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【OCI】ブートボリューム、ブロックボリュームを理解し、バックアップ設定を考える

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Last updated at Posted at 2026-03-03

OCI(Oracle Cloud Infrastructure)を使い始めて、インスタンス構築までは何とかできたものの、「ブートボリュームやブロックボリューム という概念が出てきて手が止まった」という方は少なくないと思います。

本記事では、OCIにおけるストレージとバックアップ設計について、
特に初学者が混乱しやすいポイントを中心に、以下の3点を整理します。
・ブートボリュームとブロックボリュームの役割の違い
・バックアップ設定時の考え方
・バックアップ ・ レプリカ ・ クローンの違い

想定読者
・OCIを使い始めたばかりの方
・バックアップ設定にあたり、ボリューム設計に不安がある方
・設定の背景や理由を理解したうえで作業を進めたい方

本記事は、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)を初めて利用する方向けに、
基本的な操作だけでなく、設計時の考え方も含めて解説しています

目次

1.ブートボリュームとブロックボリュームの違い

OCIにおけるストレージ設計は、「OS領域」と「データ領域」を明確に分離する思想で構成されています。
その結果として登場するのが、以下の2種類のボリュームです。

1.1 ブートボリューム(Boot Volume)

ブートボリュームは、インスタンスの起動に必要な領域です。
特徴は以下の通りです。

  • OS(Oracle Linux 等)が格納されている
  • インスタンス作成時に自動で作成される
  • Linuxにおける /(ルートファイルシステム)に相当

つまり、このボリュームが失われると、インスタンスは起動できません。

1.2ブロックボリューム(Block Volume)

一方、ブロックボリュームは データ保存用の追加ディスクです。
特徴は以下の通りです。

  • インスタンス作成後に任意で追加
  • DBデータ、アプリケーションデータ、ログなどを格納
  • インスタンスから切り離して再利用可能

オンプレミスで言えば、「OSディスクとは別に増設したHDDやUSBメモリ」に近い存在です。
 
 
違いをまとめると以下です。

観点 ブートボリューム ブロックボリューム
主用途 OS データ
作成タイミング インスタンス作成時 任意
切り離し 通常は切り離しを行わない※ 可能
障害時影響 起動不可 データ消失

※インスタンスを停止した状態であれば切り離し操作自体は可能ですが、運用上は切り離さないのが一般的です。

2.バックアップ設定時の考え方

どのボリュームをバックアップすべきかは 復旧したい単位 で決めてください。

2.1 OSごと環境を復旧したい場合

想定シナリオ
・OS設定含めて元の状態に戻したい
・インスタンスが起動不能になった
・最低限「動く状態」を早く作りたい

ブートボリューム

 
理由
・OS・ミドルウェア・初期設定が含まれるため
・新規インスタンスに復元することで即時再起動可能であるため
・障害対応時の再構築工数が最小であるため

ブートボリュームのバックアップは、
「サーバーを丸ごと保存しておく」イメージです。

2.2 データだけを安全に保全したい場合

想定シナリオ
・DBデータや業務データを守りたい
・OSは作り直しても問題ない
・データを別インスタンスへ移行したい

→ ブロックボリューム
 
理由
・データ領域のみを独立してバックアップ可能であるため
・復元先インスタンスを柔軟に選べるため
・環境移行・検証用途にも使いやすいため

2.3 障害にも運用にも強い構成にしたい場合

想定シナリオ
・本番運用を想定している
・障害対応・復旧時間を短縮したい
・将来的な構成変更も見据えたい
→ ブートボリューム + ブロックボリューム

理由
・OSとデータを分離して管理できるため
・障害時の復旧パターンを柔軟に選択可能であるため
・OCIの推奨設計に近いため

 
上記の内容を整理すると、以下の表のとおりです。

やりたいこと 選ぶバックアップ
OS設定ごと元に戻したい/とにかく早く復旧したい ブートボリューム
データだけを安全に保全・移行したい ブロックボリューム
本番運用を想定し、障害にも変更にも強くしたい ブート+ブロックボリューム

3.バックアップ ・ レプリカ ・ クローンの違い

OCI(Oracle Cloud Infrastructure)でストレージ周りを触り始めると、必ず出てくるのが次の3つです。

  • バックアップ(Backup)
  • レプリカ(Replica)
  • クローン(Clone)

いずれも「データを複製する」仕組みですが、目的と使いどころは明確に異なります。

項目 バックアップ レプリカ クローン
主目的 障害復旧 災害対策 環境複製
保存場所 OCIバックアップ領域 別リージョン 新規ボリューム
定期実行 可能 常時同期 不可
主な用途 保全 可用性 検証・移行

使い分けの考え方
「どれを使うか」ではなく「何が起きたときに、どう復旧したいか」で選びます。

  • 障害時に戻せれば良い → バックアップ
  • リージョン障害も考慮したい → レプリカ
  • 環境を増やしたい・試したい → クローン

4.まとめ

本記事では、OCIにおけるブートボリュームとブロックボリュームの違いから、バックアップ設定時の考え方、バックアップ・レプリカ・クローンの使い分けまでを整理しました。

ボリュームやバックアップの仕組みを理解しておくことで、単に設定を行うだけでなく、障害対応や将来の構成変更にも迷わず対応できるようになります。

このあと実際の設定手順に進む際は、「何を守りたいのか」「どの単位で復旧したいのか」を意識しながら進めてみてください。

実際のバックアップ設定

ボリュームについて理解ができましたら、実際にバックアップ設定を行いましょう。
設定については、「【OCI】実運用で使えるバックアップ設定」を参照ください。

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