#はじめに
どうもこんにちは、VMware愛好家のいけふちです。
Cross vCenter vMotion(以下、XVMという)を用いる移行について、1台ずつ愚直に実行した場合と並列で一遍に実行した場合とで、どちらが早く終わるのか気になりました。
「気になったら社内で検証!」ということで今回、XVMの並列数とタスク完了時間の関係について調べてみました。
##検証内容
・仮想ゲスト8台
ストレージ = 40GB
で統一しています。仮想ゲスト名以外に差異はありません。
・vCenter Server
移行元移行先ともvCSA 7.0 U1cを用いました。
vCPUとメモリは
(vCPU, メモリ) = (2, 12GB)
で検証しました。
・XVMの実行パターン
仮想ゲストを1台、2台、・・・、8台と1台刻みでXVMを実行しました。
1パターンずつ実行し、XVM実行中は極力それ以外にの負荷がかからないように配慮しました。
なお、複数台のXVM同時実行には、Advanced XVMのImport VMs機能を用いて行いました。
参考:弊社Webサイトの筆者記事
##検証結果
以下の通りです。
※複数台の場合は最後の1台が終わるまでをXVM実行時間として集計しました。
1台:11分
2台:15分
3台:19分
4台:23分
5台:27分
6台:31分
7台:37分
8台:42分
##考察
結果、1台ずつ愚直にやるよりも、複数台同時実行の方が早そうということが分かりました。
ただし7台, 8台あたりから、微妙に時間が増えているように感じます。
ちなみに、「9台以上の検証は?」と疑問に思った方もいるかと思いますが、vMotionの台数制限で8並列が最大となっています。
#おわりに
そういえば、4並列で8台を実行するとどうなるかという観点での検証をしていませんでした。
これについては、またの機会に検証しようと思います。
なお、弊社Webサイトでは各種技術系記事を投稿しております。
ITdo!/技術情報/いけふち