CentOS上のファイルサーバの移行先として作成する。ここではVM上で確認した手順を記載する。
環境
仮想化:VMware Workstation-playre17
ホスト:Windows11
ゲスト:ubuntu22.04.3TLS
1. Sambaのインストール
まず、UbuntuにSambaをインストールする。
sudo apt update
sudo apt install samba
2. 共有フォルダの作成
既存のフォルダを共有する場合、そのフォルダを使用。新たに作成する場合は以下のようにする。
sudo mkdir -p /smb/share
sudo chmod 777 /smb/share # すべてのユーザーにアクセスを許可する場合
3. Samba設定ファイルの編集
Sambaの設定ファイルを編集して、共有フォルダを設定する。
sudo nano /etc/samba/smb.conf
ファイルの最後に以下の設定を追加する。
[Share]
path = /smb/share
browseable = yes
read only = no
guest ok = yes
さらに、SMBプロトコルの設定をグローバルセクションに追加する。これにより、SMB1からSMB3までのすべてのプロトコルがサポートされる。
[global]
client min protocol = NT1
server min protocol = NT1
4. Sambaサービスの再起動
設定を反映させるために、Sambaサービスを再起動。
sudo systemctl restart smbd
5. アクセスの確認
Windowsのエクスプローラーで以下のように入力して、共有フォルダにアクセスできるか確認する。
\\192.168.0.195\Share
(end)
↑でうまくいかなかったら。。。以下トラブルシューティングする。
■■トラブルシューティング
ログの確認。接続に問題がある場合は、Sambaのログを確認して原因を特定する。
sudo tail -f /var/log/samba/log.smbd
1.smbclientでのローカル接続テスト(リモートからうまく接続できない場合にやってみる)
Sambaサーバーが正しく設定されているか、ローカルでテストする。
まず、smbclient
をインストールする。
sudo apt install smbclient
次に、Sambaサーバーの共有リストを確認する。
smbclient -L localhost -U%
Share
がリストに表示されていることを確認する。
さらに、具体的にフォルダにアクセスし、ファイルの一覧を確認する。
smbclient //localhost/Share -U katano
Password: # パスワードを入力
smb: \> ls # フォルダ内のファイル一覧を表示
smb: \> exit # smbclientを終了
この手順で、共有フォルダに正常にアクセスできることを確認できる。
2.Windowsでの設定
Windowsでネットワーク設定を確認し、接続を試みる。
-
SMB1.0/CIFSサポートの有効化(必要に応じて)
- 「プログラムと機能」 > 「Windowsの機能の有効化または無効化」から「SMB 1.0/CIFS ファイル共有のサポート」にチェックを入れる(セキュリティリスクを理解した上で有効にする)。
-
ネットワークドライブの割り当て
- エクスプローラーの「コンピュータ」タブで「ネットワークドライブの割り当て」を選び、
\\192.168.0.195\Share
を指定してドライブを割り当てる。
- エクスプローラーの「コンピュータ」タブで「ネットワークドライブの割り当て」を選び、
3.システムの再起動
すべての設定を反映させるために、必要に応じてUbuntuサーバーとWindowsクライアントを再起動する。