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Power BIでオンライン入力してみる #1 ― Acterysで「見るだけBI」を「入力できるBI」に変える

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Last updated at Posted at 2026-06-17

こんな方におすすめ

  • Power BIでのオンライン入力を実現したい
  • Power BIやExcelでのレポート作成を効率化したい
  • 予実管理業務を効率化をしたい
  • Fabricを見据えた仕組みを探している

はじめに ― 「Power BIって入力できないよね」という壁

皆さま、Power BIをお使いですか?
「Power BIレポート上の一覧やグラフの数字を直接入力したい」「Power BI上のマスターを直接編集してしまいたい」 と思ったことはありませんか?
Power BI標準ではデータの Read-Only(閲覧のみ)が前提で Write-Back(書込み)はできません。
この記事では、Read-Only(閲覧のみ)だけだった Power BI を、Write-Back(書込み)可能な Power BI に変える Acterys(アクテリース) というプランニングプラットフォームをご紹介したいと思います。

  • 第1部:Acterysで「見るだけBI」を「入力できるBI」にしてみる―Acterys を試してみる【この記事】
  • 第2部:ActerysのExcel-AddinとSmart XLを試してみる―Power BIでExcelを活用してみる【第2部はこちら
  • 第3部:Power BI と Excel でリアルタイムオンラインな予実管理―実際の予実管理の形にしてみる【第3部はこちら

Acterys とは

Acterys は、オーストラリア発のプランニング・プラットフォームです。 Power BI および Excel にオンライン入力を可能とするAddin を提供しており、Power BIレポート もしくは ExcelからPower BIセマンティックモデルへのデータ入力を可能とする製品です。

主な機能

機能 内容
Power BI Visual Addin Power BI にデータを直接入力・更新できる Visual Addin を提供。配布入力などもサポート。
Excel Addin Power BI と同じデータモデルを使用したワークシートを作れる。ウィザードやセルレベルで入力可能なワークシート関数を提供。
Modeller ブラウザーもしくはExcelからデータモデルを容易に作成。
データ格納先はRDB Azure SQLやFabric, オンプレミスのSQL Server も利用可能。セマンティックモデルをAzure SQLやFabric、Snowflakeに同期する機能も提供。

実績

  • Disney, Heineken, PepsiCo など 1,000社以上 が導入、MicrosoftもActerysユーザー
  • 2023年、MicrosoftがDynamics 365のPlanning機能としてActerysの技術およびライセンスを活用
  • 2026年、Vena が Acterys を買収し、Microsoft エコシステム向け CPM/FP&A として更なる展開が期待されている

Acterysはどんな人に向いているか

  • Power BI 上オンラインで計画や予算を書込み、予実管理をしたい
  • Power BI 上オンラインでマスターメンテナンスをしたい
  • Excel の回収業務を減らしたい
  • Power BIレポート作成の生産性を上げたい
  • とにかくPower BI 上オンラインでデータ入力したい

Power BI の Write-Back 問題をもう少し深掘りする

標準の Power BI でできないこと

Power BIの標準機能では、以下はできません。

  • Power BIのビジュアル上に計画値や予算を直接入力する
  • Power BIのビジュアル上で直接テーブルを編集する
  • 入力した値をデータソースに書き戻す

回避策とその問題点

ひとつの回避策は、Excelの併用です。

  • ① Power BIでレポートを確認
  • ② 担当者がExcelを更新
  • ③ ExcelをSharePoint や OneDrive に保存
  • ④ Power BI に取り込み直し
  • ⑤ ①に戻る

このループには以下の問題があります。

  • タイムラグ:その場で数字を変更できない
  • 管理の煩雑さ:Excelファイルが乱立しやすい
  • ガバナンスの欠如:誰がいつ何を変更したか追跡しにくい

これらはPower BIか否かに関わらず、Excel予実管理で必ずぶつかる問題でもあります。
Power BIでの回避策としては、Power Appsの活用や、別途予実管理製品を導入する方法などが考えられますが、それらの回避策には以下の問題があります。

  • Power Apps, Power Automate連携させるとして、同じPowerシリーズとはいえ簡単ではない
  • 別の予実製品を導入するとして、別製品の利用, 構築, 学習, 運用にコストが掛かる

もしPower BIをお使いであれば、Power BIから直接データをWrite-Back(書込み)できることで、これらの問題の多くは解決できると思います。
Acterys は、Power BIとExcelからのWrite-Back(書込み)を可能とすることで、これらの問題を解決する製品です。

第1部:Acterysで「見るだけBI」を「入力できるBI」にしてみる ― Acterys を試してみる

環境・前提

この記事で利用する環境や前提は以下となります、

  • Power BI Desktop / Power BI Service(Power BI Desktopだけでも可)
  • Acterys のトライアル環境(日本ラッドへ問合せ、もしくはacterys.com から申請)
  • データ:Power BI Desktopのインストール先フォルダにある"Financial Sample.xlsx"
  • SQL Server Management Studio(無くても可)

この記事の大きな流れは次の通りです。

この記事のゴール(1).png
図:この記事の流れとゴール

それでは、Power BIでオンライン入力を実現するActerysの構築を試してみます。

1. Excel からデータモデルを作成

Acterys には Acterys Modeller というノーコードのモデリングツールがあります。
このModellerを使用して「データを保存するディメンションとキューブ」を定義します。
ディメンションとキューブは、スタースキーマ形式のデータモデルとして作成します。
これらの定義や作成は、Modellerのウィザードに沿って進めるためコーディング不要 です。
今回はExcelからデータモデルを作成してみますが、Excel以外にもPowerBIセマンティックモデルやSQL Serverなど、Acterysが提供するコネクターを使用することが可能です。

1. データの準備

今回はPower BI Desktopのインストール先フォルダにある"Financial Sample.xlsx"を元データとして使用します。

Financial Sample.xlsxの内容.png
図:Financial Sample.xlsxの内容

2. Acterys Modeller の起動

  1. ブラウザでActerys Modeller(https://app.acterys.com/) を開き、登録したメールアドレスでサインインします。Acterysの認証はすべてEntra配下の認証となっています。
    標準では2重認証が必要となります。Authenticatorをインストールしたスマホをご用意ください。

    サインイン画面.png
    図:サインイン画面

  2. サインインが完了すると、ModellerのTopページが表示されます。
    ModellerのTopページ.png
    図:ModellerのTopページ

  3. Acterysを利用するための各種設定と確認を行います。

    1. "テナント"の確認 Acterys-CloudのデータベースのURLとデータベース名(テナント名)を確認します。
      上部のメニューから"Admin">"Tenant Management"を選択、"Tenant Configuration"画面を開きます。
      URLは"acterys.database.windows.net"になります。(オンプレミス版に移行すると変わります)
      データベース名(テナント名)は"AP_XXXXXXX"となります。XXXXXXXは一般的に会社名略称や会社ドメイン名の一部です。利用申請時に決めることができます。
      テナントの確認.png
      図:テナントの確認

    2. ホワイトリスト(IPアドレス)の設定
      Acterysを利用するサイトのIPアドレスを設定します。
      IPアドレスの設定.png
      図:IPアドレスの設定

      ※セキュリティ設定は、AzureやFabricもしくはオンプレ環境を利用する場合、そちらのセキュリティ設定に依存します。
    3. Acterysユーザーの確認と追加
      上部のメニューから"My Subscription"を選択し、"User Management"を選択します。
      必要に応じてActerys利用ユーザーを追加します。
      ユーザーの確認と追加.png
      図:ユーザーの確認と追加
      ※ユーザー毎にディメンションやキューブの利用可/不可を設定できます。
      ※Power BIのRLSを使用したセキュリティ設定も可能です。

3. ディメンションとキューブの作成

  1. Modellerの設定と確認を終えたら、次にディメンションとキューブを作成します。
    ディメンションはレポート上の一覧やグラフの"軸"として使用するディメンション(次元)テーブルです。
    キューブは、ディメンション(軸)を切り口として持ったファクトテーブルです。
    ディメンションとキューブは、スタースキーマ型のデータモデルとして定義されます。

    ご参考: https://learn.microsoft.com/ja-jp/power-bi/guidance/star-schema

    Modellerでは、このスタースキーマ型のデータモデルをウィザード形式で容易に作成することが可能です。では作ってみましょう。

    1-1. Modellerの"Cube Wizard"をクリックします。
    Cube Wizardの起動.png
    図:Cube Wizardの起動

    1-2. "Choose a file"でFinancial Sample.xlsxファイルを選択し、"Next"ボタンを押下します。

    ファイルの選択とNextボタン.png
    図:ファイルの選択とNextボタン

    1-3. 指定したFinancial Sample.xlsxファイルのプレビューが表示されます。この画面でディメンションとキューブを作成します。
    今回は、Segment, Country, Product, Date をディメンションとして、Salesをキューブの値として取り込んでみます。あとで分かりやすくするために、それぞれの名称にプレフィックスとして"Q_"を付けます。
    ① キューブ名に"Q_Sales"を指定します。
    ② プレビューで表示された列:Segment, Country, Product はディメンションにするので、"Type"に"Dimension"を設定、それぞれの名称を"Q_Segment", "Q_Country", "Q_Product"とします。
    ③ Dateは時間ディメンションとして以下を設定することで、ウィザードがカレンダーを作成してくれます。
    ・ "Type"に"Time"を設定し、"Name"を"Q_Date"とします。
    ・ 01日に片寄せした"年月"として扱いたいので"Granularity"には"Month"を指定します。
    ・ Start DateとEnd Dateは、多少余裕を見て2013-01-01 ~ 2016-12-01を指定しておきます
    ・ 会計年度を4月始まりAprilとしておきます。
    ・これで2013年01月~2016年12月までの月・四半期・年・会計年度のカレンダーテーブルが作成されます。
    ⑤ 列:Salesをキューブ(Q_Sales)の値として取り込むので、"Type"を"Value"とします。
    1-4. "Create Cube"ボタンをクリックするとディメンションとキューブが作成されます。
    ディメンションとキューブを作る.png
    図:ディメンションとキューブを作る

※1つのキューブに持たせることの出来る値は1つ(ここではSales)です。複数の値を1つのキューブに持たせる場合、例えば Units Sold, Manufacturing Price, Discounts, Sales の要素を持つ科目ディメンションをキューブに持たせるなどします。
※ここではキューブを構成するディメンションとキューブをまとめて作りましたが、ディメンションとキューブは個別に作成することが可能です。
※ディメンションの項目(カラム)には、String, Long text, Interger, big int, Decimal, Currency, Date, Date Time, True/False, Image, URL などの属性を指定できます。
※キューブに紐付かないディメンションを作成することも可能です。キューブに紐付かないディメンションは"テーブル"として利用できます。

  1. 作成されたディメンションとキューブの確認

    1. ディメンションとキューブの作成が終わるとModeller画面上では以下図のように表示されます。

      作成したディメンションとキューブ.png
      図:作成したディメンションとキューブ

    2. 作成されたディメンションとキューブは、SQL Server Management Studio でその内容を確認することができます。
      SSMSにテナントで確認したサーバー名とデータベース名、MSアカウント(Entra MFA認証)を使用し、AzureSQLに接続します。
      SSMSの"テーブル"を開きSELECT文を実行することで、作成された'テーブル'の内容を確認できます。
      Acterysのオブジェクトにはスキーマ"OLAP"が付与されます。また、キューブのテーブル名には、"CUBE_"キューブ名"_WB"のような接頭接尾の文字が付与されます。またキューブを作成すると"VW_CUBE_"キューブ名"と"VW_CUBE_"キューブ名"_NAMES"のVIEWも作成されます。

      作成されたディメンションテーブルとキューブテーブル.png
      図:作成されたディメンション'テーブル'とキューブ'テーブル'

2. Power BI にデータモデルを設定

ここまでのステップでActerysで使用するディメンションとキューブ(どちらもSQLのテーブル)の作成が終わりました。これらのテーブルをPower BIのセマンティックモデルに追加します。

  1. Power BI Desktopを起動し、"空のレポート"を作成します。(あわせてMSアカウントでサインインしておくことをお勧めします。)

  2. "共通データ ソース"から"SQL Server"を選択し、サーバーに"acterys.database.windows.net"、データベースに"AP_XXXX"を指定します。
    データ接続モードは"DirectQuery"を指定します。状況に応じてサインインを要求されるので、それに従いサインインして接続します。

  3. Acterys上にあるテーブルが表示されるので、作成したキューブとディメンションを探し、✓を入れて選択します。
    (キューブに✓を入れ"関連テーブルの選択"を行うと、そのキューブに関連したディメンションが選択されます。)

  4. 次に"OLAP.ServiceAccount"テーブルを探して✓を入れます。ServiceAccountにはActerys Visual Addinで使用するライセンスキーが格納されています。

  5. 必要なテーブルを選択し終えたら、"読み込み"ボタンを押下し、"DirectQuery"モードで読み込みします。
    テーブルの選択と読み込み.png
    図:テーブルの選択と読み込み

    1. PBIの"データ"と、あわせて"モデルビュー"でディメンションとキューブのリンクを確認してみましょう。
      接続したデータとリンクの確認.png
      ​ 図:接続したデータとリンクの確認

  6. ここまでの手順でセマンティックモデルの作成は完了です。ここで一旦このPBIに名前を付けて保存しておきます。(名前は"Acterys を試してみる.pbix"としました)

お気付きかと思いますが、通常のインポート型のテーブルとActerysのDirectQuery型のテーブルを併用したセマンティックモデルを作ることも可能です。
ちなみに既存のPBIにあるインポート型のテーブルは、"Acterys PBI Sync"を使ってSQL ServerやSnowflakeにエクスポートすることが可能です。

3. Power BI にActerys Visual Addin を追加する

ActerysのPower BI Visual Addinは、AppSource から入手します。

  1. 視覚化のその他のビジュアルの取得をクリックし、"Acterys"で検索します。
  2. Acterysが提供するVisual Addinが表示されるので、ここから使いたいビジュアルを選択し、Power BIに追加することができます。今回は"Acterys Table Edit"と"Acterys Matrix Planning Gen2"の2つのビジュアルを追加します。
  • 標準のテーブルと"Acterys Table Edit"との違い

    • 行の追加、削除ができる。
    • 項目を直接編集できる。複数行の一括編集もできる。
    • フィルターや検索ができる。
    • オンラインでマスター保守や属性メンテナンスが可能。
  • 標準のマトリックスと"Acterys Matrix"との違い

    • セルへ直接入力できる。

    • 集計値へも直接入力できる。

    • 比例配賦、等配賦ができる。

    • 任意のセルへのコメント入力ができる。

    • オンラインで計画や係数を入力することで、予実管理やシミュレーションを実現可能。

      ビジュアルの追加.png
      図:ビジュアルの追加
      ※[視覚化]ウィンドウにピン留めしておくと毎々追加せずに済みます。

4. Power BI にVisual Addinを配置し使ってみる

ActerysビジュアルをPower BI レポートに 配置・設定することで、そのビジュアルが使えるようなります。Acterys独自の設定項目もありますが、基本的に通常のPBIビジュアルと同様です。
今回は、スライサーなどいくつかの標準のビジュアルとTable EditおよびMatrix Gen2を配置して、以下のようなレポートを作成してみます。
完成したレポートのイメージ.png
​ 図:完成したレポートのイメージ

1.ビジュアルをレポートに配置

  1. キャンパスのサイズを適宜に変更します。

  2. スライサーを配置、フィールドに"Q_Date"の"Year"を設定、フィルターで(空白)が表示されないようにします。
    フィールドやスライサーヘッダーの名称を適宜に変更します。

  3. 棒グラフを配置、X軸に"Q_Country"の"Name"、Y軸に"Q_Sales"の"Amount"を設定、フィルターで国名に(空白)が表示されないようにします。
    X軸は"データのない項目を表示する"設定にしておきます。
    スライサーと棒グラフの設定.png

    図:スライサーと棒グラフの設定

  4. キャンパスに"Table Edit"を配置、設定をしていきます。

    1. "AP Key"に"ServiceAccount"の"Key"を設定します。
    2. "Tenant Name"に"AP_NIPPON"(データベース名)を記入、"Table Name"に"Q_Country"を記入、"Auth Type"に"PBI AD Auth"を設定します。
      ※"Table Name"の設定は任意です。"Table Edit"上で任意のテーブルを選択することもできます。
      ※"Auth Type"を"API Key"とし、"Current User"にメジャー:「User = "xxxx@zzzz.jp"」を設定して使用することも可能です。
      Table Editの設定.png
      図:Table Editの設定

  5. "Matrix Gen2"を配置、設定をしていきます。

    1. "Rows/Filters"に、"Q_Country-Name"、"Q_Segment-Name"、"Q_Product-Name"を配置します。Rows/Filtersは"データのない項目を表示する"設定にしておきます。

    2. "Columns/Filters"、"Q_Date"の"Year, Quarter, Month" を配置します。

    3. "Value"に"Q_Sales"の"Amount"を配置します。

    4. "AP Key"に"ServiceAccount"の"Key"を設定します。

    5. "Tenant Name"に"AP_NIPPON"(データベース名)を記入、"Table Name"に"Q_Sales"を記入、"Auth Type"に"PBI AD Auth"を設定します。
      Matrix Gen2の設定.png
      図:Matrix Gen2の設定

    6. スライサー、棒グラフ、Table Edit、Matrix Gen2 の位置や項目名称、見栄えを整え、ひとまず完成です。
      作成が完了したら”発行”します。もちろん発行せずにPBI-Desktopのまま使ってもOK.です。
      (ココは基本的にPBIの世界です。もちろんテーマも使用可能。)
      見栄えを整える.png
      図:見栄えを整える

      ※発行の際には、セマンティックモデルの"クラウド接続"と"資格情報"を適切に設定してください。
      クラウド接続と資格情報の設定.png
      図:クラウド接続と資格情報の設定

2. Power BIレポート上で入力してみる。

入力した値は 即時にActerysのデータモデルに書き戻され、他のビジュアルもリアルタイムで更新されます。
"Table Edit"は、テーブルの値更新、行の追加削除、フィルターや一括更新などを行えます。
"Matrix"は、多彩な方法でキューブの値を更新することができます。

2-1. "Table Edit"での値更新
  1. "Table Edit"での値更新
    Table Editでの変更.png
    図:Table Editでの変更

    2. "Table Edit"での行の追加/削除
    Table Editでの追加.png
    図:Table Editでの行の追加/削除

    3. その他"Table Edit"でのフィルターと値の一括更新
    Table Editでの一括更新.png
    図:Table Editでの一括更新
2-2. Matrixでの値更新

Matrixでの入力は、明細への入力、集計への入力(比例配賦)、繰返し入力やコメント入力などがサポートされています。

  1. 明細レベルへの入力
    明細レベルへの入力.png
    図:明細レベルへの入力

  2. 集計レベルへの入力
    集計レベルへの入力.png
    図:集計レベルへの入力

  3. 繰返し入力やコメント入力など
    単純なセル入力以外にもいろいろな入力方法が提供されています。
    1. マルチセレクト
      マルチセレクト.png
      図:マルチセレクト

    2. 繰返し入力(r)
      繰返し入力(r).png
      図:繰返し入力(r)

    3. 子要素への繰返し入力(c)
      子要素への繰返し入力(c).png
      図:子要素への繰返し入力(c)

    4. コメント入力
      コメント入力.png
      図:コメント入力

    5. ショートカット一覧、その他
      ショートカット一覧.png
      図:ショートカット一覧
      "k", "m", "b"の単位を数字末尾に付けて入力することもできます。(2k : 2000 など)
      この部では触れませんでしたが、Matrix Gen2はロックやバリデーションチェックの設定ができます。


※第1部はここまでとなります。第2部では"Excel Addin と Smart XL"、第3部では"実際の予実管理の形"をご紹介します。

第1部でのご紹介ポイント|まとめ

メリット

① とにかく入力できる
Table Editを使用することで、ディメンションの項目名やもちろんその集計項目の変更をPower BI のレポート上で完結させることができます。またMatrixを使用することで、計画などの数字や計算で使用している係数などの入力をPower BI のレポート上で完結させることができます。

② Power BI の世界から出なくていい
①と重なりますが、Power BIでのデータ参照とPower BI以外で行っていたデータ入力の2つの仕事を、Power BI のレポート上で完結させることができます。予実管理にありがちなExcelとの往復や、予実管理用の別製品の導入も不要となります。

③ 設定のしやすさ
Acterys Modellerはノーコード・ウィザードでデータモデルを構築できるので、手早く構築し利用開始することができます。
Acterys Power BI Visual Addinの設定はもちろんActerys独自項目はありますが、Power BI 標準ビジュアル設定の延長です。Power BIユーザーであれば、別の予実管理製品を導入し学習するよりも明らかに手早く利用開始できます。

注意点

① コストはゼロではない
Acterys Modellerの利用やActerys-Visual-Addinの利用にはライセンス費用が発生します。

② 学習コストもゼロではない
Acterys Modeller でのモデル設計やActerys-Visual-Addinの設定には慣れが必要ですし、学習時間は確保したほうがいいです。

③ 日本語化されていない
現時点、ドキュメントは英語のみです。(ブラウザーの翻訳機能で日本語にはなります。)
Acterysの設定項目は英語表記です。("高さ"や"幅"などもともとPower BIにある項目は日本語表示されます。またPower BI内でリネームできる項目は日本語にできます。)

まとめ

Power BI の「見るだけ」という制約は、Acterys を導入することで大きく変わります。

Acterysの「Power BI上でデータを入力できる」機能は、リアルタイム・オンラインでのマスターメンテナンスやオンライン・リアルタイムでの数字の入力やコメント入力と共有を可能とします。特に「Power BI を使っているが、予算や計画はExcelや別システムに入力している方」に向けて大きなメリットを提供します。


日本でのお問い合わせ

日本国内でのActerysの導入・検証・PoCのご相談は、日本ラッド株式会社までお気軽にお問い合わせください。

🔗 日本ラッド株式会社 Acteryshttps://www.nippon-rad.co.jp/bi/products/acterys/
メールActerys@nippon-rad.co.jp

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