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Windows Server 2016でDNSサーバの構築

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Windows Serverの標準機能でDNSサーバをインストールして構築します。

■はじめに

設定項目をいくつか記載しておきます。

【順引き/前方参照】
ホスト名からIPアドレスを解決するものです。

xxx.test.local から 192.168.0.1 を参照するなど。


【逆引き/逆引き参照】
IPアドレスからホスト名を解決するものです。

192.168.0.1 から xxx.test.local を参照するなど。


【フォワーダ】
DNSサーバ自身で解決できない場合に、さらに上位のDNSサーバに名前解決を行う宛先です。

上位DNSとして、 xxx.xxx.xxx.xxx を指定する


【条件付きフォワーダ】
ドメインなどの条件をもとに、特別なフォワード先を指定する方式です。

aaa.special.comの場合、IPアドレス yyy.yyy.yyy.yyy へフォワードする、
bbb.special.comの場合、IPアドレス zzz.zzz.zzz.zzz へフォワードする、など

今回は順引き、逆引き、フォワーダについて設定します。

■環境

OS 名:                 Microsoft Windows Server 2016 Standard Evaluation
OS バージョン:          10.0.14393 N/A ビルド 14393

■設定

機能のインストール、設定とクライアントからの確認を行います。

①DNS機能のインストール

サーバマネージャーの管理から役割と機能の追加を押下します。
image.png

次へを押下します。
image.png

次へを押下します。
image.png

次へを押下します。
image.png

役割の画面にて、DNSサーバを選択します。
image.png

機能の追加を押下します。
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次へを押下します。
image.png

機能の画面では何も選択せず、次へを押下します。
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次へを押下します。
image.png

必要に応じて対象サーバーを自動的に再起動するを選択します。
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はいを押下します。
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インストールを押下します。
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インストールが完了しました。
閉じるを押下します。
#再起動要求はありませんでした。
image.png

サーバーマネージャーのツール > DNSを押下します。
image.png

DNSマネージャーが起動しました。
image.png

②前方参照ゾーンの作成

前方参照ゾーンを右クリックし、`新しいゾーン'を押下します。
image.png

次へを押下します。
image.png

プライマリゾーンを選択し、次へを押下します。
image.png

ゾーン名を入力します。
今回はtest.localを入力します。
image.png

次へを押下します。
image.png

次へを押下します。
image.png

完了を押下します。
image.png

ゾーンが作成されます。
中央ペインを右クリックし、新しいホスト(AまたはAAAA)を押下します。
image.png

記述したいホスト名とIPアドレスの組を入力し、ホストの追加を押下します。
image.png

OKを押下します。
image.png

あとは必要に応じて繰り返し入力します。
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この時点でクライアントから順引きすると、DNSサーバ名のところがUnKnownとなります。
DNSサーバのIPアドレスからホスト名を逆引きできないためです。
image.png

③逆引き参照ゾーンの作成

逆引き参照ゾーンを右クリックし、`新しいゾーン'を押下します。
image.png

次へを押下します。
image.png

プライマリゾーンを選択し、次へを押下します。
image.png

IPv4逆引き参照ゾーンを選択し、次へを押下します。
image.png

ネットワークIDを入力します。
今回は特定LANの192.168.142.を入力して次へを押下します。
image.png

次へを押下します。
image.png

次へを押下します。
image.png

完了を押下します。
image.png

ゾーンが作成されます。
中央ペインを右クリックし、新しいポインター(PTR)を押下します。
image.png

記述したいIPアドレスとホスト名の組を入力し、OKを押下します。
image.png

あとは必要に応じて繰り返し入力します。
image.png

④フォワード設定

フォワード設定を行います。

デフォルトでも以下のルートヒント(ルートサーバ)が登録されているため、インターネット向けの名前解決は可能です。
image.png

サーバー名を右クリックし、プロパティを押下します。
image.png

フォワーダタブを開き、編集を押下します。
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フォワーダのIPアドレスを入力します。
今回はGoogleの8.8.8.8とCloudflareの1.1.1.1を入力し、OKを押下します。
image.png

サーバーFQDNは自動で入力されました。
(ルートサーバから引っ張ってきているとみられる)



フォワーダーが利用できない場合にルートヒントを使用するのチェックを外し、OKを押下します。
image.png

これでフォワーダーについても個別指定した宛先を参照するようになります。

⑤クライアントからの接続確認

DNSクライアント側からDNSサーバの指定を行います。

IPv4プロパティにてDNSサーバを指定します。
image.png

nslookupコマンドにて名前解決を確認します。

【順引き/前方参照】
image.png

【逆引き/逆引き参照】
image.png

【フォワーダ】
image.png

■参考

クイックスタート: DNS サーバーのインストールと構成



Windows Server 2016/2019 DHCP、DNS 構築・運用ガイド



インターネットの根幹を支える~ルートサーバーの現状とMルートサーバー~

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