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Grafana完全初心者がClaudeと一緒にGitHub監視ダッシュボードを作ってみた

Last updated at Posted at 2025-12-09

はじめに

はじめまして。普段私はブランドデザイナーとして働いてます。

完全なる非エンジニアで、コードは一行も書けないし読めない。
ただ、AIは日常的にガッツリ触ってる。
Claude、Claude Code、ChatGPT、AI Studio、Nano Banana Proなどを駆使して、日常的なタスクやツール開発などもAIに任せてます。

最近はClaude Codeで作ったプロジェクトをGitHubにアップしたり、GitHub Actionsを回したりすることが増えてきた。その際、GitHubを使っていると煩わしく感じることが。

「GitHubのUI、非エンジニアには超わかりにくくない……?」

PRの状況を見て、Actionsのログのページに行って、ワークフローのエラーチェックして、バジェット確認して、マイルストンやIssueを確認するためにまた戻って……。
ページをまたいで情報を確認するのが超面倒。

このあちこちへの遷移をなくし、「ダッシュボードで一目でわかるようにしたい」
そう思ったのがGrafanaでダッシュボードを作ってみようと考えたきっかけ。
GitHubやAIのAPI課金もしてるので、このあたりが一覧で見えるといいなと。

非エンジニアの私にとって、Grafanaは正直敷居が高い印象があったのも事実。

hdVR_pTX.jpg

しかし、GrafanaのAdvent CalendarのポストをXで見かけ、「ま、やってみるか」と。
やってみなければ何もわからないしね。
日常的にAIを使っているので、わからなければAI使えばいいだけだし。
せっかく作るんだったら何か縛りを入れてもいいかもな。
ということで....

挑戦:スクショと音声の会話のみでダッシュボードを作る

この記事は、Grafana Cloudのアカウントを今日作ったばかりの超初心者が、スクショとAIとの音声の会話だけでGitHub監視ダッシュボードを構築した記録なのです。

具体的には:

  • Claude Desktopを使用
  • スクリーンショット+音声での会話のみ
  • コードは一切書かない(...書けない)
  • 私からは一切検索もしない
  • コピペは可
  • 会話のみの縛りでダッシュボード完成を目指す

1. 環境構築 - Grafana Cloud無料アカウント作成

まずClaudeに「Grafanaを使いたいんだけど、リンク出して」と聞いてみた。

🤖「サーバー構築不要で始められるGrafana Cloud(無料プランあり)がいいですよ」

よし、ではアカウントを作成していこう。

スクリーンショット 2025-12-10 5.59.23.png

アカウント作成手順

  1. Grafana Cloud公式サイトにアクセス
  2. 青色の「Create free account」ボタンから登録
  3. 登録が完了すると、自動的にGet started画面に遷移

スクリーンショット 2025-12-09 21.35.35.png

2. つまづきポイント1: データソースが見つからない

ClaudeにはGrafanaを使う目的は事前に伝えてある。

🤖「まずGitHub Data Sourceを設定しましょう」

どこに何があるのかも初見にはわからないので、
左メニューのスクショを撮ってClaudeに。

🤖「Connect and visualize dataを開いてみましょう」

言われるままにページを開く。
接続できるデータ数半端ないな...。

スクリーンショット 2025-12-09 21.37.53.png
スクリーンショット 2025-12-09 21.38.09.png
スクリーンショット 2025-12-09 21.38.32.png

スクショをClaudeにペースト。

🤖「Github発見!」
🤖「Search バーに「GitHub」と入力またはスクロールしてGitHubをクリックしてください」

スクリーンショット 2025-12-09 21.40.55.png

🤖「これはGrafana Alloyを使う方式ですね。少し手順が多いです」
🤖「GitHub Data Sourceの方がシンプルです」

スクリーンショット 2025-12-09 21.43.03.png

🤖「+ Add new data sourceボタンをクリックして、検索窓に「GitHub」と入力」

検索窓に「github」と打ち込んで……何も出てこんやんけ。
スクショをClaudeにペースト。

🤖「まだプラグインがインストールされていないので、プラグインを探しましょう」

スクリーンショット 2025-12-09 21.44.56.png
スクリーンショット 2025-12-09 21.46.47.png

正しい手順:プラグインからインストール

  1. 左メニューの Administration > Plugins and data > Plugins をクリック
  2. 検索バーに「github」と入力
  3. "GitHub" (By Grafana Labs) というプラグインが表示されたのでクリック
  4. 右上の青い "Install" ボタンをクリック
  5. インストール完了

改めて Connections > Data sources > Add new data source に行くと、検索結果に 「GitHub」 が無事表示。

3. つまづきポイント2: 401エラー

Data Sourceを追加すると、GitHubへの接続設定画面に遷移。

スクリーンショット 2025-12-09 21.51.24.png

ここでGithubのPersonal access tokensが必要になる。

トークンの設定迷走

🤖「Fine-grained tokensを選択して作成してください」

スクリーンショット 2025-12-09 22.00.15.png
スクリーンショット 2025-12-09 22.02.48.png

AIの指示通りにPermissionsを設定してGrafanaに入力。

スクリーンショット 2025-12-09 22.06.06.png
スクリーンショット 2025-12-09 22.09.16.png

結果: 401 Unauthorized エラー。

🤖「Classic Tokenを選択して作成してください」

スクリーンショット 2025-12-09 22.12.14.png

Classic Tokenで作り直して再度「Save & test」。
しかし……またしても 401 Unauthorized エラー。

スクリーンショット 2025-12-09 22.09.16.png

「んんん!? Classicでいけるんじゃないの?」
🤖「おかしいですね、もう一度アクセストークンを作り直してみましょう」

真犯人は「user:email」

何回かエラーが出ている画面のスクショをClaudeへペースト。

🤖「エラーログを見ると 'email' field requires one of the following scopes と出ています。トークンの権限にEメールの読み取り権限が不足しているようです」

...はよ言ってくれ。
再度GitHubに戻り、トークンのスコープ設定(Select scopes)を確認すると、確かに user:email のチェックが外れてる。チェックして、再度サクセストークンを生成。
お!成功した。

スクリーンショット 2025-12-09 22.13.22.png

成功したトークン設定(Classic Token)

  • Expiration: 最初90日にしていたが、更新が面倒なので1年に。
  • Select scopes:
    • repo(必須)
    • read:org
    • read:user
    • user:email(これにチェック入れてなかった)

Personal access tokensを作り直し、Grafanaに入力して「Save & test」。
ついに緑色のチェックマークが表示。やったね。

4. ダッシュボード作成

接続できたので、いよいよ可視化。

ダッシュボードの「No Data」問題

まずは、プラグインに付属している「GitHub Default」ダッシュボードをインポート。

スクリーンショット 2025-12-09 22.14.32.png
スクリーンショット 2025-12-09 22.19.56.png

しかし、「No Data」だらけ。

「んんん!? データ読み込んでないよ」Claudeへスクショペースト。

スクリーンショット 2025-12-09 22.36.07.png

🤖「'email' field requires one of the following scopes: ['user:email', 'read:user']」
🤖「トークンに user:email または read:user のスコープが足りないです」

...いろいろとやり取りした結果、なんとかデータが表示。

スクリーンショット 2025-12-09 22.44.36.png

ただ、データが出たものの、デフォルトのデザインがあまり好みではない。
やっぱりデザインとしてはカッコいいものがいいよね。

テンプレート探し

「もっとかっこいいのないの?」
🤖「Grafana Dashboards をチェックしましょう」

スクリーンショット 2025-12-09 22.50.30.png

OpenCost Dashboard:
なかなかカッコいいコスト管理画面を発見。

「お!これいいんじゃない?」Claudeへスクショペースト。
🤖「データソースがPrometheus用ですね。GitHubでは使えません」
「...そっか」

スクリーンショット 2025-12-09 23.45.26.png

Anthropic Plugin:
プラグイン一覧で「Anthropic」のロゴを発見。

「ClaudeCodeのトークン消費とか見れるんじゃない!?」Claudeへスクショペースト
🤖「API料金ですね」
「...まじか」

私は「Claude Maxプラン」ユーザーでAPIの従量課金をたまにしか使わないので見れるデータがなく断念。

最終的に選んだもの

スクリーンショット 2025-12-09 22.54.25.png

結局、検索で見つけたシンプルなタイル表示のテンプレート(ID: 14461)を採用。
数字が大きく表示され、パッと見で分かりやすそうだったのが決め手。
というかGithubのテンプレート2つしかなかった。もう少し選択肢が欲しい。

インポート手順:

  1. DashboardsNewImport
  2. ID 14461 を入力して Load
  3. データソースに「GitHub」を選択して Import

これで、ようやくダッシュボードが表示された。

5. 仕上げのカスタマイズ

デフォルトのままでは色がやや強めだったので、簡単にカスタマイズ。

  1. パネル右上のメニュー(⋮)から Edit をクリック
  2. 右側の設定パネルで Color schemeThresholds を変更

GUI操作だけで色を変えられるのは嬉しいポイント。

完成したダッシュボード

最終的に完成したのがこちら。

スクリーンショット 2025-12-10 2.47.58.png

  • Issues Created / Active Issues
  • Pull Requests Created
  • リポジトリごとの状況一覧

非常にシンプルでわかりやすい。好み。
「今どのリポジトリが動いているか」「Issueが溜まっていないか」が一目瞭然。
超初心者なのでツッコミはなしでお願いします。

まとめ

所要時間:約2時間

最初は「20〜30分でいけるかな?」と思ってたけど、プラグインが見つからなかったり、401エラーでハマったり、テンプレート選びで寄り道したりして、結局2時間くらいかかってしまった。まあ初めてならこんなものかな。

学んだこと

  • AIへのスクショ+音声は最強
  • Classic Tokenの user:email は必須
  • Grafana楽しい

コードが書けない超初心者でも、AIを相棒にすればここまでできる。
「監視ツール」と聞いて身構えている方も、一度AIと一緒にGrafanaを触ってみてほしい。
ダッシュボードを作るのは楽しかった!

Grafanaにはいろんなプロダクトががあるから、もっと最適なものもあるかもしれない。
時間のある時に、もう少ししっかり触ってみるつもり。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

参考リンク

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