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Gemini 3.0は何がすごいのか:注目すべき3要素

Last updated at Posted at 2025-11-21

初めに(Gemini 3.0とは)

先日発表されたGemini 3.0について、全体像がつかめていなかったので自分なりにまとめてみました。

ざっくり言うと、以下の3つが大きな変化点だと感じました。

  1. 精度向上 (DeepThink・マルチモーダル対応)

  2. 触って使えるUIの提供 (Generative UI)

  3. 自律エージェントへの移行 (Gemini Agent)

本記事では、実際に試してみた感触を交えて、これらの進化について解説します。

Gemini3.0のすごいところ

1. 精度向上

まず、基本となるモデルの「賢さ」が上がっています。
「DeepThink」と呼ばれる推論プロセスや、マルチモーダル対応の強化により、複雑なロジックの解決能力が向上しました。

ここは従来のLLMの進化の延長線上にある、順当なスペックアップと言えるでしょう。
今まで解けなかった論理パズルや、高度なデバッグなどもこなせるようになっているようです。

素晴らしいと思った点は、返答のトーンが維持されたまま、この精度向上が行われたという点です。
かつてGPT-5が登場した際、「GPT-4oを返して」というコメントが見られたのは記憶に新しいですね。
それと比較した際、このGeminiアップデートは、ユーザーに対する温度感が保たれたまま精度のみが上がっているので、「正当進化」感がありすごく心地いいです。

  • 論文を要約させた際の出力

更に詳細な精度向上の中身については、分かりやすく説明されている記事および動画が既にありましたので、参考URLよりご覧ください。

加えて、マルチモーダル性能の向上として外せないのが「NanoBanana Pro」です。
一貫性を維持した状態での画像微調整がしやすくなり、より実用的なツールになった印象です。ちょっとしたスライド画像やサムネイル画像なんかは、NanoBanana Proにお任せでも全然良さそうな気がしますね。

image.png

2. 触って使えるUI

個人的に一番感動したのがここです。
これまでは「コードを書いて」と頼むと、コードブロックが表示されるだけでした。それを動かすには、手元でファイルを作成し、ブラウザで開くという手間が必要でした。

しかし、Gemini 3.0のCanvas機能では、「実際に動くツール」がその場で生成されます。
まさにGenerative UIというわけですね。

実際に試してみたこと

「天気・タスク・ポモドーロタイマーが入ったダッシュボードを作って」と頼んでみたところ、タスク追加や削除、ポモドーロタイマーのスタート・ストップなどが可能なアプリが即座に生成されました。
複数の機能を持ったアプリがその場で提供される。とんでもないです。

この機能は実際に触ってみると凄まじいので、ぜひ試してみてください。

image.png

3. 自律エージェントへの移行

これまでのツール連携(Extensions)は、「カレンダーに予定を入れて」といった単発コマンド実行の色が強いものでした。
指示がAPI操作へ直接的に結びつくイメージですね。

今回の「Gemini Agent」は、複数ステップを要する作業を自律的にこなしてくれるとのことです。
例えば、「来週の旅行の計画を立てて」と指示すれば、カレンダーの空き状況確認、フライト検索、スケジューリングといった複数のタスクを、AIが自律的に分解・計画して完遂しようとする。そんなイメージです。

この機能は現在米国のGoogle AI Ultra契約者向けに提供されているようなので、私は試せてはいませんが、Geminiがより自律性を持って一連の行動を行う「エージェント」へシフトしていく方向性は明確に感じられました。

まとめ

Gemini 3.0は、「より賢くなった(精度)」だけでなく、「その場で動くものを作れるようになった (Generative UI)」そして「任せられるようになった (Gemini Agent)」という、3つのベクトルでの進化だと理解しました。

特にGenerative UI周りは、エンジニア・非エンジニアに関わらず「自分の欲しいミニツール」を一瞬で作れるようになるため、使い方の幅がかなり広がりそうです。
ちょっとしたモックを作るのにもよさそうだな~と思います。

参考URL

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