GASを使ってgoogle chat と unity cloud buildをインテグレートする方法 #GAS

ワタクシが従事しているプロジェクトが様々な理由でgoogle workspaceにチャットまで含めて移行することになり、slackではなくgoogle chatを使うことになった。

さて。
google chatはなんていうのか、slackと比べると実に至らないチャットで、まあgoogleが作るものはたいてい 「帯に短し、たすきに長し」 な代物が多いと、ワタクシなどは思っているのだが、それはさておきである。
ワタクシのプロジェクト、安いというのもありCIにunity cloud buildを使っているのだけど、こいつはslackやdiscordにはインテグレーション出来るが、google chatは出来ない。

これでgoogle workspaceの評価も出ているような気もするが…チャットにポストされないのはウザくてしょうがないので、仕方ないからGASを使ってウェブアプリを作り、これを経由することでgoogle chatとインテグレーションしたので、以下にそのやり方を書いておきたい。

1) google chat でWebhookを用意する

まずgoogle chatでwebhookを作る。これがないとchatと接続することは出来ない。
作り方はとても簡単だ。

メニューより Webhookを管理を選ぶ。
着信Webhookの名前を決める（まあアイコンも決めてもいい）。
URLが出来るので、これをコピーする（今やらなくてもよい）

2) GAS でBOTプログラムを作る

GASでプログラムを書く。このプログラムがunity cloud buildとgoogle chatを繋ぐためのchat botのコアになる。

dopost.gs

function doPost(e) {
  let str = e.postData.getDataAsString();
  let params = JSON.parse(str);
  let webhookUrl = "ここにWebhookのURLを入れる";

  //Googleチャットの投稿メッセージを定義
  let date = new Date();
  let jstdate = Utilities.formatDate(date, "JST", "yyyy/MM/dd (E) HH:mm");
  let message = {
    'text' : '== Build Information '+jstdate+' ==\n'
              +'Target: '+params.buildTargetName+' (#'+params.buildNumber+')\n'
              +'Status: '+params.buildStatus+"\n"
              +'Started by '+params.startedBy+"\n"
              +'====================='
  };

  //HTTPS POSTのオプションパラメータの設定。API認証のためheaders情報必須
  let options = {
    'payload' : JSON.stringify(message),
    'myamethod' : 'POST',
    'contentType' : 'application/json'
  };

  //WebhookのURLに対しHTTP POSTを実行する
  let response = UrlFetchApp.fetch(webhookUrl,options);
}

webhookのURLをちゃんと入れたら、あとはデプロイするだけである。

少し書いておくと、getDataAsStringをやっているのは、postされたモンをjsonでそのまま取る方法がないっぽかったのと、unity cloud buildがどーいうjsonを出しているのかslack APIのマニュアルを見て 「こんなもんだろう」 と想像はついたのだけど、実際わからなかったのでメッセージ本体にデバッグも兼ねてstrをぶっこんで、丸ごと表示テストしたからだ。
出す情報をカスタマイズしたい方は、let messageのゴチャゴチャやっているところを str に一度置き換えて、出てくるものを見て、各自でメッセージをカスタマイズして欲しい。

3) デプロイする

ウェブアプリとしてデプロイする。説明は面倒くさいので、マニュアルなりGAS入門なりを読んで欲しい。
ただ注意としてソースを修正してもデプロイしないと、実際のAPIが更新されないからね。これ、ワリとワナ。

で、デプロイされたURLをコピーしておく。

4) Unity Cloud Buildにwebhookを追加する

Project Setting > Integrationを選択する。
New Integrationを選択する。
webhookを選択
cloud buildのイベントを全部選択
webhook URLにデプロイされたURLを入れる。

と、このようにして、google chatとunity cloud buildはイングレート可能である。
ちなみにgoogle chatのcard formatを使うと、もっとイロイロ出来るが、そんな必要はないだろう。