伝統工芸(東京銀器)の『世界で売れる商品アイデアがない』という課題を、画像生成AIを活用したN1エンジニアリングで解決し、クラウドファンディング達成に至るまでのゼロイチ開発と運用のお話です
先日、GIFTechはGIFTech JAPAN NEXT CRAFT —— 伝統工芸プロジェクトのメディア発表会を行いました。
そちらに過去対談させていただいた著名エンジニアの方もご招待をして、本プロジェクトについて語り合いました!
メディア発表ツアーを開き、今回なんと
浅草の組合が協力してくださり、街でプロモーション企画も実施させていただきました!
今回のGIFTechが解決を目指す社会課題は「伝統工芸」。
東京銀器の職人と、伝統工芸ECプラットフォームをもつITOSHIO、モノ創りをするGIFTechがタッグを組み、テクノロジーで解決する一つの手法として伝統工芸社会課題にチャレンジしました。
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私達は、職人さんをユーザーに「世界で売れる商品として何を創ればいいかわからない」という課題のもと、ヒアリングを重ねて、たった1人のための課題解決をするアプリを開発しました。
画像生成をメインにした、各国で売れる商品のプロダクトデザインをデジタルで行えるアプリケーションです。
RAGやnanobananaを使用してかなりの精度チューニングをし、特化させました。
実際に開発が終了し、職人さんへお渡し。運用を行いました。
操作履歴を見るとかなりの生成数。1ヶ月で148個のアイデアを生成。そこからお気に入りの作品に対して世界の需要と共に自分好みにアレンジを加えています。
最後に選び抜かれた、「これなら創れる、創りたい、売れる」と調整を重ねた商品を厳選し、実際にクラウドファンディングで販売。
▼ 選び抜かれた8つの商品は以下でご覧になれます。
なんと、ぐい呑み「手影」がクラウドファンディング達成いたしました!!🎉🎉
開発→運用→マーケティングと、新規プロジェクトのゼロイチ開発で一つ、結果を残す事ができました。
アプリでも目立ったバグもなく、職人さんが使いこなしている姿を見守り、とても安心しました...。
クラウドファンディングの画像で使用している多方面の画角の生成も、私たちが作成したアプリで簡単に生成が可能です。間違った生成をする確率も抑え、nanobananaならではの技術を用いて組み込まれています。
この機能は、職人さんの「創作する時と同様に設計図のような2Dで見れると嬉しい」という要望から生まれた機能です。応用し、商品詳細の掲載にも使えるので、汎用的な機能になれたなと感じました。
短い開発期間でクリティカルな課題に絞って優先度をつけて開発を行なったため、正直まだまだアプリケーションも改善できる箇所があったり、モデルのアップデートもし続けていきたいです。まずは一つ、職人さんの課題に向き合えたアプリ開発ができた経験を登壇などでも伝えていきます!
今回のメディア発表では、特に個人的にQ&Aで学びが多くありました。
例えば、N1エンジニアリングをしているが、このアプリは汎用性があるのか?といった質問など。N1エンジニアリングの特性上UXはたった1人の設計です。ですが画像生成のチューニングやバックエンド技術などの手法は今後第二弾、第三弾・・・と続いた時にも参考にできるポイントです。
人の目に触れて、質問をもらう。メディアがどういう疑問を感じるのか、そのメディアを通してたくさんのユーザーが何を感じるのか追っていくことで学ぶことができると実感しました。
テックブログでも動画でも、どのような形でも人の目に触れてFBを得られることは、エンジニアにとって成長する糧になるので是非皆さんもチャレンジしてみてください!!




