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まず、PCは基本的にLANケーブルでルータやサーバ、他PCと繋がっています。
有線のLANケーブルが無くても無線のLANケーブル(いわゆるWI-FI)で繋がっています。
このPCにあるLANケーブルの穴を格好よく表した単語がアダプターと呼ばれるものです。
つまり、例えばPCにLANケーブルを差す穴が一つしかないとうのは、アダプターは一つしかない、ということです。
私のPCは有線のLANケーブルをルーターに差しています。
"アダプターの設定の変更"から、そのPCのアダプター情報が見れます。
「アダプターその1」とか「穴1」みたいな名前なら分かりやすいのですが、デフォルトではアダプターは「イーサネット」と命名(ラベル付け)されています。

別に自由に変更できます。別にアダプタをなんて名前で扱うかってだけの話なので。

では"穴★その1"と名前の付いた穴(アダプター)の情報を見てみましょう。
おお、このアダプターは13時間も稼働しているらしい。速度も速い!
など、いろいろ分かります。詳細を見ればこのアダプタのMACアドレスも分かります。

気になるのでLANケーブルを引っこ抜いてみました。
おおっとエラーに!

繋ぎなおしたので、接続持続時間も13時間だったのがリセットされ20秒に。

つまり、雑に解説すると、
穴=アダプターであり、この穴にはデフォルトでは"イーサネット"という名前が付いている。
そしてクリックすれば設定の変更や情報確認ができるという訳ですね。
めでたしめでたし

ところがどっこい
実は私のアダプターは6つもあります。混乱するかと思い画像編集して隠していました。
「え!?PCに穴が6つも空いているの!?そんなケーブルだらけのPC見たことないけど……」

と思うかもしれませんが、LANインターフェース(物理的な穴)は1つしかありません。
では残りの5つのアダプターはなんなのか。
これらは仮想ネットワークのアダプターです。
アダプターとは
アダプターとは接続口のことです。
これは物理的な穴が一番分かりやすいですが、仮想的なものも含まれます。
Wi-Fiの接続だったり、Bluetoothの接続にもアダプターは必要であり、これら機能があるPCではこれらにもそれぞれアダプターが用意されています。
難しく考える必要はありません。普通は有線でケーブルで繋げる。その際の通信速度や経過時間がアダプターの情報として記録される。
それが無線になったというだけです。
そして、無線でも成立するのであれば、仮想的なLANケーブルも作れちゃいます。
ここがちょっとイメージ難しい。
たとえばこれは仮想環境です。パソコンの中にパソコンがあります。

これは、大本のPCとその中の仮想マシンが見えないLANケーブルで繋がっているような形になっています。
この時の大本のPC側にある見えない穴、これが仮想アダプターです。

つまり、仮想アダプターが5つと物理アダプター1つ、計6つのアダプターがある私のPCの状況は以下です。


まあでも5つのPCと1つのルータに繋がっているとイメージしてくれて問題ありません。

仮想環境のアダプター(ブリッジとか内部ってどういうことだ?)
ここまで理解できればあとは簡単です。
ここからは仮想アダプターは一つで考えます。
もし、仮想環境をネットワークに出したくない場合、
仮想アダプターを経由した通信のみをします。
仮想環境からホストPCに通信する際も、仮想環境内のアダプターからホスト側にある"仮想アダプター"に届く形です。(もちろん仮想環境側にも仮想の穴があるので、そっちのアダプターにも名前がありますが、ややこしくなるしこの説明では無視でいい)

しかし仮想環境も外部と通信したい場合、話が変わってきます。
雑ですが、仮想マシンの設定で仮想環境が物理アダプターでありネットワークに繋がっている穴★その1を使い始めます。

実際は、ホストマシン内の仮想アプリが仮想スイッチの役割を果たしてアダプターを切り替えていますが、今の理解度はこれでいいんだよこれで。
暇な時、それも図解します。(といっても間に一つ挟まるだけで、結論は変わりません。)
pingが通らない場合
仮想環境ですが分かりやすいよう外にだしました。
赤枠のものは穴(アダプター)の名前です。
このネットワークには2台しかなく、IPアドレスを管理してくれるママ(DHCPサーバ)はいません。
困ったPC達は自分たちで適当にIPアドレスを自身に付与します。
これでは通信できません。

ってことで手動でサブネットマスクなどを揃えたIPアドレスを設定する必要があります。(普段この作業はルータやDHCPサーバが自動でやってくれています。)

ってことで設定します。
"インターネットプロトコル バージョン4(TCP/IPv4)"をクリックします。

あとは仮想環境側のFWに穴(通過の許可って感じ)を空けます。
デフォルトではセキュリティ重視で外からの通信はほぼ全部弾くようになっています。

FWの設定を開きます。受信側を開きます。
ここを有効にすれば、pingが通ります!

やった~

OSはどのアダプターを使うか混乱する
アダプター1:10.1.1.1
アダプター2:10.1.1.1
例えばこの状態で
ping 10.1.1.2
を実行したとします。
するとOSはどっちのアダプターで通信すると思いますか?
答えはよしなに判断して行います。
なので、本当はアダプター2の先にある10.1.1.2にpingを飛ばしたかったのに、勝手にアダプター1の方で10.1.1.2を探しに行ってしまい、失敗するということが稀にあります。
その場合はIPアドレスを変更しましょう。
アダプター1:10.1.2.1
アダプター2:10.1.1.1
これで宛先のサーバのIPも10.1.2.2に揃えることで通信が届きます。
なぜなら第二オクテッドを見てOSが「アダプター2な気がする」と判断してくれるからです。
それ以外は知らん。



