概要
Kali LinuxにGhidraをインストールしたので、勢いでAngrもインストールした。
この資料は、既にいくつも資料が存在するのを承知の上で、自分のメモ用にWindows10上のVertualBoxで稼働する、Kali LinuxにAngrをインストールした手順を記録したもの。
VirtualBoxにKali Linuxをインストールする手順はこちら
Kali Linux
ダウンロード(実は不要)
AngrのWEBサイトは以下のもの。
https://angr.io/
ただし、実際にインストールには、pythonのpipコマンドを使用するので、ここでインストールファイルをダウンロードする必要はない。
Pythonの環境準備
Pythonの確認
Kali Linuxをインストールする際に、[ソフトウェアの選択]画面で[large -- default selection plus additional tools]を選択しておくと、Python3がインストールされている。
[ターミナルエミュレータ]を起動し、以下のコマンドを実行。
python --version
python3 --version
python 2.7と3.9がインストールされている。
venvとpipの確認
以下のコマンドを実行。
apt list | grep python3-venv
apt list | grep python3-pip
Kali LinuxはDebianと同様、OSディストリビューションでpythonを組み込んでいるので、venvとpipを使用する場合には、
python3-venvとpython3-pipをaptでインストールすることが推奨されているようである。
venvとpipのインストール
以下のコマンドを実行。
python3-venvのインストール。
sudo apt install python3-venv
途中確認プロンプトが表示されたらYを入力。
python3-venv(と、python-pip-whl、python3.9-venv)のインストールが完了。
sudo apt install python3-pip
python3-pipのインストール。
途中確認プロンプトが表示されたらYを入力。
python3-pip(と、python3-wheel)のインストールが完了。
Angrインストール
インストール用python仮想環境の作成
Angrのサイトでは、virtualenvの使用を強く推奨されている。
python3からは、venvが仮想環境として一般的に使用されているようなので、venvを使用する。
以下のコマンドを実行。
python3 -m venv angr
cd angr
ls -la
source bin/activate
angr用のpython仮想環境を作成する。
インストール
作成した仮想環境にangrをインストール。
以下のコマンドを実行。
ls -la
pip3 install angr
angr-9.0.6281(と必要な諸々のパッケージ)がインストールされる。
上記例では、以下の34のパッケージが追加されている。
CppHeaderParser-2.7.4
GitPython-3.1.14
ailment-9.0.6281
archinfo-9.0.6281
bitstring-3.1.7
cachetools-4.2.1
capstone-4.0.2
cffi-1.14.5
claripy-9.0.6281
cle-9.0.6281
decorator-4.4.2
dpkt-1.9.5
future-0.18.2
gitdb-4.0.5
itanium-demangler-1.0
mulpyplexer-0.9
networkx-2.5
pefile-2019.4.18
plumbum-1.7.0
ply-3.11
progressbar2-3.53.1
protobuf-3.15.4
psutil-5.8.0
pycparser-2.20
pyelftools-0.27
pysmt-0.9.0
python-utils-2.5.6
pyvex-9.0.6281
rpyc-5.0.1
six-1.15.0
smmap-3.0.5
sortedcontainers-2.3.0
unicorn-1.0.2rc4
z3-solver-4.8.10.0
動作確認
以下のコマンドを実行。
python3
import angr
エラーメッセージが出なければ、インストールは完了している。
参考資料
AngrのGitHub上のソースコード
https://github.com/angr