はじめに
こんにちは!devKuma です。
Salesforceの学習を始めると、次に気になるのが資格ですよね。
お恥ずかしながら、私も最初はSalesforceの資格ページを見て「種類が多すぎる...」「アドミニストレーター?」「アソシエイト?」「Platform アプリケーションビルダー?」と、その種類の多さに圧倒されていました。
「結局、どれから取ればいいんだっけ?」
「開発者志望だけど、アドミンから取るべき?」
と迷っている方、多いのではないでしょうか。
この記事は、同じように迷っている方や、これから学習を始める方に向けて、自分自身の整理も兼ねて、この入門資格3兄弟とも言える3つの資格の立ち位置と選び方をまとめてみたいと思います。
【結論】3つの資格の立ち位置と推奨ルート
先に結論(私なりの整理)です。
あなたの現在の立ち位置と目的によって、最適な「最初の一個」は変わってくるかと思います。
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A. まずはSalesforceに触れてみたい、概要を知りたいユーザーの方
- 推奨:
① 認定アソシエイト
- 推奨:
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B. Salesforceを本気でキャリアにしたい(管理者・開発者・コンサル問わず)方
- 推奨:
② 認定アドミニストレーター
- 推奨:
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C. アドミンの知識を深め、「ノーコード開発」を極めたい方
- 推奨:
③ 認定 Platform アプリケーションビルダー(ただしアドミン取得後が望ましい)
- 推奨:
個人的には、Salesforceを仕事にするなら、役割(管理者/開発者)に関わらず「② 認定アドミニストレーター」がすべての土台だと思っています。
各資格の概要(詳細な整理)
それでは、各資格がどのようなものか、もう少し詳しく見ていきます。ちなみに星はこの三つの資格の中での難易度を比較する観点で記載しています。(他に資格は多いです。。。)
① Salesforce 認定アソシエイト (Associate)
- 位置づけ・難易度: ★☆☆(入門)
- 一言でいうと: Salesforceを「使う」ユーザー向けの資格。
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概要:
Salesforceを「管理・構築」するというよりは、「利用する」側の視点で、「Salesforceって何?」「どんな機能があるの?」という全体像や基本的な用語、エコシステム(Trailheadなど)の理解を問う内容ですね。 -
こんな人におすすめ:
- Salesforceを使い始めたばかりのビジネスユーザー(営業、CSなど)
- 「いきなりアドミニストレーターはハードルが高い」と感じる方
- まずSalesforceの全体像を掴みたい非IT/非エンジニアの方
- 「まず資格を1つ取って自信をつけたい」という方
② Salesforce 認定アドミニストレーター (Administrator)
- 位置づけ・難易度: ★★☆(基礎・王道)
- 一言でいうと: Salesforceを「管理・設定」する人向けの資格。
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概要:
これぞSalesforceキャリアの登竜門であり、最も重要と言っても過言ではない資格かと思います。
試験範囲も「ユーザ管理」「権限設定(プロファイル、権限セット)」「データ管理」「自動化(フロー)」など、Salesforceの根幹となる機能が網羅されています。Salesforceで「できること」の多くを体系的に学べます。 -
こんな人におすすめ:
- Salesforceを本気でキャリアにしたいすべての人
- 社内のSalesforceシステム管理者(アドミン)を目指す方
- Salesforceパートナー企業で働く(または働きたい)方
- (最重要)Salesforceの開発者を目指す方(理由は後述します)
③ Salesforce 認定 Platform アプリケーションビルダー (Platform App Builder)
- 位置づけ・難易度: ★★☆〜★★★(基礎〜応用)
- 一言でいうと: コードを書かずに「アプリを構築」する人向けの資格。
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概要:
「アドミニストレーター」と試験範囲がかなり重複していますが、こちらはより「アプリケーションの構築」に焦点が当たっています。
「データモデリング(オブジェクト、リレーション)」「UIカスタマイズ(Lightning アプリケーションビルダー)」「高度な自動化(フロー、承認プロセス)」など、「作る」側にフォーカスした内容です。 -
こんな人におすすめ:
- アドミニストレーターの知識をさらに深めたい方
- 「ノーコード開発がしたい」という方
- アドミニストレーターの次のステップとして(同時取得を目指す猛者もいるようです)
【考察】開発者志望でもアドミニストレーターから始めるべき理由
「自分は開発者(Developer)の方だから、コードの資格(Platform デベロッパー I)からでいいんじゃない?」
と思う方もいるかもしれません。(私も最初は少しそう思っていました)
しかし、Salesforce開発にはまずコードを書かずに実現できないかを最優先で検討する、という非常に重要な文化(というか鉄則)があるようです。
標準機能、権限設定、そして何よりフローで実現できることを知らずに、いきなりApexやLWCで実装してしまうと、それはSalesforceのベストプラクティスから外れた「作りの悪い」実装になってしまいます。
その「コードを書かない領域」の広大さと強力さを体系的に学ぶのが、まさに アドミニストレーター や App Builder の範囲だと思っています。
ですので、回り道に見えても アドミニストレーター から知識を固めるのが、結果的によりSalesforceを理解した開発ができるようになるための一番の近道だと思います。
学習方法について
学習方法については、もはや説明不要かもしれませんが、基本は以下かと思います。
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Trailhead (トレイルヘッド)
- 言わずもがな、Salesforce公式の無料学習プラットフォームです。
- 各資格に対応した「Trailmix(学習コース)」が用意されているので、まずはこれを完走するのが基本ですね。
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試験ガイド (Exam Guide) の熟読
- Salesforce公式サイトにある各資格の「試験ガイド」(PDF)は必ず読みましょう。
- 「どの分野から何%出題されるか」が明記されています。力の入れどころ(例:アドミンなら「自動化」と「セキュリティ・アクセス」の配分が大きいな、など)を把握するために必須です。
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(必要に応じて)模擬試験
- Trailhead内にも公式の模擬試験がありますし、Udemyなどの外部教材で問題演習を積むのも有効かと思います。
おわりに
今回は、Salesforceの入門資格3つについて、立ち位置や選び方を整理してみました。
もちろん、資格取得はゴールではなく、あくまで学習のスタートラインです。(と、自分にも強く言い聞かせています)
ですが、目標があることで学習のモチベーションになりますし、膨大なSalesforceの機能を体系的に整理する上で、資格の勉強は非常に有効だと感じています。(まだアソシエイトしか取得していませんが。。。)
この記事が、皆さんの「最初の一個」を決める何かの参考になれば幸いです。
以上devKumaでした。