まずはC言語の学習
組込みに必要な言語と言えば「C」です
もちろんアセンブラとかMicroPythonとかもありますが、基本となるのは「C」かなと、私は思うわけです
習得が難しいといわれている「C」ですが、とても古い言語なので多くのプログラミング言語が参考にしています
つまり何が言いたいのかと言うと、「C」をやっておけば大体ほかの言語の学習コストが下がる(すべてとは言いませんが)ということです
C言語までの簡単な歴史
ちょっとつまらないでしょうが、「C」の歴史を少し語ります
コンピュータの歴史(発明〜C言語誕生まで)
🔹 1940年代:電子式コンピュータの誕生
- 1946年にENIACという世界初の汎用電子式コンピュータが発明されました
これは真空管を使用しており、汎用に計算ができるものでしたが、軍事計算に使われました
なんとこれは10進法で作られていたそうです - ENIACに深い興味を持ったジョン・フォン・ノイマンはメモリにプログラムを格納する概念を提唱しEDVACを開発しました
🔹 1950〜60年代:トランジスタと高級言語の登場
- このころトランジスタが発明され真空管からトランジスタへの移行が進み小型化・高速化が実現されるようになりました
- FORTRAN(1957年):科学技術計算向けの初期高級言語。
- COBOL(1959年):事務処理向けの言語として普及。
初期の高級言語
🔹 1960年代後半:OSとミニコンピュータの台頭
- Multicsプロジェクト:高度なOS開発を目指すが複雑すぎて失敗。
- Unix(1969年):Bell研究所で誕生。シンプルで効率的なOSとして注目される。
🔹 1970年代初頭:C言語の誕生
- 1969年にB言語と呼ばれるBCPLを元に開発された簡易言語が開発されました
- 1972年、ついにC言語が登場します
B言語を改良し、ケン・トンプソンとデニス・リッチーにより開発されました - 名称は「B」の次だから「C言語」ということのようです
- また、Unixの再実装にC言語が使われ、爆発的に普及しました
※C言語はその後の多くの言語の基礎となり、今もなお現役で使われています
次回は、C言語の特徴や欠点について書き込みたいと思います
ゼロから始めるマイコン③