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【備忘録】Db2 インストール手順まとめ(Linux)

Last updated at Posted at 2020-09-04

1. はじめに

Db2は、IBMの提供する データベース製品です。
今回は Linux環境にDb2を導入する手順をまとめます。

2. 準備

Db2を導入するにあたって、
導入するための環境と、Db2のインストール・イメージを準備します。

2-1. 環境

環境は、VirtualBoxで作成したRedHat環境を使用します。

[root@localhost ~]# cat /etc/redhat-release 
Red Hat Enterprise Linux Server release 7.6 (Maipo)

2-2. インストール・イメージ取得

今回、導入するDb2のバージョンは最新の v11.5 です。

(1) 以下リンク先へアクセス

以下リンク先にアクセスし、Db2の体験版を取得します。

Db2 Database - 概要
https://www.ibm.com/jp-ja/products/db2-database

(2) 無料トライアル 取得ページへ移動

表示された画面右上の「無料トライアル」ボタンをクリックし、無料トライアル 取得ページへ進みます。

image.png

(3) IBMアカウントへログイン(アカウントが無い場合は登録)

image.png

任意でチェックボックスにチェックを入れて、「次へ」ボタンをクリックします。

image.png

ソフトウェア・ライセンスの同意がまだの場合は、
表示された以下の画面の チェックボックス[I Agree]にチェックを入れて、
[Confirm]ボタンをクリックします。

image.png

(4) インストール・イメージ取得

ダウンロード可能な インストール・イメージが表示されます。
今回は、「IBM® Db2 11.5 for Linux® on AMD64 and Intel® EM64T systems (x64)」をダウンロードします。

image.png

以上で、Db2インストール・イメージ取得は完了です。

3. インストール

Linux環境の任意のディレクトリに、
取得したDb2 インストール・イメージを配置します。

ここでは ディレクトリ /work に、
Db2 インストール・イメージ v11.5_linuxx64_dec.tar.gzを配置しています。

[root@localhost work]# pwd
/work
[root@localhost work]# ls -ltr
合計 1877688
-rwxrwxrwx. 1 root root       1330  6月  5 12:08 db2.rsp
-rw-r--r--. 1 root root 1922745800  6月  8 11:45 v11.5_linuxx64_dec.tar.gz

以下の作業項目を進めて、Db2をインストールしていきます。

3-1. インストール・イメージ解凍

<コマンド>

Linux環境に配置したDb2インストール・イメージを解凍します。
解凍にはtarコマンドを使用します。

tar -zxvf <ファイル> 

<実行例>

/work ディレクトリにて、Db2インストール・イメージ を解凍します。

[root@localhost work]# tar -zxvf v11.5_linuxx64_dec.tar.gz 
server_dec/
server_dec/db2setup
server_dec/db2checkCOL.tar.gz
server_dec/db2_deinstall
server_dec/installFixPack
~~~(省略)~~~

3-2. インストール前提条件 検証

<コマンド>

インストール実行前に、Db2インストール前提条件を満たしているか検査します。
検査には db2prereqcheckコマンドを使用します。

db2prereqcheck -i -v <バージョン>

db2prereqcheck コマンドについて、詳細は以下リンク先をご参照ください。

Knowledge Center:db2prereqcheck - インストール前提条件の検査
https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/ja/SSEPGG_11.5.0/com.ibm.db2.luw.admin.cmd.doc/doc/r0059710.html

<実行例>

インストール・イメージを解凍した、
/work/server_dec ディレクトリに移動します。

[root@localhost server_dec]# pwd
/work/server_dec
[root@localhost server_dec]# ls -ltr
合計 112
-r-xr-xr-x. 1 bin bin  5592  6月 11  2019 db2prereqcheck
-r-xr-xr-x. 1 bin bin  5600  6月 11  2019 db2setup
-r--r--r--. 1 bin bin 47555  6月 11  2019 db2checkCOL.tar.gz
-r-xr-xr-x. 1 bin bin  5582  6月 11  2019 db2ls
-r--r--r--. 1 bin bin  4987  6月 11  2019 db2checkCOL_readme.txt
-r-xr-xr-x. 1 bin bin  5748  6月 11  2019 db2_deinstall
-r-xr-xr-x. 1 bin bin  5833  6月 11  2019 db2ckupgrade
-r-xr-xr-x. 1 bin bin  5618  6月 11  2019 db2_install
-r-xr-xr-x. 1 bin bin  5636  6月 11  2019 installFixPack
drwxr-xr-x. 6 bin bin   134  6月 11  2019 db2

Db2 pureScale は導入しないので、-iオプションをつけ、
Db2 pureScale 環境に関連しない前提条件を検査するように指定します。

今回、インストールするバージョンは v11.5 なので、
-vオプションには 11.5.0.0 を指定します。

[root@localhost server_dec]# ./db2prereqcheck -i -v 11.5.0.0

==========================================================================

Mon Jun  8 12:00:32 2020
DB2 インストールの前提条件を検査しています。バージョン「11.5.0.0」。オペレーティング・システム「Linux」 
   
「Linux ディストリビューション 」の妥当性検査を実行しています... 
   最小必須オペレーティング・システム・ディストリビューション: 「RHEL」、バージョン: 「7」、サービス・パック: 「5」。 
   実際のオペレーティング・システム・ディストリビューション・バージョン: 「7」、サービス・パック: 「6」。 
   要件が一致しました。 
   
「カーネル・レベル 」の妥当性検査を実行しています... 
   最小必須オペレーティング・システム・カーネル・レベル: 「3.10.0」。 
   実際のオペレーティング・システム・カーネル・レベル: 「3.10.0」。 
   要件が一致しました。 
   
「C++ ライブラリー・バージョン 」の妥当性検査を実行しています... 
   最小必須 C++ ライブラリー: 「libstdc++.so.6」 
   標準 C++ ライブラリーは次のディレクトリーにあります: 「/usr/lib64/libstdc++.so.6.0.19」。 
   実際の C++ ライブラリー: 「CXXABI_1.3.1」 
   要件が一致しました。 
   

「「libstdc++.so.6」の 32 ビット・バージョン 」の妥当性検査を実行しています... 
   次のディレクトリーで 32 ビット「/lib/libstdc++.so.6」が見つかりました: 「/lib」。 
   要件が一致しました。 
   
「libaio.so バージョン 」の妥当性検査を実行しています... 
DBT3553I  db2prereqcheck ユーティリティーは正常に libaio.so.1 ファイルをロードしました。 
   要件が一致しました。 
   
「libnuma.so バージョン 」の妥当性検査を実行しています... 
DBT3610I  db2prereqcheck ユーティリティーは正常に libnuma.so.1 ファイルをロードしました。 
   要件が一致しました。 
   
「/lib/libpam.so*」の妥当性検査を実行しています... 
   DBT3514W  db2prereqcheck ユーティリティーは次の 32 ビット・ライブラリー・ファイルの検出に失敗しました: 「/lib/libpam.so*」。 
   WARNING : 要件が一致しませんでした。 
DB2 データベース「Server」 の要件と一致しませんでした。バージョン:「11.5.0.0」。 
現行システムで満たされていない前提条件の要約: 
   DBT3514W  db2prereqcheck ユーティリティーは次の 32 ビット・ライブラリー・ファイルの検出に失敗しました: 「/lib/libpam.so*」。 

必要に応じて 足りないライブラリは追加します。

今回、ライブラリ libpam.so* の検出に失敗した とメッセージが出ていますが、
32 ビットの非 SQL ルーチン を使わない場合は、このメッセージを無視することができます。

3-3. インストール実行

インストール実行には、db2_installコマンドdb2setupコマンド が使用できます。
今回はdb2_installコマンドを使用します。

<コマンド>

./db2_install -b <インストール・パス> -p <製品名> -f [NOTSAMP|PURESCALE]

db2_installコマンドについて、詳細は以下リンク先をご参照ください。

Knowledge Center:db2_install - Db2 データベース製品のインストール・コマンド
https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/ja/SSEPGG_11.5.0/com.ibm.db2.luw.admin.cmd.doc/doc/r0023669.html

<実行例>

インストール・イメージを解凍した、
/work/server_dec ディレクトリに移動します。

[root@localhost server_dec]# pwd
/work/server_dec
[root@localhost server_dec]# ls -ltr
合計 112
-r-xr-xr-x. 1 bin bin  5592  6月 11  2019 db2prereqcheck
-r-xr-xr-x. 1 bin bin  5600  6月 11  2019 db2setup
-r--r--r--. 1 bin bin 47555  6月 11  2019 db2checkCOL.tar.gz
-r-xr-xr-x. 1 bin bin  5582  6月 11  2019 db2ls
-r--r--r--. 1 bin bin  4987  6月 11  2019 db2checkCOL_readme.txt
-r-xr-xr-x. 1 bin bin  5748  6月 11  2019 db2_deinstall
-r-xr-xr-x. 1 bin bin  5833  6月 11  2019 db2ckupgrade
-r-xr-xr-x. 1 bin bin  5618  6月 11  2019 db2_install
-r-xr-xr-x. 1 bin bin  5636  6月 11  2019 installFixPack
drwxr-xr-x. 6 bin bin   134  6月 11  2019 db2

インストール・パスに /opt/ibm/db2/V11.5、製品名に SERVER を指定します。
また、今回 IBM Tivoli System Automation for Multiplatforms (SA MP) をインストールしないので -f ではNOTSAMP を指定します。

[root@localhost server_dec]# ./db2_install -b /opt/ibm/db2/V11.5 -p SERVER -f NOTSAMP
DB2 データベース「Server」 の要件と一致しませんでした。バージョン:「11.5.0.0」。 

現行システムで満たされていない前提条件の要約: 

   DBT3514W  db2prereqcheck ユーティリティーは次の 32 ビット・ライブラリー・ファイルの検出に失敗しました: 「/lib/libpam.so*」。 


db2/license ディレクトリーにある使用許諾契約書ファイルをお読みください。

***********************************************************
ご使用条件に同意する場合は、「yes」と入力します。同意しない場合は、「no」と入力してインストール処理をキャンセルします。[yes/no]
yes
DB2 データベース「Server」 の要件と一致しませんでした。バージョン:「11.5.0.0」。 

現行システムで満たされていない前提条件の要約: 

   DBT3514W  db2prereqcheck ユーティリティーは次の 32 ビット・ライブラリー・ファイルの検出に失敗しました: 「/lib/libpam.so*」。 


DB2 インストールを初期化しています。

 実行されるタスクの合計数: 56 
実行される全タスクの合計見積もり時間: 2479 秒 

タスク #1 を開始します。
説明: ご使用条件受諾のチェック 
見積もり時間 1 秒 
タスク #1 が終了しました。 

タスク #2 を開始します。
説明: root 特権を使用したインストールのための基本クライアント・サポート 
見積もり時間 3 秒 
タスク #2 が終了しました。 

タスク #3 を開始します。
説明: 製品メッセージ - 英語 
見積もり時間 14 秒 
タスク #3 が終了しました。 

タスク #4 を開始します。
説明: 基本クライアント・サポート 
見積もり時間 359 秒 
タスク #4 が終了しました。 

タスク #5 を開始します。
説明: Java ランタイム・サポート 
見積もり時間 214 秒 
タスク #5 が終了しました。 

タスク #6 を開始します。
説明: Java ヘルプ (HTML) - 英語 
見積もり時間 7 秒 
タスク #6 が終了しました。 

タスク #7 を開始します。
説明: root 特権を使用したインストールのための基本サーバー・サポート 
見積もり時間 8 秒 
タスク #7 が終了しました。 

タスク #8 を開始します。
説明: Global Secure ToolKit 
見積もり時間 69 秒 
タスク #8 が終了しました。 

タスク #9 を開始します。
説明: Java サポート 
見積もり時間 12 秒 
タスク #9 が終了しました。 

タスク #10 を開始します。
説明: SQL プロシージャー 
見積もり時間 3 秒 
タスク #10 が終了しました。 

タスク #11 を開始します。
説明: ICU ユーティリティー 
見積もり時間 63 秒 
タスク #11 が終了しました。 

タスク #12 を開始します。
説明: Java 共通ファイル 
見積もり時間 19 秒 
タスク #12 が終了しました。 

タスク #13 を開始します。
説明: 基本サーバー・サポート 
見積もり時間 743 秒 
タスク #13 が終了しました。 

タスク #14 を開始します。
説明: コントロール・センター・ヘルプ (HTML) - 英語 
見積もり時間 13 秒 
タスク #14 が終了しました。 

タスク #15 を開始します。
説明: Relational wrappers 共通 
見積もり時間 3 秒 
タスク #15 が終了しました。 

タスク #16 を開始します。
説明: DB2 データ・ソース・サポート 
見積もり時間 6 秒 
タスク #16 が終了しました。 

タスク #17 を開始します。
説明: ODBC データ・ソース・サポート 
見積もり時間 222 秒 
タスク #17 が終了しました。 

タスク #18 を開始します。
説明: Teradata データ・ソース・サポート 
見積もり時間 4 秒 
タスク #18 が終了しました。 

タスク #19 を開始します。
説明: Spatial Extender サーバー・サポート 
見積もり時間 19 秒 
タスク #19 が終了しました。 

タスク #20 を開始します。
説明: 科学的データ・ソース 
見積もり時間 5 秒 
タスク #20 が終了しました。 

タスク #21 を開始します。
説明: JDBC データ・ソース・サポート 
見積もり時間 233 秒 
タスク #21 が終了しました。 

タスク #22 を開始します。
説明: IBM Software Development Kit (SDK) for Java(TM) 
見積もり時間 49 秒 
タスク #22 が終了しました。 

タスク #23 を開始します。
説明: DB2 LDAP サポート 
見積もり時間 4 秒 
タスク #23 が終了しました。 

タスク #24 を開始します。
説明: DB2 インスタンス・セットアップ・ウィザード 
見積もり時間 25 秒 
タスク #24 が終了しました。 

タスク #25 を開始します。
説明: 構造化ファイル・データ・ソース 
見積もり時間 5 秒 
タスク #25 が終了しました。 

タスク #26 を開始します。
説明: 統合フラッシュ・コピー・サポート 
見積もり時間 3 秒 
タスク #26 が終了しました。 

タスク #27 を開始します。
説明: Oracle データ・ソース・サポート 
見積もり時間 4 秒 
タスク #27 が終了しました。 

タスク #28 を開始します。
説明: コネクト・サポート 
見積もり時間 3 秒 
タスク #28 が終了しました。 

タスク #29 を開始します。
説明: アプリケーション・データ・ソース 
見積もり時間 4 秒 
タスク #29 が終了しました。 

タスク #30 を開始します。
説明: Spatial Extender クライアント 
見積もり時間 3 秒 
タスク #30 が終了しました。 

タスク #31 を開始します。
説明: SQL Server データ・ソース・サポート 
見積もり時間 4 秒 
タスク #31 が終了しました。 

タスク #32 を開始します。
説明: 通信サポート - TCP/IP 
見積もり時間 3 秒 
タスク #32 が終了しました。 

タスク #33 を開始します。
説明: 基本アプリケーション開発ツール 
見積もり時間 33 秒 
タスク #33 が終了しました。 

タスク #34 を開始します。
説明: DB2 更新サービス 
見積もり時間 4 秒 
タスク #34 が終了しました。 

タスク #35 を開始します。
説明: 並列拡張機能 
見積もり時間 3 秒 
タスク #35 が終了しました。 

タスク #36 を開始します。
説明: EnterpriseDB コード 
見積もり時間 4 秒 
タスク #36 が終了しました。 

タスク #37 を開始します。
説明: レプリケーション・ツール 
見積もり時間 61 秒 
タスク #37 が終了しました。 

タスク #38 を開始します。
説明: サンプル・データベース・ソース 
見積もり時間 4 秒 
タスク #38 が終了しました。 

タスク #39 を開始します。
説明: itlm 
見積もり時間 3 秒 
タスク #39 が終了しました。 

タスク #40 を開始します。
説明: DB2 Text Search 
見積もり時間 107 秒 
タスク #40 が終了しました。 

タスク #41 を開始します。
説明: Command Line Processor Plus 
見積もり時間 7 秒 
タスク #41 が終了しました。 

タスク #42 を開始します。
説明: Sybase データ・ソース・サポート 
見積もり時間 3 秒 
タスク #42 が終了しました。 

タスク #43 を開始します。
説明: Informix データ・ソース・サポート 
見積もり時間 6 秒 
タスク #43 が終了しました。 

タスク #44 を開始します。
説明: フェデレーテッド・データ・アクセス・サポート 
見積もり時間 3 秒 
タスク #44 が終了しました。 

タスク #45 を開始します。
説明: ファースト・ステップ 
見積もり時間 3 秒 
タスク #45 が終了しました。 

タスク #46 を開始します。
説明: DB2 Server Edition 用製品シグニチャー 
見積もり時間 7 秒 
タスク #46 が終了しました。 

タスク #47 を開始します。
説明: Guardium Installation Manager クライアント 
見積もり時間 36 秒 
タスク #47 が終了しました。 

タスク #48 を開始します。
説明: DB2 ライブラリー・パスの設定 
見積もり時間 180 秒 
タスク #48 が終了しました。 

タスク #49 を開始します。
説明: 制御タスクの実行 
見積もり時間 20 秒 
タスク #49 が終了しました。 

タスク #50 を開始します。
説明: グローバル・レジストリーの更新 
見積もり時間 20 秒 
タスク #50 が終了しました。 

タスク #51 を開始します。
説明: DB2 障害モニターの開始 
見積もり時間 10 秒 
タスク #51 が終了しました。 

タスク #52 を開始します。
説明: db2ls および db2greg リンクの更新 
見積もり時間 1 秒 
タスク #52 が終了しました。 

タスク #53 を開始します。
説明: DB2 ライセンスの登録 
見積もり時間 5 秒 
タスク #53 が終了しました。 

タスク #54 を開始します。
説明: デフォルト・グローバル・プロファイル・レジストリー変数の設定 
見積もり時間 1 秒 
タスク #54 が終了しました。 

タスク #55 を開始します。
説明: インスタンス・リストの初期化 
見積もり時間 5 秒 
タスク #55 が終了しました。 

タスク #56 を開始します。
説明: DB2 更新サービスの登録 
見積もり時間 30 秒 
タスク #56 が終了しました。 

タスク #57 を開始します。
説明: グローバル・プロファイル・レジストリーの更新 
見積もり時間 3 秒 
タスク #57 が終了しました。 

正常に実行が完了しました。

詳しくは、「/tmp/db2_install.log.3867」にある DB2
インストール・ログを参照してください。

###※db2setupコマンドを使用してインストールする場合

<応答ファイル>

応答ファイルには、セットアップ情報および構成情報が記載されています。

応答ファイルのサンプルは*/db2/<プラットフォーム>/samples*にあります。サンプル応答ファイルをカスタマイズし、Db2のインストールをすることができます。

[root@localhost samples]# pwd
/work/server_dec/db2/linuxamd64/samples
[root@localhost samples]# ls -ltr
合計 172
-r--r--r--. 1 bin bin 26175  6月 11  2019 db2rtcl.rsp
-r--r--r--. 1 bin bin 43426  6月 11  2019 db2consv.rsp
-r--r--r--. 1 bin bin 27620  6月 11  2019 db2client.rsp
-r--r--r--. 1 bin bin 57478  6月 11  2019 db2server.rsp
-r--r--r--. 1 bin bin  9596  6月 11  2019 db2un.rsp

Knowledge Center 応答ファイルのキーワード
https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/ja/SSEPGG_11.5.0/com.ibm.db2.luw.qb.server.doc/doc/r0007505.html

以下リンク先にて、応答ファイルのサンプルを確認することができます。

Knowledge Center サンプル応答ファイル (Linux、UNIX、および Windows)
https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/ja/SSEPGG_11.5.0/com.ibm.db2.luw.qb.server.doc/doc/r0060066.html

<コマンド>

db2setupコマンドで、応答ファイルを指定し、Db2インストールを実行することができます。

./db2setup -r <応答ファイル>

db2setupコマンドについて、詳細は以下リンク先をご参照ください。

Knowledge Center:db2setup :Db2 データベース製品のインストール・コマンド
https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/ja/SSEPGG_11.5.0/com.ibm.db2.luw.admin.cmd.doc/doc/r0008889.html

3-4. ライセンス確認

<コマンド>

db2licmコマンドに**-l オプション**をつけることで、ライセンス情報を表示することができます。

db2licm -l

[参考]
Knowledge Center:db2licm - License management tool command
https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/ja/SSEPGG_11.5.0/com.ibm.db2.luw.admin.cmd.doc/doc/r0002451.html?pos=2

<実行例>

Db2インストール先 ディレクトリー*/opt/ibm/db2/V11.5/adm* に移動し、
db2licmコマンドを実行して、導入したDb2のライセンス情報を確認します。

[root@localhost adm]# pwd
/opt/ibm/db2/V11.5/adm
[root@localhost adm]# ./db2licm -l
Product name:                     "IBM DB2 Developer-C Edition"
License type:                     "Community"
Expiry date:                      "Permanent"
Product identifier:               "db2dec"
Version information:              "11.5"
Max amount of memory (GB):        "16"
Max number of cores:              "4"
Max amount of table space (GB):   "100"

3-5.ユーザー 作成

Db2を使用するには、インスタンスを作成する必要があります。

インスタンス は、論理データベース・マネージャー環境のことで、
インスタンスごとに 固有のデータベース・サーバー環境が提供されます。

インスタンスを作成するにあたり、
インスタンス所有者 db2inst1fenced ユーザー db2fenc1を作成します。

ユーザーdb2inst1、グループdb2iadm1を作成し、
ユーザーdb2inst1 を グループdb2iadm1 に追加します。

[root@localhost ~]# useradd db2inst1
[root@localhost ~]# groupadd db2iadm1
[root@localhost ~]# gpasswd -a db2inst1 db2iadm1
ユーザ db2inst1 をグループ db2iadm1 に追加

fencedユーザーを作成します。
グループdb2fadm1を作成し、ユーザーdb2fenc1を追加します。

[root@localhost ~]# groupadd db2fadm1
[root@localhost ~]# useradd -u 1003 -g db2fadm1 -m -d /home/db2fenc1 db2fenc1

[参考]
Knowledge Center:Db2 データベースのインストールのためのグループおよびユーザー ID の作成 (Linux および UNIX)
https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/ja/SSEPGG_11.5.0/com.ibm.db2.luw.qb.server.doc/doc/t0006742.html

3-6. インスタンス作成

db2icrt コマンドを使用し、インスタンス db2inst1 を作成します。

<コマンド>

<DB2DIR>/instance/db2icrt -u <fenced ユーザー> <インスタンス名>

db2icrtコマンドについて、詳細は以下リンク先をご参照ください。

Knowledge Center:db2icrt - インスタンスの作成コマンド
https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/ja/SSEPGG_11.5.0/com.ibm.db2.luw.admin.cmd.doc/doc/r0002057.html

<実行例>

[root@localhost instance]# pwd
/opt/ibm/db2/V11.5/instance
[root@localhost instance]# ./db2icrt -u db2fenc1 db2inst1
DBI1446I  The db2icrt command is running.


DB2 installation is being initialized.

 Total number of tasks to be performed: 4 
Total estimated time for all tasks to be performed: 309 second(s) 

Task #1 start
Description: Setting default global profile registry variables 
Estimated time 1 second(s) 
Task #1 end 

Task #2 start
Description: Initializing instance list 
Estimated time 5 second(s) 
Task #2 end 

Task #3 start
Description: Configuring DB2 instances 
Estimated time 300 second(s) 
Task #3 end 

Task #4 start
Description: Updating global profile registry 
Estimated time 3 second(s) 
Task #4 end 

The execution completed successfully.

For more information see the DB2 installation log at "/tmp/db2icrt.log.3830".
DBI1070I  Program db2icrt completed successfully.

3-7. 確認

作成したインスタンス db2inst1 にスイッチします。

[root@localhost ~]# su - db2inst1
最終ログイン: 2020/08/28 (金) 16:04:20 JST日時 pts/0
[db2inst1@localhost ~]$

db2levelコマンドで、導入されたDb2のバージョンを確認します。

[db2inst1@localhost ~]$ db2level
DB21085I  This instance or install (instance name, where applicable: 
"db2inst1") uses "64" bits and DB2 code release "SQL11050" with level 
identifier "0601010F".
Informational tokens are "DB2 v11.5.0.0", "s1906101300", "DYN1906101300AMD64", 
and Fix Pack "0".
Product is installed at "/opt/ibm/db2/V11.5".

返された結果から、Db2 v11.5 が導入されたことがわかります。

db2levelコマンドについて、詳細は以下リンク先をご参照ください。

Knowledge Center:db2level - Db2 サービス・レベルの表示コマンド
https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/ja/SSEPGG_11.5.0/com.ibm.db2.luw.admin.cmd.doc/doc/r0009195.html

3-8. Db2 操作

簡単なDb2 操作として、
Db2起動、データベース作成・接続、テーブル作成、データベース切断、Db2停止 を実行します。

(1) Db2 起動

db2startコマンドでDb2を開始します。

<コマンド>

db2start

db2startコマンドについて、詳細は以下リンク先をご参照ください。

Knowledge Center:db2start - Db2 の開始コマンド
https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/ja/SSEPGG_11.5.0/com.ibm.db2.luw.admin.cmd.doc/doc/r0001939.html

<実行例>

[db2inst1@localhost ~]$ db2start
08/28/2020 16:05:26     0   0   SQL1063N  DB2START processing was successful.
SQL1063N  DB2START processing was successful.

(2) データベース作成

データベースtestdb を作成します。
データベースの作成には、CREATE DATABASE コマンドを使用します。

<コマンド>

CREATE DATABASE <データベース名>

CREATE DATABASE コマンド について、詳細は以下リンク先をご参照ください。

Knowledge Center:CREATE DATABASE コマンド
https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/ja/SSEPGG_11.5.0/com.ibm.db2.luw.admin.cmd.doc/doc/r0001941.html

<実行例>

[db2inst1@localhost ~]$ db2 create database testdb
DB20000I  The CREATE DATABASE command completed successfully.

(3) データベース接続

作成した データベース testdb に接続します。
データベースの接続には、CONNECTコマンドを使用します。

<コマンド>

CONNECT TO <データベース名>

<実行例>

[db2inst1@localhost ~]$ db2 connect to testdb

   Database Connection Information

 Database server        = DB2/LINUXX8664 11.5.0.0
 SQL authorization ID   = DB2INST1
 Local database alias   = TESTDB

(4) テーブル作成

データベース testdb 上に テーブル tbl1 を作成します。

<コマンド>

CREATE TABLE <テーブル名> (<列名> <データ型> <オプション>, …)

CREATE TABLE ステートメントについて、詳細は以下リンク先をご参照ください。

Knowledge Center:CREATE TABLE ステートメント
https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/ja/SSEPGG_11.5.0/com.ibm.db2.luw.sql.ref.doc/doc/r0000927.html

<実行例>

CREATE TABLE文を実行し、テーブルを作成します。

[db2inst1@localhost ~]$ db2 "CREATE TABLE TBL1(COL1 INTEGER, COL2 VARCHAR(50))"
DB20000I  The SQL command completed successfully.

(5) データベース切断

データベース testdbから 切断します。
データベースの切断には、TERMINATEコマンドを使用します。

<コマンド>

TERMINATE

TERMINATEコマンドについて、詳細は以下リンク先をご参照ください。

Knowledge Center:TERMINATE コマンド
https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/ja/SSEPGG_11.5.0/com.ibm.db2.luw.admin.cmd.doc/doc/r0001973.html

<実行例>

[db2inst1@localhost ~]$ db2 terminate
DB20000I  The TERMINATE command completed successfully.

(6) Db2 停止

db2stopコマンドでDb2を停止します。

<コマンド>

db2stop

db2stopコマンドについて、詳細は以下リンク先をご参照ください。

Knowledge Center:db2stop - Db2 の停止コマンド
https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/ja/SSEPGG_11.5.0/com.ibm.db2.luw.admin.cmd.doc/doc/r0001940.html

<実行例>

[db2inst1@localhost ~]$ db2stop
2020-08-28 17:48:46     0   0   SQL1064N  DB2STOP processing was successful.
SQL1064N  DB2STOP processing was successful.

4. おわりに

今回は、Linux環境へのDb2 導入方法をまとめました。
Db2 の操作方法は、Knowledge Centerで確認することができます。

参考情報

・Knowledge Center:インストール
https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/ja/SSEPGG_11.5.0/com.ibm.db2.luw.qb.server.doc/doc/c0060076.html

・FixPack (修正モジュール) からの Db2 新規導入ガイド
https://developer.ibm.com/jp/articles/db2-install-from-fixpack-linux/

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