はじめに
この記事では物理構成図と論理構成図の違いと、
実務で使える描き方のコツをまとめます。
物理構成図とは
物理構成図とは、設置された機器(ルーター、スイッチ、サーバー、パソコン端末 など)が、どのように配線・ポート接続がされているかを分かりやすく表したものです。
論理構成図とは
論理構成図は、内部ネットワークの IPアドレスが付与された機器 を対象として、ネットワーク内における情報の流れを分かりやすく描き表したものになります。
違いの比較
物理構成図と論理構成図の違いを分かりやすく表にまとめてみました。
| 項目 | 物理構成図 | 論理構成図 |
|---|---|---|
| 目的 | 実際のインフラ構成を示す | システムの機能・処理のつながりを示す |
| 対象 | サーバ、NW機器、クラウドリソース | API、サービス、DB、データフロー |
| 視点 | “どこに何があるか” | “何がどう繋がるか” |
| 用途 | インフラ設計・NW構築 | アプリ設計・システム理解 |
| メリット | 実際の構成が正確にわかる | 全体像が簡潔に理解しやすい |
| デメリット | 複雑になりやすい、環境差異が生まれる | 実リソースと一致しないことがある |
作り方(実務のステップ)
実際に物理論理構成図を作成するにあたって、自分がいつも行っている作業手順を簡単に記載しました。
① 目的・利用範囲を決める(用途・閲覧者・粒度)
② 必要情報を集める(物理:機器/配線、論理:IP/VLAN/ルーティング)
③ 図の構成方針を決める(物理図と論理図を分ける)
④ 物理構成図を描く(ラック → 機器 → ポート → 配線)
⑤ 論理構成図を描く(L2/VLAN → L3/IP → FW/アプリ)
⑥ 物理と論理を対応付ける(ポート ↔ VLAN/IP の整合)
まとめ
今回は、物理図と論理図の違いについて・実務で構成図を作成する際の(自分なりの)手順についてまとめさせていただきました。
構成図は現場によって描き方がバラバラのため、ここで記載した実務のステップを参考にしながら作業していただけますと幸いです。
##参考資料
【初心者向け】ネットワーク構成図とは?

