IQ Botを呼び出す基本的なRPA(A2019)の作り方を、先日こちらの記事で紹介しました。
IQ Botをシンプルに動かすだけであれば上記で十分ですが、IQ Botのステータスなどをもっと詳細にモニタリングして細かい制御を作り込みたい! という場合に便利なのが、今日ご紹介するIQ Bot Advancedのパッケージです。
#IQ Bot Advanced
IQ Bot Advancedのパッケージは、Bot Storeから入手可能です。
パッケージの入手方法は、以下の記事をご参照ください。
##機能一覧
IQ Bot Advancedのアクションは以下のとおりです。
「Processing」「Admin」「Instance」とカテゴリーが分かれていて、その配下にアクションが配置されていますが、カテゴリーは単純に探しやすさのために分類されているだけで、各カテゴリーのアクションを混ぜて使うことも可能です。
以下、順不同(筆者個人的によく使うもの順)で各アクションを説明します。
###Start Session(Adminカテゴリ配下)
IQ Bot Utilsを使うときは、必ず最初にStart Sessionアクションを入れます。
ここで、以後のアクションで必要になるセッション名を指定します。
###End Session(Adminカテゴリ配下)
IQ Bot Utilsの処理が終わったら、必ず最後にEnd Sessionアクションを入れてセッションを閉じます。
###ID of a Learning Instance(Instanceカテゴリ配下)
アクション名のとおりですが、ラーニングインスタンスの名前をキーにラーニングインスタンスのIDを取得するアクションです。
なお、ラーニングインスタンスのIDとは何か&手動で確認する方法はこちら。
###All Learning Instances(Adminカテゴリ配下)
該当するBotのユーザーがアクセス可能なすべてのラーニングインスタンスの名前とIDをディクショナリ型の変数に格納するアクションです。
実行すると、ラーニングインスタンスの名前をキー、IDを値とするディクショナリができます。
###No of Files(Instanceカテゴリ配下)
ひとつのラーニングインスタンスについて、ドキュメントの状態ごとに、該当するファイルが何個あるかを返してくれるアクションです。
ドキュメントの状態というのは、こちらの図にある出力フォルダの名称とイコールです。Successであれば、Successフォルダに何個CSVが吐かれているかを返します。
Doc Typeの選択肢では「Untrained」というのがありますが、こちらは上記の図のフォルダの「Not Processed」に該当します。
###Validation for a Learning Instance(Processingカテゴリ配下)
ラーニングインスタンスの中で検証(Validation)に回っているドキュメントが何個あるかを返してくれるアクションです。
このアクションは使いたいという人が多かったので、以下の記事で具体的な使い方を解説しています。