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[AlmaLinux9]ssh接続でchroot設定のやり方

Last updated at Posted at 2023-10-24

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[AlmaLinux9]ssh接続でchroot設定のやり方

1. chroot設定

chrootは、ルートディレクトリを「/」ではなく、指定したディレクトリをルートにし、
ルート下のディレクトリ以外のアクセスを禁止することができます。

ここでは、「/my_chrootdir」をベースとします。

[root@xxx ~]#mkdir -p /my_chrootdir

2. 必要なファイル bashのコピー

/my_chrootdir がルートになると、通常使用しているコマンドができなくなりますので、/my_chrootdirにライブラリをコピーします。

  [root@xxx ~]#cd /my_chrootdir
  [root@xxx ~]#mkdir bin
  [root@xxx ~]#mkdir lib64
  [root@xxx ~]#cp -p /bin/bash /my_chrootdir/bin
  [root@xxx ~]#cd /

lddコマンドで依存関係のファイルの確認

[root@xxx ~]# ldd /my_chrootdir/bin/bash

これで、必要なファイルが

  /lib64/libtinf.so.6
  /lib64/libdl.so.2
  /lib64/libc.so.6
  /lib64/ld-linux-x86-64.so.2

とわかりますので、これを/my_chroot/lib64へコピー

[root@xxx ~]#cp -p {/lib64/libtinf.so.6,/lib64/libdl.so.2,/lib64/libc.so.6,/lib64/ld-linux-x86-64.so.2} /my_chrootdir/lib64

ここで、chrootの実行

  [root@xxx ~]#chroot /my_chrootdir
  bash-y.y#

こうなれば、オッケーです。
※y.yは搭載されているBashのバージョンだと思います。

で、一旦終了

3. ls コマンドを参考として使用

参考例として、ls コマンドを使用可能にしたいと思います。
端末をもう一つ起動していただき、その端末で、

  [root@xxx ~]#cp -p /bin/ls /my_chrootdir/bin

で ls コマンドをコピーします。
 
bash-y.y# の端末に移り、 

   bash-y.y#pwd
   bin lib64 と出ると思います

pwd コマンドで、カレントディレクトリを確認し、

  bash-y.y#cd bin

で、/my_chrootdir/bin のディレクトリに移り、
 

bash-y.y#./ls

で実行すると、 エラーが出ると思います。
 
  実はこれ、依存関係のファイルが/my_chrootdir/lib64にないためです。
 なので、依存関係のファイルをコピーします。

依存関係のファイルの確認

  [root@xxx ~]#ldd /my_chrootdir/bin/ls
  /lib64/libselinux.so.1
  /lib64/libcap.so.2
  /lib64/libc.so.6
  /lib64/libpcre2-8.so.0

とわかりますので、これを/my_chrootdir/lib64へコピー

  [root@xxx ~]#cp -p {/lib64/libselinux.so.1,/lib64/libcap.so.2,/lib64/libpcre2-8.so.0} /my_chrootdir/lib64

bash-y.y# が表示されている端末に移り、再度 lsコマンド を実行

  bash-y.y#cd /bin
  bash-y.y#./ls
  bash ls

とでたらlsコマンドが実行されて成功したということです。

4. 続いて、ssh接続するために ユーザー登録

  [root@xxx ~]#useradd hoge
  [root@xxx ~]#passwd hoge

で、ユーザ名(仮にhogeとしてます)とパスワードを入れる

5. ユーザーhoge を my_chrootdirのhomeにコピー

  [root@xxx ~]# mkdir -p /my_chrootdir/home
  [root@xxx ~]# cp -pRf /home/hoge /my_chrootdir/home 

6. ssh接続のためsshd_configを編集

  [root@xxx ~]#vi /etc/ssh/sshd_config

最終行に

  Match User hoge
  ChrootDirectory /my_chrootdir

と追加し保存

その後、

  [root@xxx ~]#systemctl restart sshd

で sshd を再起動

7.ここで、一旦接続実験

外部アクセスをする端末から

[xxxx@xxx ~]$ ssh hoge@xxx.xxx.xxx.xxx(sshサーバー側の端末IPアドレス)

パスワードを入れてるとアクセスできたと思います。

ただ、先程、コピーしたlsコマンドが not found とでて、そのカレントでは使えませんので、
pwd コマンドで、現在地を確認

  bash-y.y$pwd

すると、/home/hoge にいるのがわかるかと思います。
では、binディレクトリに移りlsコマンドを実行します。

   bash-y.y$cd /bin
   bash-y.y$./ls

すると、

  bash ls

と表示されたと思います。

これは、簡単なことをいうと、/my_chrootdir/bin のパスが通っていないから起こるようです。
すみません。詳しく知りません。

なので、/home/hoge の .bashrc に パスを追加します。

8. .bashrc の 編集して、再アクセス

  [root@xxx ~]#vi /my_chrootdir/home/hoge/.bashrc

最後の行に

  export="$PATH:/bin"

を追加し、クライアント側から再度アクセスしてみてください。
※すみません。パス指定これしか私にはわかりません。

そして、

  [xxx@xxx ~]$ ls -a

と入力をしてみてくだい。
/home/hoge の中身が見れたと思います。

ちなみにcp などの他コマンドは、/my_chrootdir/binにコピーしてないので使えません。

では、なぜ、PATH 指定が
export="$PATH:/my_chrootdir/bin"ではなく、
export="$PATH:/bin"
なるかですが、

お察しの通り、/my_chrootdir が、 ルート になってるからだと思います。

たぶん、ログインされたときに、 /my_chrootdir が / の考え方になり、
その後、.bashrcなどが実行されるので、/bin の指定になるのだと思います。

あと、bash の装飾はよくわからないのでしておりません。

以上です。
もしよければ参考までに・・・
ありがとうございました。

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