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Kali Linuxに、Ghidraをインストールする手順

Last updated at Posted at 2021-03-04

概要

マルウェアの解析等で、リバースエンジニアリングツールが必要になる場合がある。

リバースエンジニアリングツールの一つに、アメリカ合衆国の国家安全保障局(NSA)が、2019/04/04に無償公開したツールGhidraがある。

この資料は、既にいくつも資料が存在するのを承知の上で、自分のメモ用にWindows10上のVertualBoxで稼働する、Kali LinuxにGhidraをインストールした手順を記録したもの。

VirtualBoxにKali Linuxをインストールする手順はこちら
Kali Linux

ダウンロード

WEBブラウザを使用し、以下のURLにアクセスする。
https://ghidra-sre.org/

ghidra_001.png
(スクロールダウン)

ghidra_002.png
Ghidraのインストールファイルをダウンロードするためのボタンが存在する。

2021/03/03時点での最新版は、以下のもの。
ghidra_9.2.2_PUBLIC_20201229.zip
(2020/12/30リリース)

[Download Ghidra v0.2.2]ボタン下部左の[SHA-256]ボタンを押下すると、ハッシュ値を確認できる。

ghidra_003.png
ghidra_9.2.2_PUBLIC_20201229.zipのSHA-256ハッシュ値は以下のとおり。

8cf8806dd5b8b7c7826f04fad8b86fc7e07ea380eae497f3035f8c974de72cf8

[ターミナルエミュレータ]を起動し、以下のコマンドを実行。

sha256sum ./ダウンロード/ghidra_9.2.2_PUBLIC_20201229.zip

ghidra_004.png
ハッシュ値が一致することを確認。

インストールガイド(英語)は、以下のURLに用意されている。
https://ghidra-sre.org/InstallationGuide.html
ghidra_005.png

JDKの確認

Kali Linuxをインストールする際に、[ソフトウェアの選択]画面で[large -- default selection plus additional tools]を選択しておくと、JDKがインストールされている。

[ターミナルエミュレータ]を起動し、以下のコマンドを実行。

java --version
javac --version

ghidra_101.png
openjdk 11.0.10がインストールされている。

apt list | grep openjdk-11

ghidra_102.png
openjdk-11-jdkとopenjdk-11-jdk-headlessがインストールされていることを確認する。

インストール

展開

以下のコマンドを実行。

unzip ./ダウンロード/ghidra_9.2.2_PUBLIC_20201229.zip -d /tmp

ghidra_201.png
ghidra_202.png

動作確認

以下のコマンドを実行。

cd /tmp/ghidra_9.2.2_PUBLIC/
ls -la
./ghidraRun

ghidra_203.png
ghidra_204.png
正常に動作することを確認する。
いったん右上の[×]ボタンを押下して、ウィンドウを閉じる。

管理者ユーザでインストール

以下のコマンドを実行。

cd
sudo unzip ./ダウンロード/ghidra_9.2.2_PUBLIC_20201229.zip -d /opt
ls -la /opt/ghidra_9.2.2_PUBLIC/

ghidra_205.png
ghidra_206.png
/opt以下にrootユーザでインストール完了。

起動用アイコンの作成

デスクトップから容易に起動できるように、起動用ランチャを作成する。

ghidra_301.png
デスクトップの任意の箇所でマウスを右クリック-[ランチャーの作成(L)...]を選択。

ghidra_302.png
[名前(N):]Ghidra
[コメント(O):]Ghidra 9.2.2
[コマンド(A):]/opt/ghidra_9.2.2_PUBLIC/ghidraRun
[ディレクトリの編集(D):]/opt/ghidra_9.2.2_PUBLIC/
を入力し、
[アイコン(I):]右側の[アイコンはありません]を押下。

ghidra_303.png
[アイコンを選択(I):]で、「画像ファイル」を選択した後、
/opt/ghidra_9.2.2_PUBLIC/docs/GhidraClass/Beginner/Images
以下にある、GhidraLogo64.pngを選択し、[OK(O)]ボタンを押下。

ghidra_304.png
[アイコン(I):]に反映されたことを確認し、[作成(R)]ボタンを押下。

ghidra_305.png
デスクトップ上にランチャが作成されたことを確認する。

動作確認(GUI)

作成したランチャをダブルクリックしてGhidraを実行する。

ghidra_401.png
ライセンス確認画面が表示されたら、[I Agree]ボタンを押下。

ghidra_402.png
このようなダイアログが表示されれば起動に成功している。

ghidra_403.png
初回起動時には、[Ghidra Help]ウィンドウが前面に表示される。
右上の[×]ボタンで閉じる。

ghidra_404.png
[Tip of the Day]ダイアログが表示されたら、[Close]ボタンを押下。

ghidra_405.png
Ghodraの正常起動を確認。

参考資料

NSAのGhidra情報
https://www.nsa.gov/resources/everyone/ghidra/

GhidraのGitHub上のソースコード
https://github.com/NationalSecurityAgency/ghidra/

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