以前執筆した「初心者向け入門書2冊を比較してみた」という記事で、紹介した本それぞれについて記事を書くと言っていたのにずっと放置していたので、1冊ずつ紹介していきます。
今回は『基礎からのプログラミングリテラシー』を紹介します。
#どんな本?
表紙にも書かれているとおり「用語集」です。
「あの言葉とこの言葉、似てるけど何が違うんだろう?」と疑問に思った時に開く本です。
なので、以前の記事で書いたように「そもそもプログラミングって何?」という状態でいきなり読むと、ちんぷんかんぷんです。
こちらで紹介した入門書を読んだ後に読むことをおすすめします。
#おすすめしたい理由
この本をおすすめしたい理由は、以下の3点です。
1. 同じ場面で使われる単語を比較しながら理解できる
2. 概念だけでなく業界構造や職種も網羅
3. 技術書の選び方もレクチャー
以下でひとつずつ説明していきます。
##1. 似たような単語を比較しながら理解できる
似たような単語を比較しながら、それぞれがどういったものか、それぞれの違いは何か、ということを説明していくのが、この本の基本的な内容です。
1つの内容につき、2~3ページほどで説明していることが多いので「あれとこれの意味、なんだっけ?」と疑問に思った時にすぐに調べることができます。
また、違いが分かることで、別の機会に該当の単語に触れた時に混乱が少なくて済むようになります。
ちなみに、著書内で取り上げられているのは「ディレクトリとフォルダ」「コーディングとプログラミング」「フレームワークとライブラリ」などです。
##2. 概念だけでなく開発スタイルや職種も網羅
初心者向け入門書を読んでみた 第1弾で紹介した本は、プログラミングの概念や考え方の説明がメインでしたが、今回の本は開発スタイルや職種についても触れています。
例を挙げると「ウォーターフォールとアジャイル」「システムエンジニアとプログラマー」など。
プログラミングの概念だけでなく、業界用語も網羅しています。
業界のことも少しだけ知ることができます。
##3. 技術書の選び方もレクチャー
この本は用語集ですが、巻末に技術書の選び方についても書かれています。素晴らしき親切設計。
最初にこちらの本を買ってしまった場合は、先に技術書の選び方のページだけ読むのもありかもしれません。
ちなみに、著書では「図解の多い本がおすすめ」と述べています。
慣れてくれば文字だけでもいいかもしれませんが、初心者だったり、活字が苦手な方には図解があったほうが理解が進むでしょう。
#まとめ
冒頭から述べているとおり「用語集」なので、全体像をつかむなら別の本をおすすめします。
(以前の記事で紹介した『改訂3版 これからはじめるプログラミング 基礎の基礎』など)
ですが、手元に置いておくことでいつでも振り返ることができるので、リファレンスとして持っておくのは良いかと思います。