次世代型ハッカソンの一環として2024年3月に開催された「GIFTech Academy」では、Abema TVの取締役である長瀬慶重氏をお招きし、インターネットテレビ局「Abema」開発時の「オーナーシップ」や「0→1のプロダクト開発」をテーマに講義をしていただきました!
はじめに
「ChatGPTがコードを書いてくれる時代、自分の価値ってなんだろう?」
「最先端サービスを支えるエンジニアって、どんな視点で動いてるんだろう?」
そんな疑問を持つエンジニアに向けて、今回はABEMAを支える技術チームの考え方から、これからの時代に求められる「5つのスキル」をまとめました!
ABEMA開発チームのリアルな声を元に、「AI時代に生き残るエンジニア」のヒントを探ってみましょう。
本記事に興味を持った方は、以下より動画でぜひ生の声をお聞きください👇
1.「最高」か「最速」か- 成果を出すためのスピード戦略
未成熟な市場では最速が勝ち、成熟市場では最高の品質が勝つ。
ABEMAはリリース当初からこの原則に則り、3ヶ月という超短期間でのプロダクト開発を強行突破。
エンジニアとして、以下のようなマインドが問われます:
・どこまで削っても動くMVP(Minimum Viable Product)を最速で届ける
・品質が問われるフェーズでは、細部までこだわる技術的体力
・「完璧よりも進捗を」重視する開発文化
実践Tips
「これは今、“最速”を重視するフェーズか、“最高”を目指すフェーズか?」を意識するだけで、技術選定や優先順位の精度が上がります。
2. エンジニアにも「オーナーシップ」が必要な時代
ABEMAチームでは年齢・役職を問わず「意思決定する姿勢」が重視されます。
特に印象的だったのは、「入社2ヶ月の新卒でも大胆に機能提案して実装された」話。
これは以下の力を象徴しています:
・問題を自分ごととして捉える
・役割にとらわれず提案・推進する
・失敗しても責任をもってやりきる
実践Tips
「これって誰かがやってくれるだろう」は捨てて、**自分がプロダクトオーナーならどうするか?**と考えて動いてみる。
3. AI時代にこそ「ソフトスキル」が差をつける
「AIがコードを書く」世界で残るのは、“人間にしかできないこと”。
その代表格が以下のようなソフトスキルです:
・チームでの意思疎通・共通認識の言語化
・なぜその技術を選ぶのか?を説明する力
・顧客視点でプロダクトに価値を出す力
ABEMAでも、「技術的な正しさ」だけでは動かないプロジェクトが多く、“伝える力”が技術力と同じくらい大切だと語られていました。
実践TIP
普段のコードレビューで「Why」を1行コメントに加える練習をしてみましょう。コミュニケーションの質がグッと上がります。
4. 「失敗」→「学び」→「改善」のスピードが勝負を決める
ABEMAでは、UX改善のためにあえて成功確率が低い施策を早く試す文化があります。
この実験主義こそ、これからの時代に強い組織・個人の特徴。
・最初から完璧は目指さない
・仮説→検証→改善を高速で回す
・数字で効果測定し、次の一手を最速で出す
実践TIP
個人開発でも「小さな実験」を回す癖をつけると、本番のプロダクトでも行動の質が高まります。
5. 成長するには「環境」が9割
ABEMA開発チームが口を揃えていたのが、「誰とどこで働くかが圧倒的に重要」ということ。
スキルは後からでも伸ばせるが、環境が悪いとそもそも成長できない。
・常に挑戦がある環境を選ぶ
・高いレベルの仲間と働く
・正解がない中で動き続ける柔軟性を持つ
実践TIP
「今の環境は自分を押し上げてくれているか?」を定期的に問い直しましょう。環境は最強のブースターです。
まとめ:エンジニアの価値は“選択と行動”で決まる
ABEMA開発チームの話を通して見えてきたのは、技術力だけではもう不十分という現実。
AIに一部の仕事が代替される中で、「考える力」「動く力」「伝える力」がエンジニアの武器になっていきます。
“どんな価値”を持ったエンジニアになりたいか?ぜひコメントでお教えいただけますと嬉しいです✨
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