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Flutter既存プロジェクト参加時の環境構築手順

Last updated at Posted at 2025-06-10

今回は、私自身が実務未経験の状態で初めて参加させてもらっている
Flutterプロジェクトにおける環境構築について備忘録を書いていきます。

準備のおおまかな流れしか書いていないのと、プロジェクトごとに必要な環境構築は異なるかと思いますので、あくまでも参考までにご覧ください。

前提条件

  • Flutterで個人開発できる環境は出来上がっている状態
  • iOS開発も含まれるためMac(Xcode)利用

1. リポジトリの確認

GitHubのprivate Repositoryに追加してもらい、フォルダ構成を自身がこれまで学習したFlutterプロジェクトと異なる部分がないか確認します。

私の場合は見覚えのないファイルが2つありました。

  • .mise.toml
  • melos.yaml

それぞれを調べてみると、miseはバージョン管理。melosはパッケージ管理のものだと分かりました。

詳細は以下の公式を確認するか、偉大な先人たちのありがたい記事をご参照ください。

2. 環境構築手順

2.1 必要ツールのセットアップ

それぞれを自分のパソコンへセットアップします。

# miseのインストール
curl https://mise.run | sh

# melosのインストール
dart pub global activate melos

注意: インストール後、ターミナルを再起動するか source ~/.bashrc (または ~/.zshrc)を実行してください

2.2 プロジェクトのクローンと初期設定

それが終わったら任意の場所にプロジェクトをクローンしてください。

git clone [プロジェクトのURL]
cd [プロジェクト名]

# miseでFlutterバージョンを確認・適用
mise install

# Melosを使用してパッケージをインストール
melos bootstrap

2.3 環境変数の設定

その他、必要に応じて環境変数の設定を行います。

私の場合は.envにBluetooth設定データが入っていたので、別途情報を共有いただき保存しました。

注意: この時.gitignoreに該当ファイルが設定されていることを確認した方が安心です

この辺りはプロジェクトの管理者、またはコントリビューターへ確認をお願いします。

3. 動作確認

これで基本的にベースとなる環境構築は完了です。

シミュレーターでビルドできるかを確認し、問題なければ開発を進められるはずです。

注意: カメラ機能などを有するプロジェクトの場合、確認は実機でのビルドが必要になります。

番外編:iOS実機ビルドのための追加設定

推奨方法:Xcode自動管理を使用

  1. App Store Connectへのチーム招待を受ける
    (もしアカウント自体を持っていない場合は作成→メールアドレスをチームへ共有してください)

  2. Xcodeでプロジェクトを開く

    open ios/Runner.xcworkspace
    
  3. 署名設定を自動化

    • 左側のプロジェクトナビゲーターで「Runner」を選択
    • 「Signing & Capabilities」タブを開く
    • 「Automatically manage signing」にチェックを入れる
    • 「Team」で適切な開発チームを選択
  4. 実機での動作確認

    • 実機をMacに接続
    • flutter run を実行

Xcodeが証明書やプロビジョニングプロファイルを自動で管理してくれるため、手動での設定は不要です!

手動管理が必要な場合

特別な要件がある場合のみ、以下の手動設定を行います:

  1. Apple Developer Portalで開発証明書を発行
  2. 実機のUDIDを登録
  3. プロビジョニングプロファイルを作成・ダウンロード
  4. 証明書とプロファイルをMacにインストール

注意事項

  • 自動管理を使用する場合: Xcodeが証明書を自動更新するため、基本的にメンテナンス不要
  • 手動管理を使用する場合: 証明書やプロビジョニングプロファイルは定期的に更新が必要
  • 別の実機でテストする場合は、その実機をMacに接続してXcodeで認識させる必要がある

補足:Wi-Fi接続での実機ビルド

PCと同一ネットワーク(同じWi-Fi)に接続している実機でも、追加設定を行えば実機ビルドが可能です。

ただし、ネットワークが不安定だとビルドに失敗しやすく、ログ取得が有線より遅いことがあるため、有線接続が可能なら有線の方がおすすめです。


以上が基本的な環境構築の流れになります。
プロジェクトによって細かい設定は異なりますが、参考になれば幸いです。

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