はじめに
ボリュームは、リソースコスト削減効果が大きいものの代表格です。
Turbonomic 8.20.2のリリースから、アイドル状態のクラウドVMとアタッチされているボリュームを、同時に削除できるようになりました。これによって、無駄なストレージのコストが削減されます。
この記事では、機能概要・アクション生成の条件・必要な設定についてお伝えします。
参考:アイドル状態のクラウドVMおよびアタッチされたボリュームの削除操作(IBM Docs)
機能概要
以前は、アイドル(未使用)VMの削除アクションは Turbonomic から推奨されていたものの、VMにアタッチされたボリュームは削除対象に含まれず、手動での個別削除が必要でした。
が、今回のリリースで、アイドルVM + アタッチされたボリュームをセットにした単一の削除アクション を Turbonomic が自動推奨できるようになりました!
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象クラウド | Amazon Web Services(AWS)、Google Cloud、Azure |
| 対象リソース | アイドル状態(未使用)の仮想マシン + アタッチされたボリューム |
| アクション種別 | 削除(Delete) |
| 実行モード | 推奨(Recommend)または自動実行(Automate) |
アイドル状態のVMはコンピューティング料金(インスタンス費用)が発生しませんが、アタッチされたボリュームのストレージ料金は課金され続けます。この「VMは止まっているのにディスク代がかかっている」状態を、Turbonomicが自動検知して削除を推奨してくれます!
アクション生成の条件
Turbonomic がこの削除アクションを推奨するには、以下の条件をすべて満たす必要があります。
- VMのCPU使用率が 0% であること
- 請求データ上、対象VMのコンピューティング料金が発生していないこと(=実際に使われていないことを課金データでも裏付けている)
- アタッチされたすべてのボリュームが、そのアイドルVM専用であること(他のVMと共有されていない)、かつ IOPS・スループットがゼロであること
複数のVMで共有されているボリュームや、バックグラウンドでI/Oが発生しているボリュームは削除対象から除外されます。意図しない削除を防ぐための安全設計です。
必要な設定(権限の追加)
対象クラウドのTurbonomic実行アカウントに削除権限を追加する必要があります。
例. AWS(IAMユーザー / ロールに追加)
{
"Effect": "Allow",
"Action": [
"ec2:TerminateInstances",
"ec2:DeleteVolume"
],
"Resource": "*"
}
| 権限 | 用途 |
|---|---|
ec2:TerminateInstances |
EC2インスタンス(VM)の終了 |
ec2:DeleteVolume |
EBSボリュームの削除 |
ポリシーでの制御
新機能は上記の権限をつけると、自動で削除候補を提案するようになります。が、削除はリスクがあるため、守りたいリソースに関してはポリシーで“削除を許可するか停止に留めるか”を柔軟に制御できます。
仮想マシンポリシー内の「 利用率が低いクラウドVMに対する推奨アクション 」という運用上の制約を設定することで、削除(Suspend)か縮小(Scale down)かの制御が可能です。
まとめ
Turbonomic 8.20.2 の本機能は、クラウドのコスト最適化において、コスト削減効果の高いボリュームの無駄を減らすことができます。
特に以下のような環境では効果が大きいかと思います ☺︎
- 開発・検証用VMが頻繁に作成・放置されている環境
- EBSやPersistent Diskの残存コストが問題になっている環境
- マルチクラウドのリソース管理を一元化したい環境

