Selefraでは、ポリシーのコード化のためにデータを収集するためにプロバイダを使用しています。プロバイダは、クラウドサービスやソフトウェアサービス(SaaS)プロバイダが提供する公式のAPIドキュメンテーションに基づいて書かれたコードスニペットです。Selefraを使用する際、ユーザーはプロバイダコードを記述し、それを実行してクラウドにリクエストを送信しデータを取得します。取得したデータは、事前に定義された形式でPostgreSQLデータベースに格納されます。
AWSプロバイダでリソースを取得する
AWSのリソースを例にすると、ユーザーは特定のAWSサービスをデータ収集のために選択することができます。以下に、データ収集のためにAWS SDK("github.com/aws/aws-sdk-go-v2/aws/service/s3")を使用する例を示します。
func (x *TableAwsS3BucketsGenerator) GetDataSource() *schema.DataSource {
return &schema.DataSource{
Pull: func(ctx context.Context, clientMeta *schema.ClientMeta, client any, task *schema.DataSourcePullTask, resultChannel chan<- any) *schema.Diagnostics {
diagnostics := schema.NewDiagnostics()
cl := client.(*aws_client.Client)
svc := cl.AwsServices().S3
response, err := svc.ListBuckets(ctx, nil, func(options *s3.Options) {
options.Region = listBucketRegion(cl)
})
if err != nil {
return schema.NewDiagnosticsErrorPullTable(task.Table, err)
}
var wg sync.WaitGroup
buckets := make(chan types.Bucket)
errs := make(chan error)
for i := 0; i < fetchS3BucketsPoolSize; i++ {
wg.Add(1)
go fetchS3BucketsWorker(ctx, client, buckets, errs, resultChannel, &wg)
}
go func() {
defer close(buckets)
for _, bucket := range response.Buckets {
select {
case <-ctx.Done():
return
case buckets <- bucket:
}
}
}()
done := make(chan struct{})
go func() {
for err = range errs {
diagnostics.AddErrorPullTable(task.Table, err)
}
close(done)
}()
wg.Wait()
close(errs)
<-done
return diagnostics
},
}
}
この例では、AWS S3 SDKを使用してAWS S3バケットのリストを取得しています。ListBuckets
メソッドを利用し、ゴルーチンを使用して各バケットの詳細情報を並行して取得しています。取得した情報は事前に定義されたデータ構造に格納されます。この関数は、バケットリストを取得するためのメソッド
を含むschema.DataSource
型のポインタを返します。
AWSプロバイダでローカルデータストレージ構造を作成する
もちろん、データを収集するためのAPIについての理解が必要です。データを事前に保存するテーブル構造を定義する必要があります。
func GenTables() []*schema.Table {
return []*schema.Table{
table_schema_generator.GenTableSchema(&.TableAwsAmpWorkspacesGenerator{}),
table_schema_generator.GenTableSchema(&eks.TableAwsEksClustersGenerator{}),
// 430行のコードは省略
table_schema_generator.GenTableSchema(&kinesis.TableAwsKinesisStreamsGenerator{}),
table_schema_generator.GenTableSchema(&cloudfront.TableAwsCloudfrontCachePoliciesGenerator{})
}
}
テーブル構造は非常に大きくなる場合がありますが、GPTを使用して処理することができます。さらに、手動で監査を行う必要があります。
AWSの他のリソース(例:S3バケット、RDSデータベース、Lambda関数など)のデータを取得するために、必要に応じてプロバイダコードを記述することができます。各サービスについてのAPIメソッドやパラメータについては、AWSの公式ドキュメンテーションを参照し、それに応じてプロバイダコードを記述することをおすすめします。
プロバイダコードを使用することで、SelefraはAWSサービスにリクエストを送信し、必要なデータを取得します。このデータは事前に定義された形式でPostgreSQLデータベースに格納され、ポリシー分析や意思決定支援のために使用されます。
提供された例のコードはデモンストレーションの目的であり、実際のプロバイダコードは使用するAWSサービスやAPIによって異なる場合があります。特定のサービスに特化したプロバイダコードを記述するために、AWSの公式ドキュメンテーションを参照することをおすすめします。
結論
これは、Selefraのようなポリシーのコード化製品でクラウドリソースからデータを取得する方法の詳細な説明です。リトライメカニズムやエラーハンドリングなど、ビジネスロジックに固有の詳細な部分がありますが、それに応じて対応することができます。また、公式リポジトリを訪れてオープンソースのプロバイダコードを表示することもできます。最新の情報を入手したり、オープンソース製品Selefraを体験したりするには、次のリンクを参照してください: