3
3

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

インフラエンジニアが押さえるべきWordPressの仕組みとAWS構成

Last updated at Posted at 2025-06-27

Webサイト制作等でWordPressが人気ですが、詳細を知らなかったので、
基盤エンジニア向けに重要ポイントをまとめました。

概要

・ホームページ制作の外注でよく利用される。
・ITの知識がなくても、管理画面から簡単に更新できる。
・プラグインを使えば、個人ホームページや予約システム、採用サイトなどを手軽に構築できる。
・アフィリエイトブログで収益化も可能。
※基本的な利用であれば、HTMLやCSSの知識不要でおしゃれなサイトが作れる。

実態

PHPで動くWebサーバ+MySQL系DBを使用。

WordPress自体がCMS(コンテンツ管理システム)であり、
データベースと連携して、管理画面・記事・予約画面等のHTMLを
サーバーサイドで動的に生成・配信。

詳細は以下記事参照

補足:カスタムhtmlを利用してYoutube、GoogleMap等を埋め込んだ場合、クライアント側で描画される。
→重い処理はクライアントで処理させて、WordPressサーバーの負担を軽減できる。
例:クライアント側から、API Gateway(要CROS)+ Lambda のAPI呼び出しも可能!
ただし、LambdaからLightsailのDB更新はちょっと大変

AWSでたとえると

最小構成:

パブリックサブネットにEC2を1台公開し、その中にWordPressとDB(MySQL)をデプロイ。

✅ 簡単に構築可能。
❌ セキュリティや可用性に不安、レンタルサーバより少し高い。

強化構成(例):

CloudFront(CDN)+ ALB + Auto Scaling + EC2(Web)+ Aurora(DB、プライベートサブネット)+S3 

✅ セキュリティ・冗長性が最高レベル。
❌ 考慮事項が多い。小規模サイトではオーバースペックで高コスト。

構築例:

現実構成

Lightsail利用
✅ 超簡単に構築可能。
✅ レンタルサーバ並みの料金(月5ドル) から開始可能。
✅ 月15ドルから マネージドDB利用可能。
CDN+静的Webサイトホスティングも構築可能。
容易にバックアップ可能
✅ コンテナも利用可能。
❌ 高度な拡張は困難。
❌ Lightsail単独ではWAF利用不可。
❌ オートスケール不可。
CDN料金が気になる場合、CloudflareでCDNを設定すると無料で高機能。

構築方法:

リスク

WordPressは世界的に最も普及しているCMSであり、攻撃対象になりやすい。

  • プラグインやテーマの脆弱性
    管理画面権限の奪取につながる既知の脆弱性が多く存在。
    アップデート設定が必要。

  • 最小構成での負荷耐性の弱さ
    CDNやオートスケーリングなしでは、大量アクセスに耐えられない。
    →LightsailでCDN構成可能
    →CloudflareのCDN構成利用すると、低価格で高機能。 
    →LightsailでマルチAZで水平スケールも可能だが、オートスケールは不可。イベント等で予約集中が見込まれる場合は、一時メンテナンスモードにして、手動でスケールさせるのが無難。

  • 管理画面へのブルートフォース攻撃
    パスワード推測による不正ログインを防ぐWAFや2段階認証で防御。
    Login with CognitoプラグインでMFAを実装すると回避可能。

フロント+バックエンド分離型のサーバレス構成で同様のシステムを作成する場合

フロント:CloudFront+S3
バックエンド:API Gateway+Lambda+DynamoDB
コンテンツ更新(CI/CD):Slack+API Gateway + Lambda

✅ フロント・バックエンド分離のモダンな構成を実施可能。
❌ 複雑なAPI設計が必要。
❌ WordPressが持つ豊富なプラグインやSEO最適化機能を活かせない。
❌ Lightsailより高コスト。

構築例:

まとめ

WordPressでは基盤を意識せず、予約サイト等を簡単に作成できる。
IT知らない人でも容易にサイトを更新できるため便利。
AWSに構築する場合は、Lightsailを用いて最小コストで構築できる。

感想

WordPressについて調べることで、Webアプリの仕組みや、
Lightsailの利便性を知れてよかったです。
Webアプリに対する解像度がぐっと上がった気がします。
完全に閉域からでもLightsailのWordPressにアクセスできるか、
PoCしてみたいです。

3
3
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
3
3

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?