Lightship ARDK タッチ位置の取得方法

前回はベースプロジェクトの作り方を書きました。
今回は Lightship ARDK のタッチ位置の取得方法を記載します。

ゴール

この記事では画面のタッチした位置を取得して、タッチした位置に文字を表示するアプリを通して、タッチ位置の取得方法を記載します。

ARDKでタッチした位置を表示するだけのサンプル pic.twitter.com/7BNYHzNieA

— FumiyaHr (@fit51) December 5, 2021

タッチ位置を取得するAPI

ARFoundation でタッチ位置を取得するには、Input.GetTouch() を使用しますが、ARDK ではクロスプラットフォームに対応した ARDK の API である PlatformAgnosticInput を使用してタッチ位置を取得します。

Niantic AR Development Kit (ARDK): PlatformAgnosticInput

取得方法

1. ベースプロジェクトの作り方の通りプロジェクトを作成します。

2. タッチした位置に表示する Text を作成します。今回は下図のようにしてみました。

   

3. スクリプトを作成し、下記のコードを書きます。

   TouchManager.cs

   using Niantic.ARDK.Utilities;
   using UnityEngine;
   
   namespace TouchInput
   {
       public class TouchManager : MonoBehaviour
       {
           [SerializeField]
           private GameObject _obj;
   
           private void Start()
           {
               _obj.SetActive(false);
           }
   
           private void Update()
           {
               // タッチされた数を確認
               if (PlatformAgnosticInput.touchCount <= 0)
               {
                   return;
               }
   
               // スクリーン0のタッチインスタンスを取得
               var touch = PlatformAgnosticInput.GetTouch(0);
               // タッチかどうか判定
               if (touch.phase == TouchPhase.Began)
               {
                   _obj.SetActive(true);
                   _obj.transform.position = touch.position;
               }
           }
       }
   }
   

4. 作成したスクリプトを適当なオブジェクト（空オブジェクトから作成したTouchManager等）にアタッチします。

   

5. InspectorでTouchManagerスクリプトのObjにテキストを設定します。

   

6. デバイスで実行します。

7. 画面をタッチすると、タッチした位置に文字が表示されます。

応用先

• 平面検知と IARFrameのHitTest を組み合わせればタッチした平面を取得できます。
• Semantic Segmentationと IARFrameのHitTest を組み合わせればタッチしたピクセルのチャネルを取得できます。

まとめ

タッチを取得するときは PlatformAgnosticInput を使用すると取得することができます。