はじめに
2025年10月にPMP試験に合格しました。この体験記では、受験条件から実際の受験プロセスまで、PMP取得を目指す皆さんに役立つ情報を提供します。どんな受験条件が必要なのか、どのように勉強を進めれば良いのか、具体的な手続きや試験のポイントについて解説します。
PMPとは
PMP (Project Management Professional)は、米国PMI (Project Management Institute)が認定する、世界共通のプロジェクトマネジメントの専門資格です。
プロジェクト管理の手法は企業によって様々ですが、PMPの資格を取得することで、標準的なプロジェクト管理の知識を習得し、どんな現場でも応用できる力が身につきます。プロジェクトマネジメントに興味がある方は、ぜひ挑戦してみてください。
受験条件
PMPの受験には、実務経験と35時間の事前学習が必要です。
実務経験について
資格受験の申請時に実務経験の内容を具体的に提示する必要があります。最終学歴によって必要な実務経験期間は異なります。
プロジェクトの参画期間だけでなく、プロジェクトリーダーとしての経験が求められます。リーダーとして、どのような行動をしたのかを具体的に整理しておくことをお勧めします。
記入する内容としては、プロジェクトのプロセス(立ち上げ、計画、実行、監視、終結)に沿ったリーダーとしての役割や、各プロセスで用いた文書や手法を意識して記述することが重要です。
実務経験の詳細については、以下の記事も参考にしてください。
https://hashimoto-marine.com/pm-experience/#st-toc-h-2
事前学習について
事前学習の方法は様々で、Udemyのオンライン講座や外部研修などが一般的です。
実際の申請について
PMPの受験には、PMIのアカウントを事前に作成し、基本情報の記入に加えて、リーダーとしての経験と35時間の事前学習内容を記入する必要があります。
申請が完了すると、PMIが内容を確認し、通常5日以内に結果が連絡されます。
申請内容が承認されると、支払い手続きに進めますが、稀に監査の対象となる場合があります。監査では、卒業証明書、プロジェクト経験の上司の承認、事前学習の証明書などの提出が求められることがあります。申請内容は、必ず正確に記述してください。虚偽の申請は厳禁です。
支払い完了後、テストセンターでの受験予約が可能になります。自宅でのオンライン受験も選択できますが、私はテストセンターでの受験を選びました。
東京の場合、新宿のテストセンターが唯一の会場となります。受験時間は朝8時開始が多いため、早めの到着を心がけましょう。
受験の心得
新宿のテストセンターでは、試験開始の30分前には到着する必要があります。
受付では本人確認と写真撮影が行われ、手荷物はロッカーに預けます。試験開始前には、メガネや服装のポケットチェックが行われます。試験中はリアルタイムでのカメラ撮影が行われます。
試験は230分で180問を解答する必要があります。途中で10分の休憩が2回設けられています。私の場合は、70分(60問)+休憩+80分(60問)+休憩+80分という流れでした。
※休憩に入る前に、その時点までの60問の見直しを完了させてから休憩に入りましょう。
試験終了後、仮の合否レポートがその場で出る場合もありますが、私の場合はレポートがなく、合否は翌日に連絡が来ました。
テスト内容は、単純な定義を問う問題は少なく、応用問題がほとんどです。単に定義を覚えるだけでは合格は難しいでしょう。プロジェクトマネージャーとして具体的な状況で何を判断し、どう行動すべきかという点が重要です。
最後
PMPは内容が重い資格ですが、基本的なプロジェクト管理の知識を体系的に学ぶ良い機会です。
1年に3回までチャレンジできますので、一度で合格できなくても、諦めずに何度も挑戦してください!
補足:合格後
PMP資格は更新が必要です。3年間で60時間の継続学習が求められます。詳細については、以下の記事を参考にしてください。
https://hashimoto-marine.com/pmp-renewal-read/