点と線から面を作り、立方を作る
ここまでに点と線(因子と水準)をテストし、面を作る(因子水準の意味のある塊)の、
話をしました。次は、立方を作る話です。
この層は、確実に MultipleCondition になります。
ここまでの話で、点と線→面との保証ができたところで、次は立方の話です。
立方でテストされるものの例としては、以下のものがあります。
面を因子とした水準
- 時系列
- ブラウザ特性(Webの場合)
- モバイル特性(モバイルアプリの場合)
- コンパチビリティ
- ユーザーストーリー
- 複雑な組み合わせテスト
などがあります。
ここでいうブラウザ特性とは、ブラウザでのテストならではのテストセットです。
具体的には、
- キャッシュ
- クッキー
- タブ
- ブックマーク
- セッション分け(シークレットブラウザ、種類の違うブラウザ)
- ブラウザバック、フォワード、クローズ、最大画面、最小画面、リフレッシュ
- SPAの非同期部分
などが考えられるでしょう。
また、モバイル特性としては
- アプリ非アクティブ
- アプリクローズ(複数パターン)
- 電源 ON/OFF
- ネットワーク ON/OFF
- 強制状態遷移
などなど、アプリの特性よって増減があります。
面と面をつなぐところで、複雑なパスがあるのをイメージしていただけますでしょうか。
一方、最初からここだけを見るテストを、QAテストとしているチームも多くあります。
エンジニアが基本的なテストは実地しているので、最初から複雑なエッジケースや出やすい部分を
見るというものですね。その場合、探索テストのアプローチともいえるでしょう。
効率はいいのですが、テストの網羅性を説明できないので、
何をもって良しとするかは、説明できるようにしておきたいですね。