はじまり
普段は紙やWebなどの平面デザインをしている私(わたくし)ですが、
ある日突然、「イベント用テントのデザインお願いします」と言われました。
私「いつもの横断幕とか、ポスター類デザインですか・・・?」
「いいえ、もう設営全てのデザインをお願いします!」
私「😃🤪🤯🤬😭👼?」
平面しかやったことのない私にとって、立体物や現場の導線は未知の世界。
「何を言ってるんだこの人…?」と最初は正直戸惑いました。
デザイナーさんならわかってくれるはず...
平面しかやったことない奴が空間デザインを考える力がないことに...!
(私だけかもしれない)
やけっぱちAIでざっくりラフイメージを作ることに
これまでも以下画像のようなものを使って、展示の掲示物を提案することはありましたが、 人の導線や空間の使い方まで考えるのは初めて
経験も浅く、完成形を頭の中で想像するのは難しかったので、
いっそAIにイメージを出してもらおうとChatGPT
やCopilot
を使うことにしました!
(ありがとう令和)
プロンプト例
と言っても本当にざっくりした形で
担当さんの考えているイメージをもう少し共有していただき、
似たような展示イメージを探して以下のように投げてみたところ...
↓↓↓ ChatGPTの場合(他Copilotなども同じく)
↓↓↓ 生成結果の一部


上記のようなものが生成され、意図と違うこともありますが「どの角度からどう見えるか」を直感的に確認できるので、空間全体をつかみやすくなり大変助かりました!
このあと、修正指示もラフに繰り返していきます!
例えば「正面の構図を見せてほしい」「左側の壁にも展示物を置きたい」といった感じで少しずつ理想に近づけました。
最終的にできたAIイメージ
さすがに細かいものは、変な場所に生成されちゃうこともありますが、
全体としてはある程度形にできることがわかりました。
効率よく理想のイメージにたどり着きたい場合は、
複数の生成AIで同じ指示を並行で比べながら進めるのがおすすめです!
同じプロンプトでも最初のものが違うので、
その中から 一番理想に近いものを選んでまた複数の生成AIで練っていくという流れ
で私は生成することが多いです。
この方法を使ってAIイメージをベースにすれば、チーム内でも「何が必要で、どんな展示にしたいか」といった話がスムーズに進められるようになりました。
空間のイメージがついた後はデザイン作業
ある程度テントのイメージがついたので、後は細かいデザインの調整が必要になります。
流石にこれは慣れていることもありスムーズにはいきましたが
なんと!言っても!全て!縦横が!でかい!!!
実際に見たときのテキストサイズがまったく想像できず、かなり不安…
かといって毎回印刷して確認するには、労力もコストも大きすぎます。
ということで、これもAIに相談して解決を試みました!
AIから目安となるサイズ感を提示してもらい、その範囲の数値で一度デザインを作成。
結果的に「意外と正確」だったようで、最終的な修正はほとんどありませんでした!




※公開予定がなかったため、画像の画質が荒い点やデザインが違うところはご容赦ください!
美術部さんの助けもあり、なんとか形に!(感謝)
今回はグッズや紙媒体も含め、すべてのデザインを担当したので、ブースを目の前にしてとても感慨深く感じました。
現場に立つと、光の入り方や人の流れなど、想像やAIだけでは分からない細かな調整の重要性を実感でき、とても貴重な機会になりました。
まとめ
AIはデザインの補助ツールとしてとても頼もしい存在ですね。
このように平面デザインしか経験がないパッパラパーな私でも、AIを活用すれば空間デザインに挑戦できました。(なんとかなった!!!!)
むしろなければ私はどうなっていたやら…
プロの空間デザイナーの方から見れば、まだまだな部分は多いと思いますが、初めて空間デザインに挑戦する人には参考になるのではないかと思い、今回記事を書かせていただきました。
掲載した展示については、11月に向けたプロジェクトに先立つ体験型ブース・市場調査の場として実施したものです。
よろしければぜひプロジェクトについても覗いていただければ嬉しいです!
👇「伝統工芸 × AI」プロジェクト
最後までお読みいただき、ありがとうございました!