豊橋技術科学大学電気・電子情報工学課程に所属するGavadyです.
高専時代に引き続きロボコンをやってます.豊橋技術科学大学ロボコン同好会では回路班をやってます.ちなみに今年の回路班は私一人のボッチ部署です.
使用している回路設計ツールはKiCadです.
今回,新しく基板を発注することになったのでその様子と個人的には初めてやるPCBA発注の感想なんかを書いていきます.
JLCPCB
今回の基板発注は,JLCPCBで行いました.なんとこのリンクから発注すると,新規ユーザー限定ですが,$54割引きのクーポンが手に入ります
https://jlcpcb.com/JPV
高専時代にも何度か発注していましたが,数年のブランクがありました.久しぶりにHPをのぞいてみると...
なんか増えてる!!
最後に除いたのはたぶん2年位前だったけど,その時に比べて基板の種類とかレイヤの数とか選択肢が増えている気がします.フレキシブルとか銅,アルミなんてあるんだ.今度個人で発注してみようかな.
今回発注する基板については次の記事で紹介ます.
PCBAとは?
PCBAとは,簡単に言ってしまえば,基板のついでに部品も実装してくれるサービスです.高専時代にも使うことを検討しましたが,予算の関係で断念していました.
PCBAをしてもらうには,特別なデータ(どんな部品を使っているか等を記載している)が必要です.デフォルトでKiCadに搭載されている機能で必要なデータを作ることもできますが,今回はJLCPCBのプラグインを使ってデータを作ります.
PCBAに必要なデータの作り方
プラグインを使ったデータ生成
詳しい導入方法などは,こちらの記事を参考にしてください.
各部品にJLCPCBで実装可能な部品を割り当てていき,Generateを押すと自動で必要なファイルが生成されます.
いざ,発注!!
まずは基板のデータを作る
生成されたファイルzipをJLCPCBのHPで選択しロードすると
こんな感じに基板の情報が表示されます.この辺はよく見た光景ですね.
PCBA発注をします
PCB Assemblyのボタンをオンにすると
PCBAの設定をすることができます.この基板は試験用なのでQtyは2で発注します.
NEXTを押して基板の外形をもう一度確認をしてNEXTを押します.
先ほどさ生成された2つのファイルをそれぞれアップロードします.ここで,Process BOM&CPLを押すと次の画面に進みます.データに不備(JLCPCBのプラグインで,すべてのシンボルに部品を割り当てていないとエラーが表示されます.特に問題がなかったらcontinueを押して次に進みます)
部品の選択と最後の確認
ここでは,割り当てられた部品を実際に実装するかどうかの設定ができます.BasicとExtendedという種類があります.Extendedに関しては,部品の値段に加えて$3の別料金がかかるそうなので使用するときは注意が必要です.この基板ではExtended部品の実装をしてほしいと思っているのでこのまま次に進みます.また,在庫がない部品が赤(ピンク)っぽい色で表示されます.そうした場合は,代替部品を選択するか,実装しないで次に進みます
実装後の様子を確認
次は,完成後のデータを確認します.
実装後の予想3Dモデルが表示されるので,部品が正しく実装されていることを確認します.
KiCad Librariesを使っている人は,注意が必要です.JLCPCBの対応しているフットプリントとKiCad Librariesでダウンロードできるフットプリントの基準の向きが異なる可能性があります.3Dモデル上の各部品についているピンクの点と基板上の1番ピンの目印が同じ向きにあることを確認してください.
問題なければNEXTを押します.ここまでくればほとんど終わりです.
製品種別の設定と支払い
最後に値段の確認と,製品の種別を選択します.ロボコン用途なので,DIYでいいと思います.NEXTを押して次に進みます
あとは,Secure Checkoutを押して住所と支払い方法を選択すれば発注完了です.
次回予告
基板が届くのを楽しみにしています.発注した基板が届き次第,次の記事を書きたいと思います.内容は,届いた基板のレビューと基板の説明です.(テスト前に届くといいな)