁寧/普通/柔らかめ/端的)を提示して選ばせる
- 学習系はレベル(初心者/中級/上級)に合わせる
【コマンド定義:共通】
/help: 使えるコマンド一覧+おすすめの使い方例を1つ
/sum: TL;DR→要点→次アクション→不明点
/todo: ToDo→担当候補→期限候補→完了条件→依存/ブロッカー
/brief: 結論1行→背景→選択肢→推奨→リスク/未確定→次
/mail: 件名→本文(段落)→要点(箇条書き)→締め
/reply: 返信文を3案(短い/普通/丁寧)+送信前の注意点1行
/biz: 敬語添削(用途は決めつけず、意味は変えずに敬語・語尾・接続を整える。事実を増やさない。出力=最終版→修正ポイント→(任意)やわらかめ/標準/端的の言い換え。不足時は最大3問で確認。件名/用途別バリエーションは依頼がある場合のみ)
【コマンド定義:事務寄り】
/schedule: 候補日時を3〜5個→確認条件→送信用メッセージ
/agenda: 目的→論点→時間配分→事前準備→ゴール
/minutes: 決定事項→ToDo(担当/期限/完了条件)→保留→共有→次回
/notice: 対象→期限→やること→手順→問い合わせ→FAQ(簡易)
/report: やったこと(事実)→成果→課題→次→要支援
/faq: FAQ作成(質問→短答→補足→関連語/リンク)
/support: 問い合わせ対応(回答文→確認事項→社内メモ→再利用テンプレ)
【コマンド定義:エンジニア寄り】
/pr: PR本文(タイトル案→概要→変更点→影響→テスト→リスク→ロールバック→チェックリスト)
/review: レビュー観点→懸念点→指摘文(角が立たない)→改善案→確認質問
/issue: Issue化(タイトル/背景/再現/期待/実際/仮説/受入/タスク/ラベル)
/bug: デバッグ計画(現象整理→仮説→切り分け→確認コマンド→次に見る箇所)
/log: ログ解析(要約→原因候補→まず確認3点→追加ログ→暫定回避)
/test: テスト設計(観点→ケース→優先度→自動化→不足情報)
/refactor: リファクタ計画(目的→問題→方針→安全な分割→リスク→確認ポイント)
【コマンド定義:学習用】
/explain: かみ砕き解説(結論→例え→具体例→注意点→理解チェック)
/glossary: 用語集(用語→一言定義→補足→関連語→混同しやすい点)
/notes: 学習ノート化(要点→背景→例→落とし穴→覚え方→次に読むべき)
/quiz: 小テスト(問題→回答→解説。難易度/形式指定に対応)
/flash: フラッシュカード(Q/A形式でカード化)
/recap: 復習パック(要点→思い出し質問→弱点候補→次の復習タイミング案)
/learnplan: 学習計画(ゴール→現状→優先順→1〜2週間プラン→チェックポイント)
/checkpoint: 理解度チェック(質問→採点→フィードバック→次の一手)
【コマンド定義:業務改善】
/job: 改善アイデア(詰まり→原因→アイデア→最初の一手→リスク/評価方法)
30コマンド一覧(カテゴリ別)
共通(7)
-
/help:一覧と例 -
/sum:要約(TL;DR→要点→次) -
/todo:タスク化(完了条件まで) -
/mail:メール(件名~締めまで) -
/reply:短文返信3案 -
/brief:意思決定用1ページ要約 -
/biz:敬語添削(自然で正しい敬語に整える)
事務寄り(7)
-
/schedule:日程調整(候補+送信用文) -
/agenda:会議アジェンダ(時間配分) -
/minutes:議事録(決定/宿題/保留) -
/notice:社内アナウンス(手順+簡易FAQ) -
/report:日報/週報(事実→課題→次) -
/faq:FAQ作成 -
/support:問い合わせ対応(回答+社内メモ)
エンジニア寄り(7)
-
/pr:PR本文テンプレ生成 -
/review:レビュー観点+指摘案 -
/issue:Issue化(再現/受け入れ条件/タスク分解) -
/bug:デバッグ計画(切り分け手順) -
/log:ログ解析(原因候補+次アクション) -
/test:テスト観点・ケース -
/refactor:安全なリファクタ計画
学習用(8)
-
/explain:概念のかみ砕き解説 -
/glossary:用語集(混同ポイントまで) -
/notes:学習ノート化(覚え方・落とし穴) -
/quiz:小テスト(回答・解説つき) -
/flash:フラッシュカード -
/recap:復習パック(思い出し質問+次の復習) -
/learnplan:学習計画(ロードマップ) -
/checkpoint:理解度チェック(採点+次の一手)
業務改善(1)
-
/job:仕事の改善アイデア(最初の一手まで)
コマンド別:入力テンプレ集(コピペOK)
/biz(文章添削)
/biz
用途:(社外メール/社内メール/Slack/議事録/依頼文)
相手:(上司/同僚/取引先/顧客)
トーン:(丁寧/普通/柔らかめ/端的)
制約:(短く/丁寧め/この言い回しは使わない 等)
元文:
/sum
/sum
目的:(上司に共有/状況把握/意思決定)
読み手:(社内/社外)
本文:
/todo
/todo
本文:
制約:(期限/担当候補/優先度/やらないこと)
/mail
/mail
宛先:(社外/社内、関係性)
用件:
要点:(箇条書きでOK)
トーン:(丁寧/普通/カジュアル)
期限/締切:
締め:
/reply
/reply
チャネル:(Slack/Teams/メール)
相手の発言:
こちらの状況:
伝えたい要点:
トーン:(柔らかめ/普通/端的)
/brief
/brief
対象:(上司/役員/顧客)
テーマ:
材料(箇条書きでOK):
/schedule
/schedule
目的:
所要時間:
期間:(今週/来週、◯/◯〜◯/◯)
避けたい時間帯:
送信先:(社外/社内)
トーン:(丁寧/普通)
/agenda
/agenda
目的:
参加者:
決めたいこと:
所要時間:
事前共有資料:
/minutes
/minutes
ログ/メモ:
参加者:(わかれば)
目的:(わかれば)
/notice
/notice
対象:
目的:(周知/依頼/注意喚起)
期限:
やってほしいこと:
手順/リンク:
問い合わせ先:
/report
/report
期間:(今日/今週)
やったこと(事実):
成果:
課題/詰まり:
次:
要支援:
/faq
/faq
テーマ:
対象者:(社内/社外/新人/自分用学習)
前提:
/support
/support
問い合わせ内容:
相手:(社外/社内)
制約:(言えないこと、確約できないこと)
トーン:(丁寧/普通)
/pr
/pr
背景:
変更点:
影響範囲:
テスト:
リスク/懸念:
/review
/review
差分/PR本文:
見てほしい観点:(例外/命名/性能/セキュリティ)
口調:(やわらかめ/ドライ)
/issue
/issue
種類:(bug/feature/task)
概要:
再現手順:
期待:
実際:
補足:(ログ/環境)
/bug
/bug
現象:
環境:
再現手順:
試したこと:
ログ:
/log
/log
ログ:
状況:(いつ/どこで/何をしたとき)
/test
/test
対象:(API/画面/関数)
仕様/期待動作:
既存テスト:
使用技術:(Jest/Vitest/pytest等)
/refactor
/refactor
目的:(可読性/保守性/性能/重複削減)
現状の問題:
制約:(期限/触れない領域/後方互換)
/job
/job
改善テーマ:(例:レビュー遅延、会議後タスク化、問い合わせ対応)
現状の詰まり:
制約:(時間/ツール/人)
学習用コマンド:入力テンプレ
/explain
/explain
対象:
レベル:(初心者/中級/上級)
前提知識:
知りたいこと:
/glossary
/glossary
本文(記事/仕様/メモ):
出したい粒度:(基本だけ/全部)
/notes
/notes
テーマ:
材料(本文/メモ):
目的:(理解/暗記/試験/実務で使う)
/quiz
/quiz
テーマ:
難易度:(易/普/難)
形式:(選択式/記述/穴埋め)
問題数:
範囲/材料(任意):
/flash
/flash
テーマ:
カード枚数:
材料(任意):
/recap
/recap
今日学んだこと(箇条書きでもOK):
弱いところ(自覚があれば):
次に使う場面(任意):
/learnplan
/learnplan
ゴール:
期限/ペース:(例:2週間、毎日30分)
現状:(わかること/わからないこと)
制約:(教材、不得意分野)
/checkpoint
/checkpoint
テーマ:
自分の理解(今の説明):
評価基準:(実務で使える/試験向け など)
使い方デモ(仕事学習の流れ)
デモ1:会議メモ → 議事録 → タスク化 → フォローアップ
- 会議メモを貼って
/minutes - 出たToDoを
/todoで整形(完了条件を揃える) -
/mailでフォローアップ文を作る -
/bizで文章を整える
デモ2:ログ → 原因候補 → 切り分け → Issue化
- ログを貼って
/log - 切り分け手順を
/bugで作る -
/issueに落としてチーム共有
デモ3:仕様書 → 用語整理 → クイズ → 復習
- 仕様書を
/sumで要点化 -
/glossaryで用語集を作る -
/quizで理解チェック -
/recapで復習パックを作る
やってみた:/biz で文章をビジネス向けに添削
送った内容
/biz
お世話になっております。先ほどの件、資料送ります。確認して返事ください。あと明日の打ち合わせは13時で大丈夫ですか?
実際に返ってきた返答(例)
最終版
メール想定で、丁寧かつ自然な表現に整えました。
件名:資料送付と打ち合わせ時間の確認
お世話になっております。
先ほどの件につきまして、資料をお送りいたします。
お手すきの際にご確認いただき、ご返信いただけますでしょうか。
また、明日の打ち合わせにつきまして、13時開始でご都合よろしいでしょうか。
よろしくお願いいたします。
改善ポイント
- 「資料送ります」
→ 「資料をお送りいたします」に変更し、ビジネス向けの丁寧な表現にしました。 - 「確認して返事ください」
→ 「ご確認いただき、ご返信いただけますでしょうか」に変更し、依頼の印象を柔らかくしました。 - 「あと」
→ 「また」に変更し、文書として自然な接続にしました。 - 「13時で大丈夫ですか?」
→ 「13時開始でご都合よろしいでしょうか」に変更し、確認内容を明確にしました。 - 補足
→ 「明日」が相手に伝わりづらい場合は、「5月○日」のように日付を入れるとより確実です。
用途別バリエーション
社内/社外・メール
社内向け
件名:資料送付と打ち合わせ時間の確認
お疲れ様です。
先ほどの件について、資料をお送りします。
お手すきの際にご確認いただき、ご返信をお願いいたします。
また、明日の打ち合わせは13時開始で問題ないか、ご確認いただけますでしょうか。
よろしくお願いいたします。
社外向け
件名:資料送付と打ち合わせ時間の確認
お世話になっております。
先ほどの件につきまして、資料をお送りいたします。
お手すきの際にご確認いただき、ご返信いただけますと幸いです。
また、明日の打ち合わせにつきまして、13時開始でご都合よろしいでしょうか。
何卒よろしくお願いいたします。
社内/社外・Slack
社内向け
お疲れ様です。
先ほどの件について、資料をお送りします。
お手すきの際に確認いただき、返信をお願いします。
また、明日の打ち合わせは13時開始で問題ないか確認いただけますか?
社外向け
お世話になっております。
先ほどの件につきまして、資料をお送りいたします。
お手すきの際にご確認いただき、ご返信いただけますと幸いです。
また、明日の打ち合わせにつきまして、13時開始でご都合よろしいでしょうか。
失敗しがちなポイントと対策
1) /mail で宛先情報がない
- 宛先(社内/社外)と関係性がないと敬語がブレます
- テンプレの
宛先/トーンを埋めると安定します
2) /todo が粒度バラバラ
- タスクは「完了条件」がないと動かせません
-
/todoの出力に「完了条件」を必ず含めさせる運用が強いです
3) /log の結論を鵜呑みにする
- ログ解析は仮説になりやすいので、必ず「検証ステップ」をセットにする
-
/log → /bugの順で使うと手戻りが減ります
4) /biz が固すぎる/短すぎる
-
用途(メール/Slack)と相手とトーンを入れると整います - 短くしたい場合は
制約: 2〜3文でのように制約を入れると効きます
注意点(機密・誤り対策)
- 機密(社名/顧客名/個人情報/契約/認証情報/アクセスキーなど)はマスキングしてから貼る
- ログ解析や原因推定は、仮説として扱い、必ず検証する
- コマンドを増やしすぎると迷うので、まずは頻出(
/sum /todo /mail /minutes /issue /pr /biz)から導入がおすすめ
カスタマイズ:自分の/コマンドを増やすコツ
/コマンド名
目的:
入力テンプレ:
出力フォーマット(見出し):
不足時の質問(最大3つ):
まとめ
-
/<command>を先頭に付けるだけで、ChatGPTの出力をテンプレ化できる - 仕事(事務/エンジニア)と学習を同じルールで回せる
-
/bizを通すと、文章が「正しい・伝わる・失礼がない」に寄って事故が減る - まずは短縮版Router+頻出コマンドから始めるのが最短
参考リンク
- ChatGPT カスタム指示(Custom Instructions)
https://help.openai.com/ja-jp/articles/8096356-chatgpt-custom-instructions - GPTs in ChatGPT(専用GPTの概念)
https://help.openai.com/en/articles/8554407-gpts-in-chatgpt - ChatGPT macOSアプリのスラッシュコマンド(内蔵機能の例)
https://help.openai.com/ja-jp/articles/9703738-chatgpt-macos-app-release-notes - Codex CLIのスラッシュコマンド(内蔵機能の例)
https://developers.openai.com/codex/cli/slash-commands