はじめに
この教材は LVMの概念を図で理解し、その後に実際の操作で理解を深める ことを目的としています。
対象読者:
- Linux 初学者〜LPIC Lv1/Lv2 学習者
- RAID・ストレージ周りを「用語は知っているが実感がない」人
1. LVMとは何か(概念編)
1-1. LVMを一言で説明すると
LVM(Logical Volume Manager)とは、
複数のディスクをまとめて管理し、あとから柔軟にサイズ変更できる仕組み です。
例えば、システム運用中に「ディスク容量が足りない」となった時にサービスを止めずに新しいストレージを追加したり、 「バックアップを取りたい」となった時にスナップショット機能でシステムを止めることなく状態を保存できたりします。
1-2. LVMを構成する3つの要素
LVMは次の3階層で構成されています。
| 階層 | 名前 | 役割 |
|---|---|---|
| 物理層 | PV (Physical Volume) | ディスクやパーティション |
| 管理層 | VG (Volume Group) | PVを束ねた領域 |
| 論理層 | LV (Logical Volume) | 実際に使う領域 |
2. LVMハンズオン(実践編)
2-1. LVM構築の全体的な流れ
作業は必ずこの順番で行います。
- パーティション作成(fdisk)
- PV作成(pvcreate)
- VG作成(vgcreate)
- LV作成(lvcreate)
- ファイルシステム作成(mkfs)
- マウント(mount)
ディスクは存在していても役割がないと使い物にならないので、
最初にfdiskで、「この領域はLVM用ですよ」とOSに宣言してあげます。
その後2→3→4で物理ボリュームから論理ボリュームを作っていきます。
2-2. ハンズオン環境の前提
使用環境例
- OS:Rocky Linux / AlmaLinux / CentOS / RHEL
- 追加ディスク:2本(例:
/dev/sdb,/dev/sdc)
ディスクが足りない場合は、一度仮想マシンをオフして設定画面から追加します。方法はこちらを参考にしました。
参考:https://qiita.com/egnr-in-6matroom/items/d284dd306753b2f0591a
⚠️ 本手順はディスクの中身を消去します
必ず検証環境で実施してください。
2-3. パーティション作成(fdisk)
2-3-1. ディスク確認
lsblk
2-3-2. パーティション作成
fdisk /dev/sdb
操作例:
n (新規作成)
1
Enter
Enter
t (タイプ変更)
8e (Linux LVM)
w (保存)
fdisk /dev/sdbを実行すると、パーティションを作るための
**Command(m for help)**に入るのでそこで設定をしていく。

改めてlsblkをすると、パーティションが作成されていることが確認できた。
2-4. PV(Physical Volume)の作成
pvcreate /dev/sdb1 /dev/sdc1
確認:
pvs
👉 ここで「ディスクがLVM管理下に入った」
2-5. VG(Volume Group)の作成
vgcreate vg1 /dev/sdb1 /dev/sdc1
確認:
vgs

/dev/sdb1と/dev/sdc1が、vg1として1つのVol.グループになった。
2-6. LV(Logical Volume)の作成
lvcreate -L 10G -n lv_home vg1
lvcreate -L 5G -n lv_opt vg1
確認:
lvs
2-7. ファイルシステム作成
mkfs.ext4 /dev/vg1/lv_home
mkfs.ext4 /dev/vg1/lv_opt
2-8. マウント
mkdir /home_test /opt_test
mount /dev/vg1/lv_home /home_test
mount /dev/vg1/lv_opt /opt_test
確認:
lsblk
実行結果:
物理ディスク
└─ sdb
└─ sdb1 (PV)
↓
vg1 (VG)
├─ lv_home (10G) → /home_test
└─ lv_opt (5G) → /opt_test
となっていて、パーティションの中にボリュームグループ-論理グループとLVMの3階層(PV → VG → LV)が全部そろっていることが確認できました。
以上です!



