はじめに
あれ?この写真いつどこで撮ったんだっけ?
と思うこと、ありますよね~(TVショッピング風)
私も、現地で撮影した数十枚の写真を後で見返して頭を抱えることが何と多いことか、、、
そんな忘れっぽい貴方に朗報です!
この記事では、QGISのプラグイン「ImportPhotos」を駆使して初心者でも簡単に写真の撮影地点をマッピングする方法をご紹介します!
業務でも趣味でも、外出先で大量の写真を撮影する方は必見です!
この記事をきっかけに、写真を地図上に見える化しませんか?
この記事の目的
- 位置情報付き写真の撮影地点をQGIS上にマッピングする。
動作環境・使用するツールや言語
- 3.40.8-Bratislava
位置情報付き写真の用意
写真撮影
現地で位置情報付き写真を撮影します。
機材はデジカメでも、スマホでも構いません。
事前に、撮影した写真に位置情報を付ける設定になっていることを確認しましょう。
画像ファイルのリネーム
後でファイル名をラベルとして表示したいので、リネームしておくのが吉です。
ファイル名を一括変更したり、連番を振ったりする作業にはMicrosoft PowerToysのPowerRenameという機能が便利です。
位置情報付き写真の取込
プラグインのインストール
QGISを開き、プラグイン「ImportPhotos」をインストールします。
写真のインポート
メニューバーから「Import Photos」を選択すると、パネルが表示されます。

-
Input folder locationでは、写真が格納されたフォルダを指定します。
指定したフォルダより下の全階層から写真を探してくれるので、階層構造は気にする必要がありません。 -
Output folder locationでは、レイヤの保存先とファイル形式を指定できます。
残念ながら、ここでFGBを選択することはできないようですね、、、

最低限、以上の2つを指定してOKを押せば写真を取り込めます。
インポート結果
インポートが完了すると、以下のメッセージパネルが出現します。
今回は、408枚の位置情報付き写真が正常にインポートできました。
(because of missing locationと表示された画像ファイルについては、位置情報が付与されていないため正常に取り込めなかったことを示しています)
マップ画面を確認すると、撮影地点のポイントデータが作成されていることがわかります。
【補足】属性テーブルのフィールド紹介
属性テーブルには、以下のフィールドが作成されています。| フィールド名 | 説明 |
|---|---|
| Name | 拡張子付きのファイル名が載っています。 後で、ラベル表示に使います。 |
| Date | 撮影した日付。 |
| Timestamp | 撮影日時のタイムスタンプ。 実は、このデータを使った時系列表示もできちゃいます。 |
| Path | 画像ファイルの絶対パス。 |
| RelPath | 画像ファイルの相対パス。 |
写真のプレビュー表示
それでは、地図上から写真を選択して表示してみましょう!
メニューバーからClick Photosを選択して撮影地点のシンボルをクリックすると、パネルが立ち上がり写真を確認できます。

ちなみに、青く表示されたファイル名の部分をクリックすると画像ファイルを開くことができます。
スタイルの調整
ファイル名をラベルとして表示した方が地図として見栄えがよいです。
都合のいいことにフィールド"Name"にファイル名が格納されていますので、こちらを使っていきましょう。

共有時の注意点
他のPCで同様に写真を表示するには、ImportPhotosのインストールが必須です。
また、Click Photosは相対パスで写真を参照して表示するので、共有時はフォルダ丸ごと渡しちゃってください。
最後にひとこと
Qiitaの記事作成も、このMarkdown記法とやらも初めて触りましたが、テキトーに調べつつ意外と書けるものですね。
ImportPhotosの紹介記事などインターネットにごまんと存在するとは思いますが、アドベントカレダ―という折角の機会をご紹介いただきましたので、何か記事を書いてみたいという一心で作成しました。
今回ご紹介した方法は、誰でも簡単に始められ、業務にも趣味にも活かせる初歩的なGIS活用です。
もし気に入れば、この記事を色々なとこで紹介してください!!







