はじめに
Power Apps はノーコードでアプリが作れる便利なツールです。
今回、実務でPower Apps開発を行うにあたり、
- 「画面・コントロールなどの構成要素を知りたい」
- 「プロパティが多く、どう設定すればいいのかが分からない」
- 「OnSelect、Visibleの使い方のイメージがわかない」など、
使いやすい部分や癖のある部分があると感じましたので、
Power Apps を触りはじめた方の参考になれば幸いです。
記事の目的
この記事では、
- 用語整理
- 最初に押さえておくべきプロパティ
- 関数の意味、設定例
について、わかりやすくシンプルにまとめています。
🧭読み終えると
- 大まかな開発の流れについて理解できる
- プロパティの「意味」が直感的に理解できる
- 画面を触ったとき、「どこを設定すればいいか」が分かる
構成
構成は左に表示されている「ツリービュー」の箇所です。
意外とシンプルで
アプリ(App)>画面(Screen)>コントロールという構成です。
アプリ
作成したアプリの単位です。
備品管理アプリや、レンタルアプリなど業務目的ごとに作成します。
スクリーン
例えるなら「アプリの中の1つの画面」となるものです。
他のアプリでも「ホーム画面」「詳細画面」「設定画面」などがありますが、
PowerApps でも同じく、1つの画面のまとまりを「スクリーン」と呼びます。
コントロール
スクリーンの上に置く、操作や表示のためのパーツです。
- ボタン(保存、送信)
- テキスト入力欄
- ラベル(文字や数字)
- ドロップダウンリスト
真っ白な画面にボタンや画像やテキストを配置して、
画面を作っていきます。
プロパティ
コントロールの性質や動きを決める設定項目となります。
Power Apps開発をするうえでプロパティをどう使うかが一番の肝となります。
よく使うプロパティとして下記があります。
- Text → 表示する文字
- OnSelect → 押したときの動作
- Visible → 表示するかどうか、表示する条件
- Fill → 要素の背景色
- Items → 表示するデータ
- Default → 初期値
下記の画面ではボタンという「コントロール」に対して OnSelect「プロパティ」を選択している状態です。
そして、OnSelect「プロパティ」の右側に「関数」を入力し、
OnSelect(クリック時)の具体的な動作を定義します。
Navigate( ← 画面移動をするための関数
Screen2, ← 移動先のスクリーン(画面)
ScreenTransition.Fade ← 画面切り替え時のアニメーション
)
これらを OnSelect プロパティ に書くことで動作が実行されます。
関数は、はじめから覚える必要はありません。
よく使うものから慣れていきましょう。
🔢 変数の保持について
Power Apps の開発では、「値をどこに保持しておくか」 という考え方がとても重要です。
- 画面遷移したあとも値を使いたい、
- クリックした内容を次の画面で表示したい
などの場面が出てきます。
しかし、いざ使おうとすると
- Set と UpdateContext の違い
- 変数ってどこまで保持されるのか
などの疑問が出てきます。
🔰 Power Apps 3種類の変数
Power Apps の変数は、大きく分けて以下の3種類です。
| 種類 | 使い方(関数) | 値が保持される範囲 | 典型的な用途 |
|---|---|---|---|
| グローバル変数 | Set(変数名, 値) |
アプリ全体 | ログインユーザー情報など |
| コンテキスト変数 | UpdateContext({変数名: 値}) |
画面内(Screen)のみ | 表示/非表示、モーダル制御など |
| コレクション | Collect(コレクション名, 値) |
アプリ全体 | 一覧データの保持、複数データの一時保存 |
🟦 1. グローバル変数(Set)
アプリ全体で保持される変数です。
Set(varEmployeeID, ThisItem.EmployeeID)
特徴
- 画面遷移しても値が消えない
- どこからでも参照できる
- ログイン情報や選択されたレコードIDの保持に最適
🟩 2. コンテキスト変数(UpdateContext)
その画面の中だけで値を保持します。
UpdateContext({showModal: true})
特徴
画面(Screen)内のみ有効
🟧 3. コレクション(Collect)
複数のデータをまとめて保持できる変数です。
Collect(colSelectedItems, ThisItem)
特徴
- アプリ全体で利用できる
- ギャラリーに表示するデータとして活用ができる
まとめ
ここまで、Power Apps の基本である
- 構成(アプリ>スクリーン>コントロール)
- よく使う主要プロパティ(Text、OnSelect、Visible、Fill)
- 変数の種類とそれぞれの役割(グローバル変数(Set)、コンテキスト変数(UpdateContext)、コレクション(Collect)
について整理をしてました。
Power Apps は UI 上で操作できる部分も多い一方で、
基本的な仕組みを理解すると、開発がスムーズになっていきます。
特に「プロパティ」と「変数」 の考え方は、アプリ作成の際には必須です。
おわりに
今回の記事では、PoweApps を触り始めた方向けに
「基礎となる概念」を中心に紹介しました。
ここで説明した内容をベースに
実際のアプリをどのように組み立てるのかについては、
下記の考え方が必要になってくると思いますので、
別記事で作成予定です。
- データソースへの接続
- 画面遷移
- 変数
- ギャラリーによる選択
- コレクションでの保持
- 保持しているデータの書き込み(Patch)
ぜひ他の記事やAIなどを活用して、
実装してみてください。
この記事が参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

