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YAMAHA RTX1300 × 1Password SSH Agent 設定詳解:究極のセキュア接続はこう作る

Last updated at Posted at 2025-09-06

SSH公開鍵認証の導入を決めた経緯

これまで自宅のRTX1300へは、毎回パスワードを入力してログインしていました。
しかし、パスワード認証はさまざまな意味で脆弱なだけでなく、そもそも管理や毎回の入力が面倒に感じていました。

そこで今回、より安全で便利なSSH公開鍵認証へ切り替えることにしました。

1password.gif

目次

SSH公開鍵認証の導入を決めた経緯
前提条件
理由|1Password for SSHを採用した
設定手順|1Password編
設定手順|ルータ編
動作確認
まとめ
参考資料


前提条件

・現在パスワード認証でSSH接続ができていること
・ルーターの管理者モードを使えるユーザIDがあること
・1Passwordを使用していること

理由|1Password for SSHを採用した

秘密鍵をPCに保存しない、最高レベルのセキュリティ

SSHの秘密鍵を、1Passwordのエンドツーエンドで暗号化された保管庫(Vault)にのみ保存することで、PCからの鍵の盗難リスクを劇的に低減させます。万が一のPC故障や買い替え時にも、鍵を失ってルーターにアクセスできなくなる心配がありません。

Touch IDや顔認証による「パスワードレス」な快適さ

SSH接続のたびに求められる面倒なパスフレーズ入力が不要。Touch ID(指紋認証)やWindows Hello(顔認証)で、一瞬かつ安全に認証が完了するのは非常に快適です。

あらゆるデバイスで同じ鍵を使える「シームレス」な管理体験

1Passwordの強みである同期機能により、保管したSSHキーはすべてのデバイス(Mac, Windows, Linux)で即座に利用可能。複数のPCを使い分ける場合でも、面倒な鍵の移行作業なしに、手間なくSSH接続ができます。

設定手順|1Password編

STEP1|1Passwordのロックを解除する

1Password.png

STEP2|SSHエージェントの設定をする

設定画面を開き、開発者タブを選択した後に表示されるSSHエージェントの設定を選択する。

0002.png


次に文章だけではよくわからない質問をしてきますが、青色で強調されている「キー名の使用を選択」が推奨な模様なので黙ってそれに従います。
※この選択の違いは後ほど説明します。

0003.png


どちらを選択しても、~/.SSH/configの追記に関するポップアップが表示されます。
今回も特に理由がないため、青色で強調されている「自動的に編集」を選択。既にSSH/configが存在する場合は追記、ない場合はconfigファイルが新規作成されます。

0004.png

以上でSSHエージェントの設定は完了。


STEP3|SSH鍵(公開鍵と秘密鍵のペア)の作成

今回は、クライアントPCのssh-keygenは使わず、1PasswordでSSH鍵を生成します。
新規アイテムの中から「SSHキー」を選ぶ。

0005.png


適当な名前「YAMAHA RTX1300」を入力し、「秘密鍵を追加」を押した後、「新しい鍵を生成」を選択。

0006.png


執筆時、1Passwordで生成できる鍵は「Ed25519」と「RSA」の2種類。

RTX1300のマニュアルを確認し、どちらも使用可能なので「Ed25519」の鍵を生成します。

0007.png


以上でSSH鍵の作成が完了。

0008.png


設定手順|ルータ編

STEP1|管理者モードを使えるユーザIDでRTX1300のコンソールにログイン

SSHコマンドで、PCのターミナルからルーターのコンソールに接続。

ssh ユーザー名@ホスト名

お馴染みのこの表示が出るので、「administrator」と入力し管理者に昇格。

RTX1300 Rev.23.00.16 (Fri Mar  7 14:31:57 2025)
Copyright (c) 1994-2025 Yamaha Corporation. All Rights Reserved.
To display the software copyright statement, use 'show copyright' command.
XX:XX:XX:XX:XX:XX - XX:XX:XX:XX:XX:XX
Memory 1024Mbytes, 8LAN
>administrator 
# 

STEP2|公開鍵認証に用いる公開鍵の設定

管理者モードになったら、ルーターのコンソールに次のコマンドを入力。

import sshd authorized-keys ユーザー名

公開鍵の入力が求められるので、1Passwordで作成した公開鍵をそのまま貼り付ける。

#import sshd authorized-keys ユーザー名
インポート先のファイル:
/ssh/authorized_keys/ユーザー名

公開鍵を1つ入力してください: ssh-ed25519 "以下省略"

公開鍵をインポートするかを問われるので「Y」と入力。

公開鍵をインポートしますか? (Y/N)Y
インポートしました。

最後にsaveコマンドを入力して保存。

save

これでSSH公開鍵認証の準備が全て整ったのであとは、試すのみです!!!

補足|公開鍵の設定を消すには

もし間違えて登録した場合は以下のコマンドを入力すればOK。

delete /ssh/authorized_keys/ユーザー名

動作確認

改めて、ターミナルに以下のコマンドを入力しSSH接続を試します。

ssh ユーザー名@ホスト名

これまでは、次にパスワード入力を求められていましたが、その代わりに、
1Passwordアクセスリクエストが表示されれば成功です。
あとはTouch IDを使って認証すると、ルーターのコンソールが表示されます。


ちなみに「設定手順|1Password編」の選択の違いで、以下のように表示が変化します。
「キー名を使用」を選んだ場合は設定したSSHキーの名前が表示されていて識別しやすいです。

0009.png


まとめ

1Password SSH Agentを使うことで究極のセキュア接続が実現しただけでなく、利便性も大幅に向上したことを実感出来たのではないでしょうか?

今回は私のような初心者でもわかるよう、バカ真面目に記事を作成しました。
ちなみにこれが、Qiita初投稿です笑

この記事が少しでも誰かの役に立つことを願っています。

参考資料

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