この記事では、WindowsでのApache2.4のインストール・起動方法を紹介します。
Windows 10でテスト済みです。
コマンドプロンプト(ターミナル)は管理者権限で実行してください。
用語説明
PATHを通す
「PATHを通す」というのは、簡単に言うと、
OSに「ここにもバイナリがあるよ!」って教えることです。
サービス
Windowsの稼働中にバックグラウンドで働き続けるプログラムのことです。
Apacheは、サーバーのソフトなので、バックグラウンドで動かす必要があります。
32bit
bitは、ファイルのサイズの大きさを表す単位です。
「16g」は、重さの単位ですね。
一方で、「32bit」は、「1bit」の32倍です。
GBとかよりめっちゃ小さい単位です。
Windows10には、32bit版と64bit(32bitの二倍)版があります。(サポート終了に近づいているため、執筆時点ではダウンロードページは見当たりません)
そのため、Apacheを64bitに対応していないコンピューターで動かす際に使えるように用意してくれています。
ただし注意してほしいのは、32bitコンピューターも32bit以上のファイルは扱えます。
ですが、実行するためのファイルが64bit版の場合、32bit版のOSでは使えません。
詳しくは調べて!
bash
bashは、シェルの一つです。
シェル
シェルは、OS(オペレーティングシステム)とユーザーの橋渡しをするプログラムです。シェルを通じて、ユーザーがOSの中核である「カーネル」とやり取りすることができます。シェルを利用すると、OSを移行しやすくなる、シェル上でエラーが発生した際にOSへの影響を最小限に止められるなどのメリットがあります。
シェルは、コマンドを入力することで、OSに対して様々な操作を行うことができます。例えば、ファイルの作成や削除、ディレクトリの移動、プログラムの実行などが挙げられます。また、シェルスクリプトと呼ばれるファイルを作成することで、複数のコマンドをまとめて実行することができます。
シェルには、sh、bash、zshなどの種類があります。それぞれ、副次的な機能やコマンド入力のしやすさなどに違いがあります。代表的なシェルは、Linux系OSにおける標準シェルであるbashです。
OS
WindowsやmacOSなどのことです。
詳しくは調べて!
ここまでが用語説明だよ!
ダウンロード
- Apacheのダウンロードページ にアクセスする。
- httpd-2.4.58-win64-VS17.zipをダウンロードする。(32bit版はhttpd-2.4.58-win32-vs17.zip)
- 展開し、Apache24フォルダをCドライブ直下にコピー。管理者権限が必要なことがある。
インストール
PATHを通す
- 検索ボックスから「システム環境設定の編集」を開く。管理者権限が必須。
- 「システム環境変数」欄のPathをダブルクリックし、新規をクリック。
- C:\Apache24\bin\を入力し、保存。
- コマンドプロンプト(Win10標準)またはターミナル(Win11を新規インストールで標準)から新しいタブまたはウィンドウを開く。
- httpd -versionを実行。バージョンが出たらPATHを通せたことになる。
設定ファイルの変更
構文などを間違えたりすると起動しなくなります。
気を付けてね!
- C:\Apache24\conf\httpd.confを開く。PulsarまたはVSCodeが個人的におすすめ。
- ServerNameと書かれている行が1行あるので、下記のような変更を行う。
- #ServerName www.example.com:80
+ ServerName localhost:80
サービスに追加
このコマンドを実行すると、サービスに追加できます。
cd "C:\Apache24\bin"
httpd -k install
起動方法
それでは以下の方法でサーバーを起動してみましょう!
httpd -k start
起動テスト
テストしてみましょう!
http://localhost/
にアクセスしてみてください!
おわりに
どうだったでしょうか。
Apache起動できましたか?
それでは、またほかの記事で!