sambaを用いたLinuxファイルサーバ構築の方法と,クライアント側からのマウント方法の作業メモ.
本記事の環境
$ lsb_release -a
No LSB modules are available.
Distributor ID: Ubuntu
Description: Ubuntu 20.04.2 LTS
Release: 20.04
Codename: focal
サーバ側の設定
sambaのインストール
$ sudo apt update
$ sudo apt upgrade
$ sudo apt install samba -y
共有するディレクトリの作成と設定
ディレクトリの作成
好きな場所に共有対象とするディレクトリを作る.
既に共有したいディレクトリが存在する場合は,新たに作る必要はない.
$ mkdir /home/username/sambashare
共有対象ディレクトリの設定
設定ファイルを開く.
$ sudo vi /etc/samba/smb.conf
以下の内容をファイルの末尾に追記する.
[sambashare]
comment = Samba on Ubuntu
path = /home/username/sambashare
read only = no
browsable = yes
各設定項目(comment, path, ...) の意味は,言葉通り.
デーモンの再起動
設定内容を反映させる.
$ sudo service smbd restart
Firewallの設定
sambaで利用するポートを開ける.
$ sudo ufw allow samba
パスワードの設定
この username は,ubuntu のアカウントに属している必要がある.
$ sudo smbpasswd -a username
クライアント側の設定
ツールのインストール
$ sudo apt install smbclient cifs-utils
マウント
$ sudo mount.cifs -o username=USERNAME,password=PASSWORD '\\SAMBA_SERVER_IP\sambashare' MOUNT_DIR
fstabの設定
上項のように手動でマウントしただけでは,クライアント側サーバが再起動した際にマウントが外れてしまう.
そこで,fstab(file system table) に設定を記述しておくことで,クライアント側サーバ起動時に自動でマウントする.
以下の内容を /etc/fstab
に追記する.
//SAMBA_SERVER_IP/sambashare MOUNT_DIR cifs credentials=/home/root/.smbcredentials 0 0