Microsoft Fabric での開発物管理
開発物管理は、開発から運用までの流れを効率よく管理する仕組み です。
これを使うことで次のようなことが可能になります。
- チーム全体で共通のルールのもと作業できる
- 変更内容を素早く運用環境に反映できる
- 新機能やバグ修正を継続的にリリースできる
Fabric のライフサイクル管理は、主に次の2つの機能で構成されています。
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Git統合
→ バージョン管理や差分確認を行い、開発者同士で効率的に作業を進められる。 -
配置パイプライン
→ 開発 → テスト → 運用 といった環境ごとに変更をリリースできる。
開発物管理の全体像
基本方針
Fabricで効率的にライフサイクル管理を行うには、 開発者ワークスペースを Git に接続し、そこからデプロイ パイプラインを使って各環境へ展開 するのが推奨です。
Gitの利用は最小限とすることで管理負荷を抑えつつ、配置パイプライン特有の機能も利用することができます。
- Git 連携 は 開発(Dev)ステージまで
- Dev → Test → Prod の移行は Fabric のデプロイパイプライン を利用
公式ドキュメントでは他にも複数のオプションが紹介されているので、要件に合わせてご検討ください。
改修からリリースまでの流れ
① ブランチ作成
個別作業用の環境を準備します。
MainブランチのコードがFeatureブランチに複製されます。
② ワークスペース接続
Devワークスペースの状態がFtrワークスペースへ複製されます。
③ 改修
Ftrワークスペースで改修することで、Devワークスペースや他のFtrワークスペースに影響を与えず改修できます。
④ コミット
Ftrワークスペースの改修をFeatureブランチに反映します。
Featureブランチのコードに改修が反映されます。
⑤ プルリクエスト
Featureブランチの変更内容をMainブランチにマージしてもよいか確認依頼を作成します。
⑥ 承認
変更が問題無いか確認し、プルリクエストを承認すると、修正がMainブランチにマージされます。
⑦ 修正反映
Ftrワークスペースで改修した内容がDevワークスペースへも反映されます。
⑧ リリース
配置パイプラインを用いて、DevワークスペースのアイテムをPrdワークスペースへリリースします。
最後に
Gitや配置パイプラインを利用する際に、以下の課題・注意点があるので、気を付けてください。
対策はこちらをご参照ください。
