はじめに
社内で「とりあえずExcelでタスク管理」していませんか?
一見手軽ですが、検索性が悪く、重く、バージョン管理も困難で、実は多くの現場で非効率を生み出しています。
本記事では、Excelタスク管理のデメリットを整理し、**「Officeでやるべきこと」と「Markdownベース/ブラウザベースツールでやるべきこと」**を明確にする指針を紹介します。
これをきっかけに、社内に「ドキュメントは用途に応じてツールを選ぶ」文化を根付かせましょう。
Excelでタスク管理することの問題点
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単一ファイル地獄
- 同時編集で壊れる/ロック待ち/最新版が分からない
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重い
- 数百行で開くのに数十秒かかることも
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履歴管理が弱い
- 誰がいつ何を変えたか追いにくい
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属人運用
- 並び替え、色付け、隠し列など、人の気合で回すしかない
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通知・連携がない
- 期日や更新をチャットに飛ばせない
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スキーマ崩壊
- 列が増える → 隠す → 別タブ化 → 真実が分散
結論:Excelは「タスク管理」には不向き。
では、Officeは何に使うべきか?
Officeが適している場面
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顧客提出資料(PowerPoint)
- 見た目やブランド統一が重視される
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公式記録・契約関連(Word)
- 法務・監査対応で変更不可の最終版
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高度な表計算(Excel)
- ピボットや複雑な関数依存の場合のみ
Markdown/ブラウザベースツールが適している場面
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ナレッジ共有
- Markdown + GitHub / Wiki / Zenn / Qiita Team
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タスク管理
- GitHub Projects / Notion / Trello / Jira
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設計レビュー
- Markdown+Pull Request差分で履歴を残せる
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軽量な図解
- Mermaid / PlantUML / Excalidraw