連想配列

今回はpaizaの「連想配列」に挑戦！

連想配列とは、キーと値のペアを格納するデータ構造のこと！

問題概要

• 目的
  生徒の 出席番号 を入力されたら、その番号に対応する 識別 ID を即座に出力できるようにする。

• 与えられる情報

  1. 最初に
     N : 生徒の人数（出席番号と識別 ID のペアが N 個 与えられる）
     K : 先生が答えるべき出席番号の個数
     
     

  2. 1. 次に N 行
        各生徒の 出席番号 と 識別 ID のペア
        
        

  3. 最後に K 行
     調べるべき 出席番号 が K 個

• 求めること

与えられた K 個の出席番号それぞれについて、対応する 識別 ID を 1 行ずつ出力する。

入力例:

4 2
1 Sin
2 Sakura
3 Kayo
4 Yui
4
2

出力例:

Yui
Sakura

✅OKコード例１：Map()

const rl = require('readline').createInterface({ input:process.stdin });
const lines = [];

rl.on('line', (input) => {
    lines.push(input);
});

rl.on('close', () => {
    const [N, K] = lines[0].split(' ').map(Number);
    
    const students = new Map(lines
        .slice(1, N+1)
        .map(line => {
          const [num, id] = line.split(' ');
          return [Number(num), id];
    }));
    
    
    const studentNums = lines.slice(N+1).map(Number);
    
    for(const num of studentNums){
        console.log(students.get(num));
    }
});

• 出席番号を キー、識別 ID を 値 にする Map を作成。

• Map.get() で照会番号に対応する ID を出力するだけ。

✅OKコード例２：オブジェクト

    const students = {};
    
    // 生徒データをオブジェクトに登録
    lines.slice(1, N+1).forEach(line => {
      const [num, id] = line.split(' ');
      students[num] = id; // 👈 ここがポイント
    });
    
    const studentNums = lines.slice(N+1).map(Number);
    
    studentNums.forEach(num => {
        console.log(students[num]); // 👈 [] でアクセス
    });

✅ ポイント

① キーは文字列にされる

students[num] = id;

ここで num は数値だけど、
オブジェクトのキーは内部で 文字列に変換される。

だから students[2] は students[“2”] と同じ。

② 取り出すときも [] でアクセス

console.log(students[num]);

Map.get(num) の代わりに、obj[num] でアクセスする。

✅オブジェクト

• オブジェクト {} は JS の基本の連想配列
• students[key] = value で追加
• students[key] で取り出し
• 文字列キーしか使えないのは要注意！

📝まとめ

• キーがシンプルな文字列 or 数値だけ → オブジェクト {}

• キーが複雑（数値でも型を区別したい、NaN やオブジェクトもキーにしたい）→ Map()

僕の失敗談(´;ω;｀)と解決法🐈

💡おまけ：

オブジェクト {} は : でキーと値を定義するもの ― これは「リテラル」で作るときの話で、
実際には「動的にキーを増やす」ときは [] を使って代入する！

▶️ 1️⃣ オブジェクトリテラルの書き方

これは 最初に決まったキーと値 を書くときに使う形。

const obj = {
  name: "Alice",
  age: 20,
  city: "Tokyo"
};

ここで : は「プロパティ名」と「値」を結びつけている。

▶️ 2️⃣ 動的にキーを追加する場合

動的に「後からキーを作って値を入れる」なら
[] を使った代入が定番！

const obj = {};
obj["name"] = "Alice";
obj["age"] = 20;

• 動的に変数の値をキーにしたいときは必ず obj[変数名] の形で書く
• 固定なら、obj.name と書いても同じ

✅ . と [] の違い

• obj.key　→　 キーが固定文字列の場合
• obj["key"] 　→　キーが変数の場合、動的な場合

例えば：

const obj = {};
obj["name"] = "Alice";  // キーは 'name'
obj.name = "Alice";     // これもキーは 'name' で同じ

const obj = {};
const name = "firstName";

obj.name = "Alice";   // → obj は { name: "Alice" }
obj[name] = "Bob";    // → obj は { name: "Alice", firstName: "Bob" }

obj.name は 固定のキー “name” にアクセス／代入しているのに対し、

obj[name] は 変数 name の中身の値（ここでは “firstName”）をキーにしてアクセス／代入している。

最終的にオブジェクトobjはこうなる↓

{
  name: "Alice",
  firstName: "Bob"
}

▶️ 3️⃣ Map は set が必須

Map は {} とは違うからsetが必須。

map.set(key, value);

students[num] = id のように = ではできない。

✅ まとめ

• オブジェクト {} は { key: value } で作る 　& 　obj[key] = value で後から増やす！

• Map は .set() で追加する！

• : はリテラル限定、動的は [] で！