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ZFSにバックアップデータを格納する際の注意点(ARC、L2ARCの個別無効化)

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ZFSでARCやL2ARCの機能を利用してる人は多いと思いますが、それらの設定をしているストレージプールに対してバックアップデータを保存していませんか?
大容量のバックアップデータをZFS上に保存すると、ZFSのARCやL2ARCの機能が動作し、キャッシュデータがバックアップデータに上書きされる可能性があります。
バックアップ直後に通常のファイルを読み書きするとCPUの使用率が上がったり、パフォーマンスが低下し、キャッシュデータが溜まるまで暫く待つ必要があります。

バックアップ用の領域は別の領域に分け、ARCやL2ARCを無効化する。

前置きの問題解決には、バックアップ用の領域は別の領域に分け、ARCやL2ARCを無効化することが得策です。

まず、tankというストレージプールがあるとします。
それに対してbackupという、ファイルシステムを作成します。

# primarycachはARCの設定
# secondarycacheはL2ARCの設定
sudo zfs create -o primarycache=metadata -o secondarycache=metadata tank/backup

上記のように行うことで、バックアップ用の領域のみARCとL2ARCを無効化できます。

おまけ

ZFSでは、色んな設定ができるようになっています。OracleのZFSのページを見て、自分に合ったチューニングを行うといいと思います。

参考サイト: ZFS のプロパティーの紹介

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