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IBM ELMの標準デプロイメント・トポロジー・パターン

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この記事は下記サイトを参考にしています。

概要

このページは、「Standard Topologies Overview」を補足するもので、ELMデプロイメント・トポロジーで特定の目的に応じて利用できる主要な構成パターンを図と説明付きで紹介しています。以下では、それぞれのパターンを説明するために必要なコンポーネントのみを示しており、実際の環境で展開されるその他のノードは省略しています。

中規模から大規模の環境では、Db2またはOracleによる複数のデータベースサーバー構成、もしくはデータベースクラスタリングを強く推奨します。特に以下は専用のデータベースサーバーに配置することが推奨されます。

  • LQE RS のデータベース
  • 利用率の高いアプリケーション(一般的には RM または QM)のデータベース

image.png

Modified Departmental パターン

ELM環境は部門向け(Departmental)トポロジーから開始されることが多いですが、利用規模の拡大に伴い、必ずしも完全なEnterpriseトポロジーに移行する必要はないものの、より拡張性の高い構成が必要になります。
Modified Departmental パターンは、その中間的な構成として位置付けられます。
特に以下の場合に有効です。

  • Global Configuration Management の利用が広がった場合
  • 特定アプリケーションの利用負荷が増大した場合

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同一製品の複数アプリケーションサーバー

ELM 7.xでは、同一製品の複数アプリケーションサーバーを配置する構成が可能です。
関連ガイド:
Planning for multiple Jazz server instances
Multiple CCM Applications - A User Perspective

image.png

クラスタリングの活用

分散型ELM環境では、各種サーバーをクラスタリングすることで以下を実現できます。

  • システム耐障害性の向上
  • スループット向上

ELMアプリケーションクラスタリング

このパターンはEWM(CCM)のクラスタリング例を示しています。ELM 7.xではETM(QM)もクラスタリング可能です。

image.png

重要
ELMアプリケーションをクラスタリングする場合、Jazz Authorization Server (JAS) が必須です。

Distributed Cache Microservice (DCM)

ELM 6.0.5以降のクラスタ環境では、Distributed Cache Microservice (DCM) の構成が必要です。
要件:

  • クラスタ内の全ノードからアクセス可能なサーバーに配置
  • デフォルトではJTSサーバー上にインストール

推奨事項:

  • クラスタごとにDCMを1つ配置
  • 複数クラスタで共有しない
  • 性能向上のため専用サーバーへの配置を推奨

参考スペック:

利用規模 推奨構成
小規模 2コア / 4GB RAM / 100GB Disk
500ユーザー程度 4コア / 8GB RAM / 200GB Disk

IBM HTTP Server (IHS) と JAS のクラスタリング

Application Delivery Controller (ADC) は、データセンターで負荷分散やWebアクセラレーションを行うネットワーク機器です。

image.png

代表例:

  • F5 BIG-IP
  • Citrix NetScaler
  • A10

多くのELM環境では、

  • ADC
  • IHS リバースプロキシ

を組み合わせて利用しています。
さらに、

  • 複数ADC
  • クラスタ化されたIHS

を組み合わせる事例もあります。

JASクラスタリング

JSA(Jazz Security Architecture)によるSSO環境では、JASを複数ノードでクラスタ化できます。

  • 単一JASの場合、JASが停止すると認証要求がすべて失敗します。
  • JASクラスタの場合、認証要求は稼働中のJASへ自動フェイルオーバーされるため、ログインを継続できます。

Eclipse Amlen MQTT ブローカークラスタリング

詳細は Eclipse Amlen の公式ドキュメントを参照してください。

セキュリティ構成(OIDC / SCIM / SAML)

Jazz Authorization Server を OpenID Connect Provider として利用

JSA SSOはELM 7.xで利用できる認証方式です。

特徴:

  • 認証処理は各Jazzアプリケーションでは実施しない
  • 認証処理はJASへ委譲
  • JASがOpenID Connect Provider(OP)として機能

JASは IBM WebSphere Liberty ベースで動作します。

OIDC構成

JASをOpenID Connect Providerとして使用し、CE/CLMを認証する構成です。

image.png

SCIM(System for Cross-domain Identity Management)

JASはSCIMをサポートしています。
SCIMは、

  • クラウド環境向けID管理標準
  • RESTベースのプロトコル

です。

制約

SCIM利用時は、

  • EWM
  • ETM
  • DOORS Next

の電子署名機能を利用できません。

理由:
電子署名機能はLDAPへの直接接続を必要とするためです。

image.png

サードパーティ OIDC Provider

JASは Liberty Social Login 機能を利用して、企業標準のOIDCプロバイダーへ認証を委譲できます。

制約

利用できるのはブラウザクライアントのみです。
以下はLDAP連携が必要です。

  • Eclipseクライアント
  • Visual Studioクライアント
  • コマンドラインユーティリティ

image.png

SAML Identity Provider

JASはSAML SSOにも対応しています。
SAMLは、

  • OASIS標準
  • XMLベース認証トークン
    を利用する方式です。

制約

  • OIDC委譲と同様に、ブラウザクライアントのみが利用可能です。
  • Rich ClientやCLIはLDAP接続が必要です。

image.png

LQE RS の配置パターン

既存ELM環境

既存データを持つ環境では、

  • IBM推奨
  • 既存LQE Jenaを維持
  • 新しくLQE RSを追加

という並行運用方式です。

メリット:

  • リスクを最小化
  • Report Builderで両方のクエリーを利用可能
  • 結果や性能の比較が可能

移行完了後はLQE Jenaを廃止できます。

image.png

新規ELM環境

新規導入の場合、

  • IBM推奨
  • LQE RSのみを導入

image.png

Modified Federated Topology における複数LDXサーバー

高負荷環境では単一のLDXサーバーでは十分な性能を確保できない場合があります。
その場合、

  • 各事業部ごとにLDXを配置
  • その事業部が利用するアプリケーションだけを索引化

する構成が可能です。

メリット

  • 負荷分散
  • インデックス量の削減
  • パフォーマンス向上

これはFederated Topologyで各事業部ごとに独立したLDXを配置する方式と同様の考え方です。
詳細は、「Multiple Distributed LDX instances in a Modified Federated Topology Configuration」を参照してください。

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