(長く放置していたので、JISの更新に対応できていませんでした。JIS X 0304:2021に対応しました。また、リンク切れの修正も行いました。)

概要

JIS X 0304:2021「国名コード」(この規格は、ISO 3166-1:2013「国別コード」と「一致している」とのこと)から、国名の漢字、英字表記をJSONデータに整備してみた。

「国コード」が正しいと思うが、JISで「国名コード」と定めているので、そのまま使用している。

国名コード JSON

以下のリンクからダウンロード可能
国名コードJSON

JSON Schemaは以下のリンクからダウンロード可能
国名コードJSON Schema

正式国名確定の困難性

国名・地域名

ある国が独立国として承認されるか否かは、政治的な問題も絡むので、世界の国一覧を正しく保守することは非常に困難。
(例：北朝鮮＝朝鮮民主主義人民共和国は、国際連合加盟国ではあるが、日本は国家承認していない。)
独立国ではないが、特定の地域が一定の自治を行っている場合、地域として別に扱うケースもある。
(例：中華人民共和国におけるホンコン、マカオや、国際連合非加盟の台湾など)

コソボ共和国、クック諸島、ニウエについては、国際連合は正式加盟国とはしていないが、日本は2008年、2011年、2015年に国家承認している。

法律

日本の法律で、外国名を定めたものとして、直接のものは存在しないが、「在外公館の名称及び位置並びに在外公館に勤務する外務公務員の給与に関する法律」(昭和27年4月21日法律第93号)には、「別表第一　在外公館の名称及び位置」があり、これが日本の法律上外国の名称を一覧表示しているものになる。
しかしこの表には、外国名の略称(共和国、王国など政体にかかるものを記載していない)が列挙されており、正式名称ではない。

【在外公館の名称及び位置並びに在外公館に勤務する外務公務員の給与に関する法律】
https://laws.e-gov.go.jp/law/327AC0000000093

外務省のWEBサイト「国・地域」には、国名が一覧表示されている。

【外務省WEBサイト「国・地域」】
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/index.html

日本産業規格(JIS)

JIS X 0304では、ISO 3166-1の英語正式名称(English full name:設定されていない場合は、English short name)に対応する日本語正式名称を付与しているが、上記のように外務省が正式名称を公表していないので、国名変更など規格改正後の変更に対応できない。

国際標準化機構(ISO)

国際標準化機構(ISO : International Organization for Standardization)では、WEBサイトで国の一覧を公開している。

【ISOの公開している国一覧】
https://www.iso.org/obp/ui/#search

ISO 3166:2006規格制定の後、国名変更が発生した場合、ISO 3166 Newsletterで差分を公表していたが、ISO 3166:2013規格制定後は差分の公表をWEBサイトの更新で行いNewsletterの公表は廃止した模様。

現在は、年間300CHF(スイスフラン：1CHF約175円なので、5万3千円くらい)で差分の提供を受けることができる。

【ISOによるCountry codesの差分提供サイト】
https://www.iso.org/publication/PUB500001.html

【スイスフラン/円】
https://finance.yahoo.co.jp/quote/CHFJPY=FX

補足

公開情報のみから作成しているので、誰の権利も侵害していないと思います。

JIS X 0304の参照元 : JIS検索
「JIS規格番号からJISを検索」にX0304を入力後、「一覧表示」ボタンを押下。

ISO 3166-1の参照元 : ISO Online Browsing Platform (OBP)
「Country Codes」をチェックして、「SEARCH」ボタンを押下。

ISO 3166-1を有償で入手する方法 (29,898円)
ISO 3166-1:2020 国及びその下位区分の名称の表示基準－第1部：国別コード

参考

国名コードについては、ISO 3166-1の原典のほかにも、多くのサイトでまとめを作っているようです。
https://countrycode.org/
　オランダの会社「International Numbering Plans B.V.」が運営していると思われる。
http://www.statoids.com/wab.html
　個人でまとめられているが、2018年が最後の更新のようである。
https://pypi.org/project/iso3166/
　pythonのパッケージとしてまとめている。