ローカルネットワークまたは VPN 経由で mac (OS Sequoia) から Ubuntu 20.04 ホストに SMB 接続したいときのトラブルシューティング経験談です。
環境
- OS: Ubuntu 20.04 LTS
- クライアント: macOS Sequoia
- 接続方法: ローカルネットワークまたは VPN
手順とトラブルシューティング
-
Samba のインストール
sudo apt update sudo apt install -y samba -
設定ファイルのバックアップと編集
cd /etc/samba/ sudo cp -a smb.conf smb.conf.backup sudo nano smb.conf以下を追記:
[global] client min protocol = NT1 server min protocol = NT1 [ユーザー名] path = /home/ユーザー名/Data # マウントしたいディレクトリ browsable = yes writable = yes guest ok = no read only = no -
Samba ユーザーの追加
sudo smbpasswd -a [ユーザー名] # プロンプトに従いパスワードを設定 -
サービスの再起動
sudo systemctl restart smbd -
接続確認（ローカルホスト）
sudo apt install -y smbclient smbclient -L localhost -U%出力:
Sharename Type Comment --------- ---- ------- print$ Disk Printer Drivers ユーザー名 Disk IPC$ IPC IPC Service (ホスト名 server (Samba, Ubuntu)) Reconnecting with SMB1 for workgroup listing. Server Comment --------- ------- Workgroup Master※ まだクライアントからは見えない...。
-
ファイアウォールの設定
-
Samba アプリケーションプロファイルを確認
sudo ufw app list -
特定ネットワークからのポート 445（TCP）を許可
sudo ufw allow from 192.168.XX.0/24 to any port 445 proto tcp sudo ufw reload
-
-
mac の Finder から接続
-
Finder メニューの「移動」→「サーバーに接続...」
-
サーバーアドレスに以下を入力
smb://<Ubuntu サーバーの IP アドレス> -
ユーザー名・パスワードを入力して接続成功
-
ここが効いたのか?
-
プロトコル設定:
client min protocol/server min protocolをNT1に。 -
ユーザー追加:
smbpasswd -aで Samba 用ユーザーを作成。 - ファイアウォール: UFW で TCP 445 ポートを許可。
-
接続確認:
smbclient -L localhost -U%で共有状況をチェック。
以上で、mac から Ubuntu 20.04 上の Samba 共有フォルダにアクセスできるようになりました。ufwで445ポートを指定して開放しないと接続できませんでした。Dockerコンテナがいっぱい立ち上がってるので再起動したくなかったのですが、再起動していれば手動でufwで445ポートを開放しなくても接続できたのでしょうか...?