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機械学習でデータ不均衡を解消する:ダウンサンプリングの利用

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こんにちは、機械学習を学んでいる皆さん!今日は、データの不均衡という一般的な問題と、それに対する解決策の一つであるダウンサンプリングについて解説します。

不均衡データとは何か?

機械学習のデータセットでは、時々クラス(カテゴリ)間でサンプル数に大きな偏りがある、いわゆる「クラス不均衡」の問題に直面します。たとえば、クレジットカードの不正利用検出のような問題では、正例(不正利用)は極めて少なく、負例(正当な取引)が圧倒的に多いといった状況があります。このような不均衡があると、多数派のクラスを予測することで高い正解率を得られるため、モデルは少数派のクラスを適切に学習・予測できない場合があります。

ダウンサンプリングとは何か?

この問題を解決するための一つのアプローチが、ダウンサンプリングです。ダウンサンプリングとは、多数派のクラスのサンプル数をランダムに削減し、少数派のクラスとの比率を均等にする手法を指します。これにより、モデルが多数派のクラスだけを学習する傾向を抑制し、全体のクラスを均等に学習することを促します。

ただし、ダウンサンプリングは、データを削除するために情報の損失が伴います。そのため、使用する際には注意が必要です。

Pythonでのダウンサンプリングの実装

それでは、Pythonを使ってダウンサンプリングの実装方法を見てみましょう。ここでは、imbalanced-learnライブラリを使用します。これは、不均衡データに対するさまざまな再サンプリング手法を提供しています。

まず、必要なライブラリをインポートします。

from imblearn.under_sampling import RandomUnderSampler
import pandas as pd

次に、ダウンサンプリングを行います。RandomUnderSamplerのインスタンスを作成し、そのfit_resampleメソッドを使ってダウンサンプリングを行います。

# 多数派クラスのサンプル数を100までダウンサンプリング
sampler = RandomUnderSampler(sampling_strategy={0:100}, random_state=42)
X_resampled, y_resampled = sampler.fit_resample(X, y)

以上で、ダウンサンプリングが完了しました。

このようにダウンサンプリングを活用すれば、不均衡データを適切に扱い、機械学習モデルのパフォーマンスを改善することが可能です。ただし、情報の損失が伴うため注意が必要です。

まとめ

今回は、不均衡データの問題とその解決策の一つであるダウンサンプリングについて解説しました。機械学習モデルを構築する際には、データの前処理が非常に重要であり、その中でも特にデータのバランスに注意を払うことが大切です。

次回は、ダウンサンプリングの他の代替策となる、アップサンプリングやSMOTEについて紹介しますので、お楽しみに!

以上、機械学習における不均衡データの扱い方についての解説でした。質問やコメントがあれば、お気軽にどうぞ!

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