はじめに
本記事は2026年6月某日に受験したIT検証技術者認定試験(IVEC)テスタークラスについての受験体験記的な内容となっている。
自分も受験の際にネット上で情報収集したが、あまり情報がなく困ったので今後受験される方の参考になればと思い記事にまとめた。
IT検証技術者認定試験(IVEC)テスタークラスとは
一般社団法人 IT検証産業協会(IT Verification Industry Association 略称IVIA)が行っている認定試験。
難易度はアシスタントクラス、テスタークラス、デザイナークラス、アーキテクトクラス、エバンジェリストクラスに分けられる。
テスタークラスでは以下の能力が要求される
・テスト設計書をもとに、テストの実行計画を立て、テスト環境の準備、テストの実行、実行結果の記録、不具合報告書の作成及び、テスト実行の管理、報告書の作成
・テスト自動化、IoT関連、セキュリティに特化したテスト設計に関するスキル
テストはCBT方式で全国各地のテストセンターで受験可。
試験時間は120分。問題数や合格ラインは非公表。
試験は年に2回(5~6月頃、11~12月頃)実施されている。
ITSSのキャリアフレームワークと認定試験・資格とのマップ (Ver12.5.1)ではレベル2に定義される。
テスタークラスの受験料は17,600円(税込)
受験のきっかけ
JSTQB FLに合格したから
2024年度にテスト技術者の入門的な立ち位置のJSTQB FLに合格しており、その際身に着けた知識を今回の受験にも活かせると思ったのが1つ目の理由。
今後のキャリアとセルフプロデュースのため
会社はPMの育成を進めているが、現状自分はプロジェクトマネジメントからかけ離れた生活をしているため、そこを伸ばすのは厳しい。
そこで今の環境で何ができるか・今後に繋がるかを考えたときに出た答えが「テスト」
テストなら社内SEでも行うので実務に活かすことができるし、複雑化・自動化していくシステム開発において、システムの品質を左右する「テスト技術者」の需要は高く、将来性が見込めると思ったのが2つ目の理由。
会社からの奨励
前回の記事にも書いたが、弊社には「資格試験合格一時金制度」といって、対象の資格試験に合格するとレベルに応じて報奨金を貰える制度がある。
お小遣いを稼ぎたい(大事)と思ったのが3つ目の理由。
学習開始時の知識・保有資格
テストに関する知識については業務内で行ってきたシステム開発やパッケージの導入などで培ってきた経験と、JSTQB FL受験時に学習した程度。
受験時の主な保有資格は以下の通り。
・基本情報技術者(2014秋)
・G検定(JDLA Deep Learning for GENERAL 2022 #3)
・JSTQB認定テスト技術者資格 Foundation Level
受験時期と学習スケジュール
ゴールデンウィークに家族旅行を入れてしまった(≒勉強する時間ない)ので、
なるべく勉強時間を稼ぐため試験期間ギリギリの2026年6月上旬に受験日を設定。
ネット上には他の合格者の情報はあまりなかったが、受験までに30時間以上の学習を目標にスケジュールを決定。
※学習スケジュール上は40時間で設定
珍しく予定通り4月から学習を開始したが、GWやらなんやらで途中空白の期間が発生し、案の定学習時間は足りず…
当初の学習スケジュール
| 月 | 学習時間 | 内容 |
|---|---|---|
| 4月 | 12時間 | シラバス読む |
| 5月 | 17時間 | 模擬試験 |
| 6月 | 9時間 | 模擬試験+シラバス振り返り |
| 合計 | 40時間 | - |
実際の学習スケジュール
| 月 | 学習時間 | 内容 |
|---|---|---|
| 4月 | 2時間 | シラバス読む |
| 5月 | 8時間 | シラバス読む+テス友 |
| 6月 | 10時間 | テス友+シラバス振り返り |
| 合計 | 20時間 | - |
学習方法
シラバスを読む
前回のJSTQB FLの受験時の反省を活かし、まずはシラバスを一通り読んだ。
ただ、初回はあまりまとまった時間を取れなかったため頭に入らず…
その後試験前にももう1度読んだが、その時は一気に読んだのでだいぶ内容が頭に入った。
テス友をひたすら解く
模擬試験ではQBOOKのテス友アプリを活用した。
テス友アプリはJSTQB FLの時にも使ったが、PC・スマホから利用ができ、問題の解説はもちろん、学習時間の記録などもできてとても便利。
ランダム出題40問を1日1~2サイクル行った。
初回の正答率75%から最終的には85%ほどになった。
試験前日~受験直前まで
再度シラバスを2~3時間かけて一気読みし、重要だと思うところにマーカーを引いた。
テス友をやった後だっため、問題と内容がリンクして頭に入りやすかったのと、要点を再度整理できたのはよかった。
その後は試験の集合時間までテス友で正答率が低い問題をひたすら解いた。
受験の感想と受験後
いつもの某テストセンターで受験。
自分が覚えている限りでは、問題数は共通問題約70問+選択問題約10問(テスト自動化、IoT関連、セキュリティから1分野)で合計約80問だった。(もうちょっと少なかったかも)
出題形式は選択問題のみで、択一or複数選択。
試験時間は2時間だが、見直しも含めて1時間くらいで完了し退出。
個人的には以前受けたJSTQB FLよりも、IVECテスターの方が試験時間が長い分余裕を持って答えられ、簡単に感じた。
目標よりも学習時間は少なかったが試験後に手応えはあったので、ある程度事前知識や経験があれば20時間程度で充分だったのかもしれない。
7月17日の昼過ぎにマイページ上で合否が発表され、無事に合格。
これから受験する方へのアドバイス
シラバスを2回以上読む
ネット上には参考になる情報があまりないのでシラバスをきちんと読むことが重要。
目次抜きで40ページほどあるが、2時間くらいまとまった時間があれば読み終えることができる。
1回目は学習を開始した時にまず読む
2回目は試験直前に要点を整理しながら読むと効果的
テス友アプリでひたすら問題を解く
他に模擬試験サイトがないので必然的にテス友に行きつくと思うが、問題の難易度的にも実際の試験とほぼ変わらなかった。
完全ランダムで40問を10周くらいして、そのあと間違えた問題を優先で40問を2~3週すればいいと思う。
ただ、やり過ぎると問題と答えを絵で覚えてしまうので注意。
「該当しないものを選びなさい」の文言に注意
他の試験でも同じだと思うが、見直しの際には「該当するものを選びなさい」、「該当しないものを選びなさい」の文言に注意する。
問題文に下線を引いてくれているので分かりやすかった。
まとめ
JSTQB FLはどういったテスト方法があるかといった知識や技法寄りの内容で、IVECテスターはテストを進めていくための手順は何かといった実務寄りの内容といった印象。
学習を通してどの役割がどんなことをすべきか、テストを行うにあたって何を準備すべきかなどを体系的に学習することがでた。
IVECのシラバスに書かれている内容はあくまで理想論で、実際の業務に落とし込むにはいろんな障壁があるとは思うが、本来あるべき姿を知るという意味でも、SEやPLには一度受験をしてもらった方がいいかもしれない。